本校は、地域の熱い要望により1976年に開校した共学校です。「地域に根差した進学校」として期待に応えるため、校訓である「自主・自律 求めて強き風に立つ」の精神のもと、積極的に課題解決に挑戦する生徒の育成に取り組んでいます。小規模校ならではの利点を生かし、生徒一人ひとりに寄り添った指導を大切にしています。教員は普段から個人面談を行うなど、アットホームな雰囲気が特徴です。学習面でも生徒それぞれの習熟度を意識して、きめ細やかに指導しています。
『スタディサプリ』は、2013年に国公立大学・難関私立大学を目指す特別進学クラス(以下「特進クラス」)の補習のために導入しました。当時は、補習における教員の負担軽減を検討し、またタブレット導入にともなうICT教材を探していたところでした。他社のICT教材と比較して、講義動画の質の高さが決め手となり、『スタディサプリ』の導入にいたりました。2018年より全校生徒に活用を広げ、現在は1学年から『スタディサプリ』に取り組んでいます。
導入当初、『スタディサプリ』という教材を理解している教員が少なく、IDの管理や学習の進捗管理を行うことを考えると、負担が増える、余計な仕事が増えてしまうといった消極的な声も上がりました。他にも「到達度テスト」後の連動課題配信は流しっぱなしになってしまうのではないか、誰が生徒の視聴管理するのかなど、導入にあたって万全の準備ができていたわけではありません。最終的に、生徒全員でなくてもやれる生徒だけがやればいいという話になったのですが、それでは配信する意味がありません。生徒の基礎学力の定着や学習習慣をつけるためにも『スタディサプリ』を活用すべきだと考え、進路指導部の教員を中心に取り組んできました。