自らの興味に応じて、
進んで「自学」する児童が現れた
『スタディサプリ』を導入してうれしかったのは、興味を持った科目の講義動画を先取り学習する子が出てきたことです。例えば、中学校の範囲の講義を視聴する6年生が現れたり、4年生で学習する「星や月の動き」の学習のあとに、6年生の「月の満ち欠け」の単元を先取りして自分から視聴したり、つまずいてしまった小数や分数の計算の学び直しをしたり。児童それぞれの興味や学習状況に合わせて学習を進める姿が見られました。このように、『スタディサプリ』が「自学」を後押しするツールとして根付いてきたことは、とても良いことだと思っています。
また、今後は、授業中のすき間時間にも活用していきたいと考えています。国語の作文や、社会の“新聞をつくろう”などの授業では、早く終わる児童とじっくり取り組む児童がおり、取り組む時間に差が生まれます。そんなときでも、『スタディサプリ』があれば早く終わった児童に新たな課題を取り組ませることも可能です。また、授業の後半に行う「習熟の時間」では、個別指導を行うことがよくあります。算数では分数のかけ算・わり算・通分・約分など、つまずきやすい単元がありますが、理解できている児童に『スタディサプリ』の応用問題を解いてもらっている間に、理解が十分でない児童に対して個別指導をする時間も割けます。このように『スタディサプリ』があれば、授業中に生じるすき間時間をもっと有意義に利用できるのではないかと考えています。まだ導入から日が浅いものの、『スタディサプリ』によって授業や宿題の進め方に変化が出てきました。児童の自習をサポートするツールとして、今後も活用方法を工夫していきたいと考えています。