本校は2010年から特別支援教育の観点で学校改革を推進し、和歌山県内でもいち早く通級による指導をスタートさせた高校です。学習面などで多様な課題を抱えた生徒もおり、学習習熟クラス(20名程度)と学力伸長クラスの2タイプの学級を設定し、一人ひとりに寄り添った支援・指導を行っています。しかしその一方で、クラス内の学力差が大きく、個別最適な学びを提供するために、以前は朝学習で一人ひとりに異なるプリント教材を配布・採点するなど、教員の負担も少なくありませんでした。また、教材の準備・採点に時間や意識を奪われ、生徒一人ひとりの学習のつまずきや様子を教員全体でしっかり把握できていない、という状況も課題のひとつでした。そうした中でコロナ禍となり、生徒一人に一台のパソコンが県下で導入されたことをきっかけに、オンライン教材の提供や、教員の負担軽減、より効果的な学習指導につなげるべく、スタディサプリ学習支援サービスの導入を決定しました。