本校では、吉岡町が推進するICT教育推進計画「HiBALIプラン3.0」のもと、児童が「自分の学びをアウトプット」できることを目指しています。「主体的にアウトプットする力」は、将来を生き抜く力として重要であり、そこには問題を正しく捉えるための「読む力」が基盤として不可欠です。
こうした能力の育成に向けて、従来私たちが抱えてきた課題のひとつが、国語における宿題の形骸化です。慣例として、漢字練習やドリル演習を課していましたが、単なる「作業」になりがちでした。宿題を単純なルーチン作業ではなく、アウトプットのスキルを養う場として活用したいという思いが強くありました。
また、もうひとつの課題が、文章問題の解法を習得する機会の不足です。授業でも読解について扱うものの、文章問題の「読み方」や「解き方」を十分に理解しきれていない子が多く見られました。実際、こうした技術を習得しているのは塾に通う子ばかりという状態が生まれていました。
このような状況の中で、2020年度より「HiBALIプラン」の一貫として町を挙げたICTツール導入が進み、本校を含む町内3校の小・中学校で『スタディサプリ』の活用が開始されました。動画を効果的に取り入れた『スタディサプリ』によって、上記のような課題解決を目指してきました。