活用事例

自己理解をスタートに、
進学先・仕事への視野が広がり、
選択肢も広がる

宮下 玲子先生

私立聖ヨゼフ学園高等学校(神奈川県)


生徒人数
  • 2年生:43名
学科
  • 普通科
活用目的
  • 自己理解
活用体制
  • 学年・進路で運用している

10秒で分かる!活用ポイントのサマリ


課題
  • 1年生の時点でマークした進学先だけをずっと見続けてしまい、それ以外の進学先の選択肢を2年生以降に広げることができない。
  • 自身で進学先を探し、考えて決めるのではなく、保護者や教員からのアドバイスだけで決めてしまう生徒も。
  • 将来の仕事を含めて、自らの進路を突き詰めて考えられていない。
活用ポイント
  • 「適性診断」で自己理解を深め、「学校研究ワークブック」を通じて進学先への興味・関心を高めた上で、「志望理由書」の作成へとつなげていく。
  • 併願校を含むさまざまなオープンキャンパスへの参加促進に。
  • 「三者面談」で保護者との情報共有にも活用予定。

インタビュー記事 

導入のきっかけ・導入前の一番の課題

“狭い視野”で進学先を検討。
「何となくめざす……」から抜け出すために。

楽をして進学先を選んでほしくない。そんな思いで生徒たちの進路指導をしています。自分で考えずに保護者や教員からのアドバイスだけを頼りに進学先を決めてしまったり、努力せずに現状の学力に見合う進学先だけを選んでしまったり……。そうではなく、これを学びたいからこの学校・大学を選ぶ、多少頑張ってでもこの学校・大学にチャレンジする、こうした姿勢で、幅広い選択肢のなかから生徒自身が納得できる進路を選んでほしいと考えています。一方で私たち教員は、生徒たちの“視野の狭さ”を課題として感じていました。例えば、気になる進学先が1年生の段階でできると、そこだけをずっと見続けてしまい、それ以外の選択肢を2年生以降に広げられない生徒も。また、高校生が知っている職業はほんの一部に限られるため、卒業後の具体的な仕事・就職にまで考えが及ばず、何となく自分がめざすものを見つけがちです。そこで生徒たちの自己理解を深め、新たな進学先や仕事を知る機会を増やしたいと考え、『スタディサプリforSCHOOL』の導入を決めました。
導入してよかったこと①

自分なりの裏付けができるようになり、
「志望理由書」の完成度が高まる。

2年生の4月と12月にスタディサプリで「適性診断」と「資料請求」を実施し、さらに12月には「学校研究ワークブック」にも取り組みました。一回目の「適性診断」では、ディスカッションを取り入れなかったため十分に結果を活かしきれなかったのですが、12月の二回目では生徒が互いの結果を見せ合いながら話し合いをしたことで、生徒たちの自己理解をより深めることができました。本校では、2年生最後の時期に決めた進学先に約8割の生徒が進学する傾向にあり、この時期の進路指導を重視しています。そして今回スタディサプリを初導入した学年も2年生の1月から「志望理由書」の作成を始めたところ、全員が志望理由を700字にわたってしっかりと書き上げており、面談ではなかなか出てこなかった思いの部分もまとめられているなど、例年以上の出来栄えになったのです。これも、自分はこう考えるから、この道を選んだという自分なりの裏付けができるようになった成果ではないでしょうか。その後3年生になって迷いが生じる生徒もいるのですが、2年生の時に書いた「志望理由書」を見返すことで、自ら選択した道への自信を取り戻しています。
導入してよかったこと②

志望校から併願校まで、広がる選択肢。
保護者との情報共有にも活かす。

第一志望校に限らず、併願校も含めてすべてを生徒自身が入学したい進学先にするために、3年生の春・夏には、まだ行ったことのない学校・大学のオープンキャンパスへも視野を広げるよう指導しています。現3年生たちは、スタディサプリを通じて2年生の段階で選択肢を増やしていたこともあり、オープンキャンパスへの参加に高い意欲をみせています。また、これから「三者面談」がありますが、生徒と保護者の方とで考え方がまったく異なるケースが少なからずあります。教員としては生徒本人の意思を第一に尊重したいと思っておりますので、「適性診断」の結果や希望する分野、進学先などを保護者の方とも情報共有し、三者が納得できる進路選択へとつなげたいと考えています。生真面目な生徒のなかには、十代の今選んだ道を二十年後、三十年後も貫き通さなければならないと捉えてしまう生徒もいます。今回の経験を通じて視野を広げ、さまざまな道が示されたことで、人生にはこれからも数多くの選択肢があると感じ取ってくれることが、ささやかな願いでもあります。
私立聖ヨゼフ学園高等学校(神奈川県)
学 科:普通科
生徒数:2年生:43名



【お話を伺った方】
宮下 玲子先生
※ページ内容は2023年6月時点の情報です。
この事例で取り上げられたサービス
スタディサプリ高校講座
|CONTACT|

お問い合わせ

スタディサプリ学校向けサービスの導入に関する
ご質問・ご確認は、お気軽にお問い合わせください。
ページトップ