活用事例

公立高校が取り組む「話す」「聞く」機会の創出
グローカルリーダー育成のための英語教育

山梨県立甲府東高等学校(山梨県)
2021.11.05
英語科/松士先生
課題
  • 英語を得意科目と答える生徒が多いものの、与えられた課題以外にも取り組もうとする姿勢は定着しておらず、家庭学習の時間を増やしたいと考えていた。
  • コロナ禍でALT(外国語指導助手)の先生が帰国してしまい、ヒアリング力を伸ばす演習や、授業で学んだ内容を英語で発話する機会を創出する必要があった。
 活用ポイント
  • 年間140レッスンの課題配信をどのような配分で行うか事前に計画し、春から秋までは毎週2レッスン、秋以降は3レッスンを配信。長期休暇には通常よりボリュームを増やして取り組むように指導した。
  • 毎月曜日には、クラスごとの取り組み率をランキングにして黒板に掲出するなど、常に取り組みを促す声かけを行うように心がけた。
 活用効果
  • 生徒へのアンケート調査で、8割の生徒が「リスニング力が向上した」「英語に対する抵抗感が少なくなった」「家庭学習が習慣化した」と回答。『スタディサプリENGLISH』導入の効果が現れたことを実感した。
  • 授業内で生徒同士ペアになって英語での会話を試みた際、ほとんどの生徒が会話することができ、日々の家庭学習により着実に会話力が向上していることを感じた。

コロナ禍でALTの先生が帰国するなか
英語を「話す」「聞く」演習機会をつくりたい

本校は45年の歴史を持ち、「自ら考え、自ら判断し、自らの考えを持って主体的に行動しようとする生徒の育成」と「他者を尊重し思いやり、他者のために動こうとする生徒の育成」を目指して教育活動を推進しています。県下全域から生徒が集まり、出身中学校数は60校を超えています。世界を見据えながらも、地元に根ざして地域で活躍できる「グローカルリーダー」の育成に力を入れています。

グローカルリーダーに必要な素質を養う英語教育では、授業内の学び合いやイベントを通じて、「発話」と「受け手」というコミュニケーション力の両輪を鍛えていくことを重視していましたが、その中で課題もありました。英語を得意科目とする生徒が多いものの、学校で与えられた課題に取り組むことはできても、一人ひとりが主体的に学習に取り組む意識はそれほど高くありませんでした。また、家庭学習におけるスピーキング・リスニングの演習量が少ないと感じていたところ、コロナ禍でALT(外国語指導助手)の先生が帰国してしまい、どのようにして生徒たちの「話す」「聞く」の演習機会を創出できるのか模索していました。

以前は他社のオンライン英会話教材を導入していましたが、通信環境の問題から、別のツールを探していたところ、『スタディサプリENGLISH』を知りました。導入の決め手は、「学習の継続性」を図れると判断したことです。中高生英会話コースは、飽きのこないストーリー仕立てのコンテンツが楽しく、ゲーム性も盛り込まれていて、今の時代の生徒に合っていると感じました。本校は公立高校であるため、保護者に費用をご負担いただくにあたり、英語力の強化のためには継続的な家庭学習が必要であるという活用の意図を丁寧に説明し、理解を求めたことや、ITが苦手な生徒への初期設定のサポート、また管理画面の使用方法の習得などについては多少大変さを感じた側面もありましたが、使い始めてみると、特に問題もなくスムーズに導入できました。

発音チェック機能を通じて、生徒の自学が定着。
クラスごとに取り組み率を掲示し、動機づけを行う

本校では『スタディサプリENGLISH』を導入し、学内での「読む」「書く」学習と、家庭学習での「話す」「聞く」に取り組める学習の仕組みづくりを進めています。これまでは授業で学んだ内容を発話する演習の機会を作れていませんでしたが、『スタディサプリENGLISH』では、自分の発話を録音し、見本の発話と聞き比べられる発音チェック機能により、生徒たちが楽しみながら自学を進められるようになりました。

また、活用の効果を上げるため、全員が継続して学習に取り組むことが重要であると考え、毎週の課題に組み込み、年間で140レッスンの進め方を事前に計画を立てて設計しました。活用頻度としては、家庭学習用に毎週2レッスン、慣れてきた10月以降は毎週3レッスンを配信し、長期休みは別途ボリュームを持たせてレッスンを配信しています。

レベルは4を標準として、もっと先に進みたい生徒にはレベル5以上を推奨しています。工夫している点としては、週ごとに生徒の取り組み率をクラスごとに順位づけし、クラスに掲示しています。取り組みを促す声かけと合わせて、生徒たちが自ら取り組む動機になっているようです。ただ、「課題を配信して終わり」ということではなく、教員側からも生徒の活用を促す関わりを続けることが大切だと感じています。

採点にも手間がかからず、活用しやすいツールでありながら
8割の生徒が学習の効果を認め、リスニング力が向上

導入の成果としては、全体的にリスニングの力が上がってきていると感じています。生徒へのアンケート結果を見ても、8割の生徒が「英語を聞く抵抗感が少なくなった」「英語を習慣的に学習できるようになった」「模試のリスニングの成績が伸びた」など、『スタディサプリENGLISH』の効果を実感しているようです。

また、授業の中でも変化を感じました。「生徒同士でペアになって、2分間英語で話してみよう」と伝えたところ、ほぼ全員の生徒が何かしら会話を続けていました。英語で話し続けるのは意外と難しいものです。『スタディサプリENGLISH』が会話力向上に結びついていることを実感しました。教員にとっても、『スタディサプリENGLISH』運用の仕方はとてもシンプルで使いやすいです。採点にも手間がかからず、導入以前に心配していたような負担感はありませんでした。簡単に運用できて、効果を感じられるのはありがたいと感じています。


教員=教える+自ら学び続ける


今後も、スタディサプリのような新しい学習ツールが登場し、生徒の学習環境も日々変化していくと思いますが、「学ぶ喜び」や「学ぶ意義」を生徒に伝えて指導していくという、教員に求められる役割は変わらないのではないかと感じています。生徒の学習に対するモチベーションを上げていくためには、教員自らが学び続ける姿勢を持ち、生徒と同じ目線でいる必要があります。私自身も生徒たちと一緒に英検を受け、機会があれば海外で生きた英語にも触れるなど、常に学び続ける姿勢を持っていたいです。

母語でない言語を学ぶことは、私たちに言葉の成り立ちを見つめる視点や、「なぜ人は会話をするのか」という原点を考えるきっかけを与えてくれます。言語を学ぶことで、母語や日本ならではの考え方を発見することもあるでしょう。生徒たちには、英語を一つの入り口にして、世界につながる視点を養ってほしいと思っています。
山梨県立甲府東高等学校(山梨県)
学科:普通科、理数コース
生徒数:1学年240名 2学年240名 3学年240名 
この事例で取り上げられたサービス
スタディサプリENGLISH

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