活用事例

「チーム」を結成し、生徒の学力差に立ち向かう。
「継続は力なり」で活用を推進し、学力の底上げを実現

私立 仙台城南高等学校(宮城県)
2021.12.7
写真左から 英語科/相澤先生、国語科/尾形先生、2学年主任/鈴木先生、数学科/濱谷先生、学力向上推進室長/小泉先生
 
課題
  • 生徒の間で学力差が顕著となっており、下位層の生徒の学力の底上げが必要だった。多様な学力層をカバーしながら、生徒全体の学ぶ意欲を向上させる方法を模索していた。
  • 生徒の学力向上を通じて進路実績を伸ばし、選ばれ続ける学校を目指したいと考える中、上位層の生徒には、早い段階から進路選択につながる学習のきっかけを作りたいと考えていた。
 活用ポイント
  • 「配信、取り組みチェック、声かけ・取り組めなかった生徒への居残り対応」というルーティンを徹底した。
  • 「ハイブリッド授業」をキーワードに、普段の授業ではより深く、思考力を必要とする学習内容に踏み込めるようにするため、『スタディサプリ』を通して、語彙力や計算力、文法など基礎学力の定着に努めた。
 活用効果
  • 全体的に生徒の意識が向上。講義動画の視聴率が上がると共に、大学見学への意識が高まり、英検の受験者が増えるなど様々な場面で良い影響が現れ始めている。
  • 取り組み以前の学年と比較して、「到達度テスト」の成績が向上。授業の中でも生徒間で「教え合い」の雰囲気が見られ、また、家庭学習で基本を理解して授業に臨んでいる生徒が増えている。

構築してきたICT環境を活用し、
下位層の底上げと、上位層による学力のけん引を図る

高度情報化とグローバル化の時代の渦の中で、本校は、全国でもいち早くICT教育を取り入れ、校内全館のWi-fi化や一人一台のタブレット端末を導入し、学力向上と知識の定着に大きな効果を上げてきました。また、同法人下に東北工業大学を有し、大学教員による講義や実験・実習の機会を多く設けるなど、大学と接続した授業が行われ、先進的な学びに触れて感じた新鮮な驚きや気づきが、生徒たちの向学心を一層高めています。

そんな中、「地域から選ばれ続ける学校」として、学力向上による進路実績の充実が求められている一方で、上位層と下位層の生徒の学力差が顕著になっているという課題がありました。下位層の底上げを図るとともに、上位層の生徒たちには早い段階から進路選択につながる学習のきっかけを作り、全体の学力を引っ張っていってほしいと考えていました。

『スタディサプリ』は以前より教員の間でも周知されていましたが、導入に当たっては、本校が以前から力を入れていたICTによる学びのツールであることと、学習可能な範囲が広く、様々なレベルの生徒をボトムアップできる点が選択理由となりました。導入によって、これまで紙ベースが多かった学習方法を刷新することで、本校のICT環境をより活かすことができると考えました。

スタディサプリで知識の定着を図り、授業ではより深い学習を。
「サプリチーム」を結成し、配信の分量や内容、最適な方法を模索

『スタディサプリ』活用の目的は、基礎学力の向上と学習習慣の定着です。以前は、週末課題を紙ベースで取り組ませており、なかなか定着しませんでしたが、取り組みのハードルが低いICT教材なら、家庭学習の習慣化を図ることができるのではないかと考えました。実際に、教科書は開かないが、スマホは開くという生徒も多く、苦手教科を学習するきっかけにもなっています。

具体的な活用方法は、木曜日に課題を配信し、月曜日にその取り組みをチェック。火曜日、水曜日には教員からの声かけと、取り組めなかった生徒に居残りで完了させるというルーティンを徹底しました。また、知識の定着に『スタディサプリ』を活用し、授業では思考を伴うより深い内容を中心に取り組ませるという試みも行っています。

数学では、進学した大学や社会で役立つ力を身に付けることを目的に、『スタディサプリ』で単元ごとに取り組みやすい分量を配信し、数式の理解や計算力向上などの基礎力向上を目指して活用しています。国語は、授業の中で扱える範囲に限界があり、『スタディサプリ』の「チェックテスト」を用いて知識や語彙力の習得を行い、授業では文章読解などの思考を必要とする問題に注力できるようにしています。同じように、古典では文法を中心に『スタディサプリ』で学習し、授業では「読む」「書く」「話す」ことに力を入れた学習を行っています。英語は、英語自体を苦手とする生徒が多いため、探究科の生徒にベーシックの文法から、科学技術科の生徒に中学講座から取り組ませています。

チーム2学年
最も重要なのは「継続」です。教員が学年でチームとなり、どうしたら「継続は力なり」を実現できるかを常に試行錯誤しています。生徒を信じながらも、負荷が大きくなると取り組めない生徒が出てくるので、まずはスモールステップで促してみること。その後、取り組み状況をレビューして、最適な方法は何かをさらに考えて、活用方法を変化させていくことが大切です。その点、『スタディサプリ』は、どの生徒が取り組んでいるのかすぐに確認できるため状況を把握しやすく、また、正答率が一目瞭然のため、正答率50%の生徒に絞って課題配信を行うなどフォローアップすることができます。フォローアップの条件を30%に下げた方が「悔しい」という気持ちで頑張る刺激になるのか、それとも80%に上げた方がやる気が出るのか、様々な方法をチームで話し合っています。

取り組みを促す方法も、各教員が生徒たちの状況や雰囲気に合わせて選択しています。例えば、あるクラスでは提出状況を画面に投影して、未提出の生徒をあえて掲示して見せたり、未提出の生徒たちに掃除を担当してもらったり、朝読書の時間に生徒一人ひとりに声かけを行うなど、学習の意識づけを様々な方法で行っています。また、保護者にも一斉メールで学習状況を通知し、教員、生徒、保護者が一体となって取り組みを行っています。

動画の視聴率が上がり、「到達度テスト」の成績も向上。
明らかに変わった授業の雰囲気

導入の成果としては生徒の意識が変化して、動画の視聴率が向上しました。また、英検の受験者が増え、大学見学を積極的に行う生徒も出てくるなど、個別最適化の学習につながっています。普段の授業の中でも、生徒同士で教え合う姿が見受けられ、『スタディサプリ』での予習・復習を通じて良い雰囲気で授業を行えるようになりました。

現2学年は、以前の学年と比べて「到達度テスト」の結果が上昇し、全体の底上げを実現することができています。一方で、紙ベースで課題を出していた頃に比べて、宿題の作成、配布、回収・管理といった教員の負担が減ったのも利点の一つです。今後はさらなる学力向上を目指し、活用方法をより一層工夫していきたいです。現在の2学年は1学年から『スタディサプリ』に取り組んでいますが、3学年になった際には、進路別の学習ができるよう個別最適化をより一層進めたいと考えています。それぞれの生徒が希望する進路や、総合型選抜や一般受験の進学方法にも合わせて『スタディサプリ』でどのような学習を行えばよいか提示したいと思っています。

教員=教える+支える
生徒一人ひとりの個性に適した指導ができるよう、教員は常に探究心を持って生徒を支え、生きていく上で必要な「考える力」を身に付けさせたいと思います。(鈴木先生)

教員=教える+励ます
どんなときでも生徒を「がんばれ」と励まし続け、生徒が夢を実現できるようサポートし続けます。(相澤先生)

教員=教える+提供する
学習の機会や、大学見学などの進路を意識する機会、また情報の波の中で生徒に合った情報を提供することで、生徒が自分自身で進路を切り開く力の育成を目指します。(尾形先生)

教員=教える+進行役になる
主役は生徒であり、生徒が自分で行動し、壁にぶち当たりながらも課題に向き合っていく場面を作り、生徒の背中を押し続けていきます。(濱谷先生)

教員=教える+諭す
「教え、諭す」と書いて「教諭」と言いますが、同じ方向を見ながら伴走するコーチのような存在として、生徒たちに何らかの目印になるものを提示し、道に迷った時には一緒に立ち止まり、本人が望む方向に一緒に踏み出してあげたいと考えています。(小泉先生)

教員がチームとして連携することで生徒たちに良い影響を与え、前に進む後押しをしていける存在でありたいと考えています。

私立 仙台城南高等学校(宮城県)
学科:特進科・探究科・科学技術科
生徒数: 1学年251名  2学年256名  3学年301名 
この事例で取り上げられたサービス
スタディサプリ
|CONTACT|

お問い合わせ

スタディサプリ学校向けサービスの導入に関する
ご質問・ご確認は、お気軽にお問い合わせください。
ページトップ