教育改革を進めるにあたり、頭を悩ませる学校も多い
すずかんさんのおっしゃるような教育改革に、すでに前から挑戦していたような学校や、進路多様校として、先ほどのL型のような、地域社会で活躍していけるような人材を育成する、そういった先進的な取り組みをしている学校に、今日は全国から来ていただいていて、私のこの箸休め的な話が終わった後、そちらの校長先生方にお話をしていただきます。
実際にどういったこだわりを持って教育改革、もしくはこれからの産業界に必要な人材育成を、中等教育でやっているのか、というお話が待っています。そこにもう一度、集中力を高める意味で、ブリッジとなる話をさせてください。
今日のこの話、さっき藤原さんもおっしゃいましたが、すごくいいお話だったじゃないですか。だから、学校の他の先生方にも今日の話の内容をぜひ伝えたいとか、いろんなニーズが出てくると思うんです。
今日の内容はこの後、10月30日(月)発売の『AERA』や、多くのビジネスパーソンが見ている『NewsPicks』といったニュースメディアで、特集記事が出る予定です。
また、スタディサプリ上に特設サイトをつくり、そちらには今日の映像、もしくはこの発表の内容をアップします。今日の内容の詳細や、見られない講演などは、そちらの方で見ていただきたいなと思っています。
今日のすずかんさん、藤原さん、冨山さんの話の中で、やっぱり20世紀と21世紀というのはドラスティックに世界が変化する。子どもたちに育んでいかなくてはいけない能力というのも、大転換があるんだなということは、たぶん皆さんご認識されたかと思います。
それを実現するために、すずかんさんでいうと、やっぱりアクティブラーニング。もしくは、プロジェクトベースドラーニング(PBL)みたいなものが必要ですし、G型の育成がしたいならば、英語4技能みたいなものが必要です。もしくは、これからの教養とかも含めると、STEM(Science,Technology,Engineering and Mathematics)教育みたいなのが必要となる。
こういった、いろんな教育の必要性が出てくる。これをやらなくてはいけないというのが学校現場なんですが、本当にできるのかというと、難易度が高く頭を悩ませている学校が全国に本当に多くあるのかなと思っております。
世の中の常の「二八の法則」じゃないですけど、2割の学校については、それをすでに率先垂範されて実現しているところもあれば、やはり8割の学校は、この大きな変革に対するリソースとかケーパビリティも含め、やりたいけどなかなかできないというところが本音じゃないかと思います。
そしてもう一つのポイントは、変わるにあたって、どういう手順でやっていいのかがよくわからないというところが多いんじゃないかと。いろんな学校さまの変革支援をしている中で、今日は地に足をつけて、どこからあるべき姿に変革していくのかという、そのお話をさせていただければと思っています。