緊急事態宣言の中でも生徒の学習を個別にフォロー。
スタディサプリと授業の連動でより理解を深める
今年、緊急事態宣言により入学式が中止となりましたが、生徒への連絡や生徒からの細かなニーズに沿ったコミュニケーションの際にもスタディサプリが大変役に立ちました。例えば、アンケート機能を用いて、「教員からプッシュ型の学習のフォローやサポートが必要かどうか」生徒にアンケートを取り、「必要」と答えた生徒には教員側からコミュニケーションを図りました。スタディサプリがあったからこそ、休業期間も途切れることなく生徒をフォローすることができて、結果として生徒の学習継続につながったのだと思います。それまで活用に後ろ向きだった教員にも一気に活用が広まり、導入の成果を感じています。
通常授業に戻った現在も、宿題配信した範囲を授業で取り上げた際に、「今日の授業を聞いて、スタディサプリの説明の意味が良くわかった」という声が上がり、とても嬉しく思いました。スタディサプリだけでもなく、授業だけでもなく、両方を活用して生徒の理解を深めるという理想的な形が作られつつあります。それを受けて、スタディサプリの内容を定期テストに反映してもらうよう各教科の教員に依頼をかけ、生徒たちの中には「スタディサプリを頑張れば、テストで点が取れる」という認識が生まれてきました。
また、新規採用した教員がスタディサプリで予習をしている姿も印象的でした。「予備校の先生はどんな教え方をしているだろう」と研究して自分のものにしていく若い世代の柔軟な姿勢に、今後の教育現場の新しい風を感じています。
これからの学校は、生徒たち一人ひとりが、それぞれ主体的にいろいろな夢を持って、教員がそれを支援するという「寺子屋」のようなスタイルに変わっていくのかもしれません。教室内で多様な理解度の生徒を指導するためにスタディサプリのようなオンデマンド型の教材は不可欠だと思います。
また、教員は毎年たくさんの生徒を社会に送り出しており、それぞれの生徒の3年間を振り返るのは難しいことですが、可能であれば大人になって再会したときに「あの時こうだったよね」と一緒に振り返りたいと考えています。高校3年間の歩みがデータとして蓄積されて、教員が卒業生のデータを活用しながら、在校生の引き出しのような存在になれたら理想的です。
これからも生徒自身が自らの夢に向かって基礎学力を身につけ、さらに力を伸ばして学んでいくことを促し、生徒の夢を支援して見守っていきたいと考えています。