当校では、生徒の目指す進路や興味に合わせて選べる3つのコースと、特色あるカリキュラムを用意しています。国公立大学・難関私立大学の合格を目指す生徒は「特別進学コース」、将来幼稚園教諭や保育士資格の取得を目指す生徒は「保育進学コース」、自分の興味にあわせて進路を選択したい生徒は、パティシエール・デザイン・標準から成る「総合進学コース」に分かれて学習に取り組んでいます。
近年は、学校教育のICT化の推進にも取り組んでおり、一人一台のタブレットが使えるようにWi-Fi環境を整備したり、『スタディサプリENGLISH』を導入したりと、ICTを活用した学習活動の充実を図っています。
当校の英語教育では、国際化が進む現代社会に対応するために、英語4技能をバランスよく育成することを大切にしています。英語4技能と言うと「リスニング」「スピーキング」などが注目されがちですが、4技能の土台となる単語や文法の基礎知識もしっかりおさえて、4つの技能すべてを伸ばすことを大切にしています。
大学入試改革の影響もありますが、それ以上に変化の激しい国際社会を生き抜く上で、人とコミュニケーションできるスキルは欠かせません。高校生の間に正しい発音とリスニングを身につけてほしい、「生の英語」に触れてほしいと考えているのですが、当校は英語ネイティブ教員やリスニング指導のできる教員も不足しており、葛藤をかかえていました。そんなとき、進路指導部長から『スタディサプリENGLISH』を紹介してもらいました。
自分でも利用してみたところ、画面デザインや操作などが直感的にわかりやすいインターフェイスで、当校の生徒でも問題なく利用できるだろうと感じました。また、リアルな場面に基づくストーリー仕立てで、生徒も飽きずに楽しく学べると思い、リスニング力向上と語彙力向上のために導入を決めました。
導入する際に苦労したのは、英語科教員への指導です。ICT教材に精通した教員は多くなかったため、『スタディサプリENGLISH』の機能や操作方法、IDパスワードの再発行の仕方などの研修を行いました。その後、実際の授業での活用方法について実演も行い、『スタディサプリENGLISH』の導入を推進。活用を進めるポイントは、全体での活用方法を「単語テスト」「ディクテーション実施時に教員の解説を入れる」など、最低限に絞ったこと。導入の負担を考慮して、それ以外の活用方法や宿題配信の範囲・量は各教員に任せています。