英語を使えることが、人生の質を高めてくれる。
この不透明な世界において、自分の軸となる自信を
今年度は、『スタディサプリENGLISH』の『4技能コース』の中で、リスニングとライティングを活用しました。ちょっと面白い活用の仕方としては、ライティングのスクリプトからのテーマ探しと使えるフレーズ探し、ALT(外国語指導助手)とTT(チームティーチング)の授業の中で、生徒にエッセイを書かせていましたが、テーマが切れかけてきた時に、『スタディサプリENGLISH』デイリーレッスンのライティングテキストが非常に有用だと気づきました。
すべてスクリプトがある上、おもしろいテーマが豊富で、模範解答として賛成or反対意見の両方が記載されているのです。二次試験対策で、英語作文に悩む生徒に、この機能を何人かに教えたところ「こんな使えるものがあったんですね!」と好評でした。ライティング技能は、添削する人がいないと家庭学習で身につけるのが難しいのですが、来年は授業や自宅用の学習でもうまく使えるようにしたいです。
そして、スピーキングとリーディングに関してはまったく活用できていない箇所が多く、今思えば大変もったいないことをしたと思っています。改めて『スタディサプリENGLISH』の2技能のレッスンを調べてみたところ、スピーキングに関しては、英語民間外部試験的な問題が多くテーマも多彩で、継続的に活用することで、実力の底上げにつながりそうだと思いました。リーディングも問題数が豊富で、工夫すれば二次試験対策としても役に立ちそうです。今年は、初年度ということもあり、軌道に乗せるだけで手いっぱいでしたが、この経験と反省をもとに、来年度からはもっとそれぞれの技能を、うまく使いこなしていきたいと思います。
今年の3年生は英語に強い生徒が多く、たとえ進路で悩んでも「英語の点数が高いから、将来これができる」「英語を生かせる大学がこんなにある」と、いろいろな角度から可能性を模索することができました。何かひとつでも得意なものがあると、生徒の自信につながり、将来にもつながると思います。特に今の世の中において英語が得意なことは、人生において大きなアドバンテージを持っているとも言えます。
仕事として使えることはもちろんですが、日常生活でちょっと使えるだけでも、自分の中で自信になり、人生がもっと豊かになるはずです。以前は「なぜ仕事で使わないのに、英語を勉強しなければいけないの?」という生徒からの問いに、うまく答えられませんでしたが、今なら英語という教科は、自分に対する自信や、ポテンシャルの幅を広げるために、学ぶ価値がある教科だと答えられます。
大学進学やキャリアのための英語学習も大事ですが、最終的には自分の人生、自分という人間を輝かせるために英語を学んでほしいと思っています。近い将来、また今回のコロナのような予期しないことが起きても、自分の中に自信から来る軸があれば、前向きに乗り越えられるはずです。これからも教員として、生徒の中に根本的な自信と揺るがない軸を、学びを通して作っていきたいと心から願っています。