活用事例

予習・復習でサプリの動画を視聴する
習慣づけのための先生の工夫
授業とICTの役割分担による自学自習スタイルの確立へ

土佐塾中学・高等学校(高知県)
2026.4.2
 
課題
  • 学習内容の定着度に課題がある生徒にも、希望する進路を叶えられる学力を習得させたい。
  • 学校での授業に加え、生徒が家庭でも効果的な学習方法を身につける仕組みが求められていた。
 活用ポイント
  • 予習・復習は動画で行い、授業では生徒ごとの理解の段差を埋めていくという、指導の連動性を重視。
  • 動画視聴と確認テストの完了度を成績評価に紐づけ、取り組みへの強力な動機づけとした。
 活用効果
  • 「分からないときは動画を見る」という姿勢の定着により、化学が苦手な生徒でも諦めることがなくなった。

  • 外部模試の偏差値も向上。

  • 学習姿勢の評価において教員の業務負担が軽減。保護者に対しても客観的データに基づく説明が可能になった。

生徒一人ひとりにとっての希望進路の実現に向けて、家庭学習の仕組み化が急務に

本校は、高知県高知市に位置する中高一貫校であり、「月曜でも雨の日でも行きたくなる学校」「何かができないことを理由に進路を諦めなくてよい学校」「本校に関わるすべての人が誇れる学校」という3つのビジョンを掲げています。ただ近年では、少子化の影響などを背景に、入学時の学力や学習習慣の幅が広がっていました。生徒のニーズが多様化する中、一人ひとりが希望進路を実現するため、より効果的に学力を積み上げていく必要に迫られていました。

こうした課題に向き合う中、学校での授業に加え、家庭学習によって学力を補強できる仕組みが不可欠と考えるようになりました。授業外の学びを適切にフォローし、生徒自身が進路を切り拓くために必要な学力を身につけられる環境づくりを目指しました。
その実現に向けて、教員間でさまざまな創意工夫を重ねる中で、生徒のニーズの多様化にも柔軟に対応できる補助教材としてスタディサプリに着目しました。講義動画の質の高さも評価し、ICT活用推進の一環として検討を進め、2019年に導入しています。


導入後は、スタディサプリの推進担当だった教頭が率先して働きかけたことで、徐々に校内での横展開が進みました。「生徒が家庭でも効果的な学習方法を身につける仕組みづくり 」という命題に取り組みながら、学習効果を高めるためのスタディサプリの具体的な運用方法を検討してきました。

成績評価に連動させ、予習・復習に講義動画の徹底活用を求める

現在、本校において特にスタディサプリの活用が特に進んでいるのが化学です。中学3年生の春休み(高校進学前)に化学基礎講義を課題として配信。中学理科から高校「化学基礎」へ切り替わるタイミングで、先取りと接続を意識した運用を行っています。その上で入学後も、定期テスト対策や長期休暇の課題として継続的に動画を配信してきました。

運用の肝となっているのは、動画の視聴状況と確認テストの完了度を「成績評価」にダイレクトに紐づけた点です。3観点評価のうち「主体的に学習に取り組む態度」をスタディサプリの取り組み状況で測る設計にしました。 点数を意識して行動する生徒が多いことを踏まえ、最初のモチベーション設計を明確にしたことで、課題提出率は大きく向上しました。
一部には、確認テストの初回正答率が低く、「課題として動画を再生しているが、きちんと視聴していない」と見られる生徒もいました。ただ、生徒間で「この先生の動画はおもしろい」という口コミが広がるにつれ、動画への向き合い方も主体的なものに変化してきたと捉えています。

また、授業と講義動画の連動は極めて重視する点です。生徒は動画で予習・復習を行い、実際の授業では、動画だけでは埋まりきらない理解の「段差」を教員がフォローする。こうした役割分担によって、「動画を見るだけでは納得できない部分があっても、学校で先生に聞けば解決できる」という認識が生徒の中に広がってきました。また、私たち教員にとっても、優れた講義動画を参考にすることは、指導の研究や授業改善のための心強い材料となっています。

学校全体でICTを徹底活用し、3つのビジョンの実現を目指す

スタディサプリ導入の最大の成果は、「つまずいたときはスタディサプリの動画を見る」という自学自習のスタイルが確立されたことです。これにより、苦手意識を持つ生徒も途中で諦めることなく、学習に取り組む姿勢が定着しました。
こうした取り組みの成果は模試の結果にも表れており、化学の偏差値は安定して高い水準を維持しています。特に「知識・技能」の得点が良好で、継続的な活用が基礎知識の定着につながっていると実感しています。自己採点後に「9割取れました!」と生徒が自ら報告に来るなど、自信が育ってきていることが伝わり、教員としても嬉しく思います。
スタディサプリと成績評価を紐づけたことは、教員の業務負担の軽減にもつながっています。学習姿勢の評価は、従来は授業態度の逐次チェックや提出物の確認といった手間が大きかったのですが、一人ひとりの取り組み状況を画面上で簡単に確認できるようになりました。保護者対応でも客観的なデータを示して話せるという利点があります。

今後は、テスト対策用の問題冊子と動画のチャプターを紐づけ、「分からないときにはすぐスタディサプリに戻れる導線」を強化したいと考えています。あわせて、単元テストを模試対策として年間スケジュールに組み込み、「この模試にはこの配信」という型を作り、毎年活用できるよう体系化していく方針です。
まだスタディサプリを活用していない教科・教員へのアプローチを続けながら、学校全体でこのプラットフォームを使い尽くしていく。それが、本校が掲げる3つのビジョン実現につながっていくと信じています。
土佐塾中学・高等学校(高知県)
●生徒数:中1:182名、中2:169名、中3:196名、高1:185名、高2:169名、高3:169名
ページ内容は2026年4月時点の情報です。
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