活用事例

「生きた」英語に触れる機会を届けたい。
生徒が取り組みやすい英語学習環境を実現

奈良女子高等学校(奈良県)
2021.10.21
英語科主任/木島 貴明先生
課題
  • ネイティブの英語教員が不足しており、生きた英語に触れる機会が限られていた。また、リスニングを指導できる教員も不足していた。
  • リスニングやスピーキングだけでなく、基本の単語や文法についてもしっかり学習させ、4技能すべてをバランスよく育成したかった。
活用ポイント
  • リスニング力と語彙力向上、文法理解のために『スタディサプリENGLISH』を導入。朝学習での活用と宿題配信、授業での活用を組み合わせて、生徒の活用を促進。
  • 宿題配信機能で取り組むべき内容を明確化。取り組みやすい環境づくりに注力した上で、その取り組み状況を成績に反映する仕組みをつくり、生徒のモチベーションを高める。
活用効果
  • 生徒アンケートを取ったところ、『スタディサプリENGLISH』の効果実感を評価する声が寄せられた。また、学力テストにおけるリスニングやアクセント問題の点数が上がり、取り組んだ効果を実感。
  • 英語が得意な生徒、苦手な生徒に対して、より個別最適化した活用方法を模索。今後は『スタディサプリEnglish』をグループワークなどにも取り入れ、習った英語を活用する経験をさせたい。

英語4技能すべてをバランスよく育成したい。
リスニング力向上と語彙力向上のために導入

当校では、生徒の目指す進路や興味に合わせて選べる3つのコースと、特色あるカリキュラムを用意しています。国公立大学・難関私立大学の合格を目指す生徒は「特別進学コース」、将来幼稚園教諭や保育士資格の取得を目指す生徒は「保育進学コース」、自分の興味にあわせて進路を選択したい生徒は、パティシエール・デザイン・標準から成る「総合進学コース」に分かれて学習に取り組んでいます。

近年は、学校教育のICT化の推進にも取り組んでおり、一人一台のタブレットが使えるようにWi-Fi環境を整備したり、『スタディサプリENGLISH』を導入したりと、ICTを活用した学習活動の充実を図っています。

当校の英語教育では、国際化が進む現代社会に対応するために、英語4技能をバランスよく育成することを大切にしています。英語4技能と言うと「リスニング」「スピーキング」などが注目されがちですが、4技能の土台となる単語や文法の基礎知識もしっかりおさえて、4つの技能すべてを伸ばすことを大切にしています。

大学入試改革の影響もありますが、それ以上に変化の激しい国際社会を生き抜く上で、人とコミュニケーションできるスキルは欠かせません。高校生の間に正しい発音とリスニングを身につけてほしい、「生の英語」に触れてほしいと考えているのですが、当校は英語ネイティブ教員やリスニング指導のできる教員も不足しており、葛藤をかかえていました。そんなとき、進路指導部長から『スタディサプリENGLISH』を紹介してもらいました。
自分でも利用してみたところ、画面デザインや操作などが直感的にわかりやすいインターフェイスで、当校の生徒でも問題なく利用できるだろうと感じました。また、リアルな場面に基づくストーリー仕立てで、生徒も飽きずに楽しく学べると思い、リスニング力向上と語彙力向上のために導入を決めました。

導入する際に苦労したのは、英語科教員への指導です。ICT教材に精通した教員は多くなかったため、『スタディサプリENGLISH』の機能や操作方法、IDパスワードの再発行の仕方などの研修を行いました。その後、実際の授業での活用方法について実演も行い、『スタディサプリENGLISH』の導入を推進。活用を進めるポイントは、全体での活用方法を「単語テスト」「ディクテーション実施時に教員の解説を入れる」など、最低限に絞ったこと。導入の負担を考慮して、それ以外の活用方法や宿題配信の範囲・量は各教員に任せています。

「いつまでに、何を取り組むか」を明確化。
生徒が取り組みやすい環境を整える

『スタディサプリENGLISH』を導入して3年が経ちますが、「特別進学コース」では『英語4技能コース』を、「保育進学コース」「総合進学コース」では『中高生英会話コース』を利用し、それぞれのコースに合わせて取り組んでいます。

「特別進学コース」は、毎朝10分の学習で『TEPPAN英単語』に取り組み、家庭学習で1日1レッスンを目安に宿題配信を行い、講義動画の視聴やディクテーションに取り組んでいます。『TEPPAN英単語』は、市販の単語帳と違って音声も出ますし、中学校1学年レベルの単語からステップアップして学んでいけるカリキュラムで生徒も学びやすいようです。また、1レッスン約15分なので生徒も取り組みやすく、教員としても出題しやすい分量設定になっているのが良いですね。

「保育進学コース」「総合進学コース」では、週4コマの内1コマを『スタディサプリENGLISH』の時間に充てて、ワーク形式で取り組ませています。授業の冒頭10分で、一人ずつタブレットに向かってトレーニングを進め、その後一斉学習でスキットデータをもとに教員が解説を行なったり、再度ディクテーションに取り組んだり、という流れです。キーボード上の選択肢や、分からなければ1文字ずつ表示するなど、ヒント機能も充実しているので、英語が苦手な生徒でも取り組みやすい工夫がされています。

また、システムからの宿題配信機能も便利ですね。導入当初は生徒の活用率が上がらず、どのように活用を進めるべきか、頭を悩ませていました。当初は『スタディサプリENGLISH』に取り組む指示を黒板の隅に書いていましたが、生徒にとってみれば「どのレッスンを、いつまでに」取り組めばいいのかがわかりづらい状態でした。また、取り組む動機も曖昧だったため、取り組みを「宿題にする」ことと、「平常点に加える」ことを決めました。宿題配信を行うことで、取り組む範囲や期限もiPad上に表示されるようになるため、生徒にとっても取り組みやすかったようです。また、平常点に加えたことで、教員が声をかければ生徒も真面目に取り組んでくれるようになりました。

全国学力テストでリスニングの点数が「+50点」。
個別最適化の視点で取り組みを強化していきたい

『スタディサプリENGLSIH』を導入した効果はすぐに現れました。生徒にアンケートを取ったところ、「ストーリーがおもしろい」「続けていけば、リスニング力が身につくと思う」「自分が苦手なところもわかるので、不安なく取り組めた」「筆記だけでなく、発音の問題もあってタブレットならではの学習もできる」という声があがっています。

また、「保育進学コース」「総合進学コース」の生徒が受験した学力テストでも、リスニングやアクセントの問題で点数が伸びました。全国平均点との差分が4月、9月、1月と順に小さくなっていき、4月と1月を比較すると、リスニングは+50.2点、アクセントは+12.5点上昇しました。生徒にとっても、大きな自信となったようです。

一方で、活用して改めて課題も見つかっています。英語が得意な生徒は積極的にレッスンを進めていますが、苦手な生徒はそれが難しい。授業内で配信するレッスン以外での自主的な取り組みはまだまだ多くはありません。2022年度から始まる「観点別学習状況の評価」では、主体的に学習に取り組む態度の評価も加わります。意欲の高くない生徒が『スタディサプリENGLSIH』のストーリーをきっかけに自分から学習に取り組めるようになれば、その点は評価されるべきですし、英語が苦手な生徒に対しても、より個別最適に活用できるよう工夫していきたいです。

来年度は、新たに「ICT English」という科目を設けて、『スタディサプリENGLSIH』への取り組みを強化していく予定です。生徒が自主的に取り組めるような仕組みを考えたり、授業内のペアワークやグループワークで学んだ内容を活用する授業構成を考えたりと、もっと活用方法に磨きをかけていきたいですね。
奈良女子高等学校(奈良県)
学科:普通科(特別進学コース/保育進学コース/総合進学コース)
生徒数:1学年111名 2学年89名 3学年69名
奈良女子高等学校(奈良県)外観
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