活用事例

文章読解や作文の習慣化により、
学びを主体的にアウトプットする力を育成

吉岡町立明治小学校(群馬)
2024.2.8
国語(当時)/粕川先生
 
課題
  •  子どもたちが将来を生き抜く力として、自ら学びをアウトプットできるようになることを重視。しかし、「アウトプットする力」において、その土台となる「読む力」に課題を抱える児童が多かった。
  •  国語科にて文章問題の読解を扱う機会が不足しており、「読み方」「解き方」を身につけられていない児童が多く見られた。
  • 国語の宿題がインプット中心のルーチン作業となっており、アウトプット力向上の機会を増やす必要があった。
 活用ポイント
  • 吉岡町のICT教育推進計画「HiBALIプラン3.0」のもと、2020年度より『スタディサプリ』を導入。毎週末の国語の宿題を『スタディサプリ』の読解講座に変更し、これまで手薄だった文章問題の解き方を、動画を活用して習得できるようにした。
  • 正解がひとつではない身近なテーマを扱う「よのなか科」を活用し、児童が自分の考え方や感じ方を文章にしてアウトプットする機会を日常的に設けた。

 活用効果
  • まとまった文章を読んだり、書いたりすることへの抵抗感がなくなり、国語の授業・課題に主体的に取り組める児童が増えた。

  • アウトプット力の強化を目指した取り組みが、CRTの点数にも反映され、「知識」と「思考」の観点別得点率が向上した。

「アウトプットする力」と「読む力」の強化を目指す

本校では、吉岡町が推進するICT教育推進計画「HiBALIプラン3.0」のもと、児童が「自分の学びをアウトプット」できることを目指しています。「主体的にアウトプットする力」は、将来を生き抜く力として重要であり、そこには問題を正しく捉えるための「読む力」が基盤として不可欠です。

こうした能力の育成に向けて、従来私たちが抱えてきた課題のひとつが、国語における宿題の形骸化です。慣例として、漢字練習やドリル演習を課していましたが、単なる「作業」になりがちでした。宿題を単純なルーチン作業ではなく、アウトプットのスキルを養う場として活用したいという思いが強くありました。
また、もうひとつの課題が、文章問題の解法を習得する機会の不足です。授業でも読解について扱うものの、文章問題の「読み方」や「解き方」を十分に理解しきれていない子が多く見られました。実際、こうした技術を習得しているのは塾に通う子ばかりという状態が生まれていました。

このような状況の中で、2020年度より「HiBALIプラン」の一貫として町を挙げたICTツール導入が進み、本校を含む町内3校の小・中学校で『スタディサプリ』の活用が開始されました。動画を効果的に取り入れた『スタディサプリ』によって、上記のような課題解決を目指してきました。

読解講座や「よのなか科」を平日・週末の宿題として活用

6年生の国語における『スタディサプリ』の活用では、読解力の強化と記述力の強化、大きく2つのアプローチを取りました。まず、読解力強化に向けては、毎週末の宿題の内容を、従来の漢字練習やドリル演習から『スタディサプリ』の読解講座へと変更しました。同講座内の動画・テキストを利用し、これまで授業では教えづらかった文章問題の解き方を、自宅学習で学べるようにしました。
その際には、週末に該当箇所のテキストを印刷して配布し、動画視聴に合わせて取り組んだプリントを写真に撮ってGoogle Classroomに送ってもらうという流れをつくりました。動画を意識的に見るように習慣づけるため、週明けに「スタディサプリ動画クイズ」を実施したのも良かったと思います。授業中にも、必要に応じて『スタディサプリ』の動画を各自で視聴させ、問題を解いてもらいました。

次に記述力の強化に向けては、平日・週末を合わせた毎日の宿題として「よのなか科」を視聴した上で、自分の感じ方や考え方を文章にまとめてきてもらいました。正解がひとつではない問題に向き合う講座の特徴を活かし、「ハンバーガー店の出店場所を考えよう」など楽しく考えられる内容から始め、徐々に難易度を上げていきました。細かい文章に対する指摘はあえて控え、文法や表現の正確性よりも、自分の考えをアウトプットすることを評価し、その点に対するフィードバックを行いました。

いずれの課題も、取り組み後のプリントを児童自身が写真に撮って前の日にGoogle Classroomに送信するようにしたことで、朝のうちにフォローが必要な子を特定でき、支援や指導につなげられました。『スタディサプリ』というデジタルツールを取り入れた結果、児童の取り組み内容が見える化され、アナログのコミュニケーションが大幅に増えたと感じています。正答率の分析結果などをもとに、「前に比べて、この部分がよくできるようになったね」など児童それぞれに声かけができるようになりました。

「自由進度学習」を推進し、より主体的な学びを深められるよう支援

取り組みの継続により、国語への学習姿勢には大きな変化が見られました。まとまった文章を読むことへの抵抗感がなくなったようで、CRTの実施後には児童から「テストの文章が短く感じた」という声が数多く挙がりました。普段から相当量の文章に触れてきた成果だと嬉しく感じています。また、単元テストにおいても、回収後の用紙には設問を切り分けたり、線を引いたり、メモを取ったりした形跡が見られ、文章をしっかり読み込んでいる様子がうかがえました。

記述問題に関しても、「よのなか科」の取り組みを通じて、書く楽しさを感じられる子が増えました。社会の出来事に対して自分なりの視点を持ち、創造性を発揮して文章を組み立てられるようになりました。以前は、何かを書くこと自体に苦手意識を持っている子が多かったことを思うと、この変化は大きいものです。

こうした成果はCRTの点数にも反映され、国語の観点別得点率において、「知識」と「思考」でそれぞれ7.6ポイント、3.6ポイント向上しました。主体的にアウトプットする力の育成が、結果として学力向上にもつながりました。

現在は、より子どもたちが主体となれる授業づくりを目指し、「自己決定を繰り返す」をテーマに理科の「自由進度学習」に取り組んでいます。一人ひとりの習熟度や興味・関心が異なる中、授業では、児童自ら学び方(手段)を選択したり、家庭でも、児童自ら視聴する動画や取り組むことを選択できるようにしたりするなど、学びの自由度を高め、繰り返し自己決定をさせています。
従来のティーチングの立場を超えて、今後教員に求められるのはファシリテーター・支援者としての役割だと考えます。児童が主体的な学びを深められるよう、励まし、支援を続けていきます。

吉岡町立明治小学校(群馬県)
●児童数:1学年109名 2学年111名 3学年113名 4学年105名 5学年111名 6学年100名
ページ内容は2024年2月時点の情報です。
この事例で取り上げられたサービス
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