活用事例

中学までのつまずきを解消して
「わかる」から学習の習慣化へ。
専門科目に関連した講座も活用。

小川 輝先生/後藤 隆浩先生/大谷 真理子先生/大嶺 健明先生

神奈川県立商工高等学校(神奈川県)


生徒人数
  • 1年生238人 2年生216人 3年生202人 
学科
  • 総合ビジネス科・総合技術科
活用目的
  •  既習範囲の定着・授業範囲の定着
活用体制
  • 組織(学年・学校全体)で運用している

10秒で分かる!活用ポイントのサマリ


課題
  • 専門科目の内容につながり、社会に出た時にも求められる基礎学力の定着を図りたい。
  • 中学までの既習範囲の学び直しの機会を設け、継続的に取り組む必要があった。
  • 自己肯定感の低い生徒には「わかる」「できる」「検定に合格する」といった成功体験を提供したい。
活用ポイント
  • 到達度テストで学びの抜け漏れを把握し、連動課題配信で個別にフォローアップ。
  • 平日の課題配信は学校全体で配信スケジュールを決め、学習を習慣化。
  • 生徒に声かけをして学習を促し、スタディサプリで学ぶことを“当たり前”のことに。

インタビュー記事 

導入のきっかけ・導入前の一番の課題

専門科目に不可欠な基礎学力を底上げし、
生徒の自己肯定感を高めたい。

商工高校は1920年に神奈川県立商工実習学校として創立し、2020年に100周年を迎えた伝統校です。設立当初から商業と工業の学科が設置され、現在は総合ビジネス科と総合技術科の2学科編成で、自立した人間性豊かな職業人の育成を目指しています。しかしながら専門学科高校全体がそうであるように、近年は本校も厳しい募集状況が続いています。将来への高い目的意識を持って入学する生徒がいる一方で、小・中学校の学習範囲にも抜け漏れがあるような、基礎学力に不安がある生徒も見受けられるようになりました。過去にはドリル教材の導入や朝学習の実施などの取組もしてきましたが、大きな成果をあげられないまま終了したものがほとんどです。また、小・中学校の学習でつまずいたことで、「自分は何をやってもだめだ」と諦めの気持ちを抱えた生徒の自己肯定感をいかに上げられるかも、本校が近年直面している課題となっています。まずは専門科目の基礎となる中学までの既習範囲の定着を目標に、2022年よりスタディサプリの導入を決めました。
導入してよかったこと①

まずはスタディサプリでの学習を恒常化。
既習範囲と日々の授業範囲の定着を目指す。

現在は、各生徒の苦手分野を把握できる年2回の「到達度テスト」と、その結果をもとにフォローアップできる「連動課題配信」を活用しているほか、平日課題として教科ごとにスケジュールを組み「講義動画」と「確認テスト」を配信しています。平日課題はその週の授業の復習だけでなく、工業・商業分野に不可欠な割合や分数などの計算に苦手意識をもつ生徒も一部いるため、中学までの基礎的な講座も配信して学び直しに取り組んでいます。
もともと家庭学習習慣がなかった生徒も多く、導入当初の回答率は低調なものでしたが、担任・副担任・各教科担当教員から生徒への声かけを根気強く行い、未消化課題のある生徒には補習時間を設けて学習してもらうといった対策をしながら、スタディサプリ学習の習慣化を図っているところです。ただ、全生徒の課題提出状況の確認が難しいため、課題の全体管理ができるシステムに期待しています。補習により、課題提出率や動画視聴時間も徐々に上昇し、学習に対する意識づけができつつあるので、今後は学習の質の向上にも注力していきたいと考えています。
導入してよかったこと②

生徒が学びたい講座、教員が求める講座を
有効に活用し、生徒の能力や意欲を育んでいく。

簿記検定の対策講座を繰り返し受講し、高得点で合格した生徒もおり、意欲的な生徒にとっては、学びたいことをどんどん学べる有用なツールとなっていますが、多くの生徒が活用できていないのが課題となっています。
教員としては、学習習慣が定着するまで生徒に寄り添い、密にコミュニケーションをとる必要がありますが、小・中学校内容の学び直しに活用できる講座が豊富にあるため、教材を作成する必要がなくなった点では業務の効率化につながっています。ただ、専門科目の講座数は少ないため、特に商業や工業の関連科目の講座の充実も今後期待したいところです。また、生徒への定着と同時に、教員の活用促進も重要であると考え、今年度からは学校全体で課題配信や生徒への声かけを強化しました。今後も継続して運用し、教員間で活用方法を常にブラッシュアップしながら学びの質を高め、社会に貢献できる人間力を養ってまいります。
神奈川県立商工高等学校(神奈川県)
学 科:総合ビジネス科・総合技術科
生徒数:1年生238人 2年生216人 3年生202人 



【お話を伺った方】
小川 輝先生/大谷 真理子先生/大嶺 健明先生
※ページ内容は2024年4月時点の情報です。
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