日本航空高等学校(山梨県) 校長 篠原 雅成先生
クラブ活動で学習時間に限りがある生徒が多い中
全国トップレベルでの活用で英語力の向上を実現
航空科を有する高校として、英語力は必要不可欠。
全ての学生が留学するのは難しい中、スタディサプリENGLISHを活用。
本校では、一.礼節を尊び忍耐努力の精神を体得すべし、二.熟慮断行以て風林火山たるべし、三.至誠一貫信義を重んずべし、四.質実剛健文武両道に徹すべし、五.敬神崇祖以て伝統を承継し祖国を興隆すべし、という5つの「校訓」を軸に、一.自由と規律、二.長所伸展、三.共感・共創という「校風」を定め、航空科を持つ高等学校として、国際教育に力を注いでおります。英語はコミュニケーションの重要なツールでもあり、航空従事者にとっては必要不可欠なスキルです。国際化が叫ばれる中で、ウクライナやナイジェリア、モンゴル、中国、キルギス、トルコなど様々な国から学生を受け入れている一方、世界で活躍できる人材を本校で育てていきたいという強い思いで英語教育に取り組んでいます。
英語力を高める1つの手法として「留学」があります。おおよそ「3ヵ月で聞き取り、6ヵ月で会話がスタートし、その後12ヵ月で読み書きや会話がスムーズに表現可能となるケースが多かった」と考えると、可能であれば留学は1年以上が望ましいと考えております。本校では部活動に熱心に取り組んでいる生徒も多くいますが、そういった生徒の中からも「1年間留学したい」という希望が出始めています。今後は様々な状況の生徒が、留学に挑戦できる仕組みを作っていきたいと思います。
しかし、全生徒が留学に挑戦するのは、難しいというのが現状です。そんな中、3年前に情熱のある若手の教員が『スタディサプリENGLISH』の導入に向けて推進しました。検討段階では、スマホやタブレット端末を積極的に活用して学習するスタイルは先進性があって良いのではないかという点や、従来の日本の英語教育にはない、日常生活で利用頻度の高い単語や語彙を学ぶことができるシステムが秀逸であると考え導入が決定しました。
実際に使ってみて、この教材が本校の英語教育に非常に合致していると感じる理由が3つあります。1つ目が、時間に縛られない点です。本校ではクラブ活動、芸術活動に力を注いでおり、多くの生徒が寮生活をしております。そのため、早朝や消灯間際などの少ない空き時間の中で、効率良く学習できるのは良いと思います。2つ目は、『スタディサプリENGLISH 』 は授業の中でも副教材として活用できるほか、予習・復習のコンテンツとしても利用できる点で良い教材であると思っています。3つ目が大変重要なのですが、従来、自学自習において、「リスニング&スピーキング」は誰か相手がいないとチェックすることができませんでしたが、スタディサプリEnglishはその点を補えることが非常に良いと思っております。
部活動で忙しい生徒が多い中、全国トップレベルの利用状況で
英語力が向上し、進学実績も上がった。
進学実績の向上において、大切なポイントになるのが英語だと思っております。たとえば日本1位になった男子バレー部をはじめ活発に活動を行う各部活動では、学習時間の確保が非常に難しく、難関国公立、私立大学に入学するためには、英語をどう制するかがポイントになりますが、『スタディサプリEnglish』を導入した結果、子供達の学習意欲の向上が見られました。全国で取り組み状況がトップ10入りする生徒が出て来るなど、リクルート社から共有頂く資料からも、全国でもトップレベルの利用時間が確認できている点や、教員が積極的に『スタディサプリ』を活用をさせる仕組みができていることが読み取れます。このような活用の下地ができたことで、生徒の英語力の向上、入学者数の増加、早慶、GMARCHとへの合格実績にも結果として表れてきております。
「長所伸展」を実現できる個別学習ツールを活用して
自己肯定感を高めながら学力を向上させていきたい
教育の中で大切にしていることは、校風として定めている、一.自由と規律、二.長所伸展、三.共感・共創の3つの点です。特に「長所伸展」という考え方は、生徒が得意なこと、好きなことを中心軸において、まずは長所を伸ばして自己肯定感を高めながら、次に得意ではないことに挑戦できるよう促すことですが、『スタディサプリENGLISH』は、生徒一人一人が学びたい分野をそれぞれのペースで取り組むことができ、得意・不得意を可視化して伝えてくれるため学習意欲を掻き立てられながら学力を向上させる良質なツールであり、本校の校風とも合致しています。
私自身は、日々、生徒とコミュニケーションを取ることが非常に大切だと感じておりますが、他の職員にも、生徒が相談しやすい雰囲気作りをすることや、生徒の名前を呼んで声がけをするよう常に伝えています。卒業シーズンには、保護者の方や卒業生から「いつも声掛けをして頂きありがとうございました。」と直接メッセージを頂くこともあり、教員を続けてきて良かったと感じる瞬間です。また卒業式で担任の先生が生徒たちからお手紙や花束をもらっている姿を見ることも、この上ない喜びとなっています。これからも、生徒の自主性を重んじながらも、教員はすぐそばに寄り添って生徒の可能性を伸ばす教育を心がけていきたいです。
日本航空高等学校(山梨県) | |
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学 科: |
航空科 普通科コース 航空工学コース |
生徒数: |
1学年 259名 2学年 225名 3学年 234名 |