本校は、「立志・敬愛・奉仕」の校訓のもと、「たくましく生きる生徒の育成」を目指し、生徒を真ん中にすえて、地域とともに温かい信頼関係を育む学校づくりを心掛けてまいりました。市内の中心部から離れた、海や山に囲まれた自然豊かな場所に位置し、二つの小学校を卒業した子どもたちが通う中学校です。地域の特性から、本校では部活動が盛んで、勉強よりも運動が好きな生徒や素直な子どもたちが多いという特徴があります。
スタディサプリの導入以前からICT活用は進めていました。学校にタブレットが導入された当初は全てをICTで進めようと考えていましたが、上手く活用できなかった経験があります。その頃、愛媛県ではデジタルとアナログのベストミックスが促されていたこともあり、本校でも、他校の活用事例やICT支援員の助言を参考に、使えるものから使っていこうと、タブレット端末の活用方法について試行錯誤していました。3~4年前から『電子黒板』や『デジタル教科書』を取り入れ、『Google』や『ロイロノート』、愛媛県独自のCBTシステム『EILS』を導入してきました。ICTがあることで、疑問に思ったことをすぐに調べることができ、英語、数学、社会などのデジタル教科書では視覚から入った方が印象に残りやすいなど様々な利点があることも発見できました。また、なかなか学校に通えない生徒に対しても、個別にオンラインでつながり、近況を確認することにも活用を始めていました。
このようにICTの活用が進んでいく中で、今治市がスタディサプリの導入を決定し、本校が先行導入の3校に選ばれることとなりました。今治市の傾向として、特に中学生においては、なかなか家庭学習が十分に行えていないという課題がありました。また、視覚優位の生徒も多く学習機会の提供方法にも工夫が必要とされる中、オンラインで配信される動画やドリル教材などの有効性が認められ、スタディサプリが採用されました。2023年の市内全校導入に先駆けて、本校では2022年12月から活用がスタートしました。
(写真)授業風景