本校は45年の歴史を持ち、「自ら考え、自ら判断し、自らの考えを持って主体的に行動しようとする生徒の育成」と「他者を尊重し思いやり、他者のために動こうとする生徒の育成」を目指して教育活動を推進しています。県下全域から生徒が集まり、出身中学校数は60校を超えています。世界を見据えながらも、地元に根ざして地域で活躍できる「グローカルリーダー」の育成に力を入れています。
グローカルリーダーに必要な素質を養う英語教育では、授業内の学び合いやイベントを通じて、「発話」と「受け手」というコミュニケーション力の両輪を鍛えていくことを重視していましたが、その中で課題もありました。英語を得意科目とする生徒が多いものの、学校で与えられた課題に取り組むことはできても、一人ひとりが主体的に学習に取り組む意識はそれほど高くありませんでした。また、家庭学習におけるスピーキング・リスニングの演習量が少ないと感じていたところ、コロナ禍でALT(外国語指導助手)の先生が帰国してしまい、どのようにして生徒たちの「話す」「聞く」の演習機会を創出できるのか模索していました。
以前は他社のオンライン英会話教材を導入していましたが、通信環境の問題から、別のツールを探していたところ、『スタディサプリENGLISH』を知りました。導入の決め手は、「学習の継続性」を図れると判断したことです。中高生英会話コースは、飽きのこないストーリー仕立てのコンテンツが楽しく、ゲーム性も盛り込まれていて、今の時代の生徒に合っていると感じました。本校は公立高校であるため、保護者に費用をご負担いただくにあたり、英語力の強化のためには継続的な家庭学習が必要であるという活用の意図を丁寧に説明し、理解を求めたことや、ITが苦手な生徒への初期設定のサポート、また管理画面の使用方法の習得などについては多少大変さを感じた側面もありましたが、使い始めてみると、特に問題もなくスムーズに導入できました。