現在の『スタディサプリENGLISH』の活用目的は、毎週配信している家庭学習がメイン。英語科内で配信する量を相談したうえで、担当教員が毎週宿題として配信し、その進捗状況を英語科でチェックするという流れです。配信する内容は、個々の生徒のレベルに合わせたもの。これはレベルチェックテストの結果に準じています。自分のレベルに合っているので、英語が苦手な生徒でも対応でき、得意な生徒はチャレンジ的な取り組みを行うことができます。また、授業よりもカジュアルな日常会話を扱っているので、教科書にはない表現の幅を広げる役割も担っています。基本は家庭学習用として使わせていますが、授業中に突然時間が空いてしまった場合など、すぐに『スタディサプリENGLISH』のリスニングのトレーニングに切り替えるなど、スポット的に授業内でも有効に活用しています。
『スタディサプリENGLISH』はストーリー仕立てで気軽に楽しく学べるため、英語に対する心理的なハードルを下げてくれる効果があります。最近は、物語に登場するお気に入りのキャラクターの話をしたり、特定キャラクターのモノマネをしたりなど、コンテンツに愛着を持ち始める生徒が増えつつあります。
また、毎日、今日は何時間やったとイキイキと報告しに来る生徒、友達同士で切磋琢磨する生徒も現れるなど、生徒の意識が徐々に変わり始めています。以前は定期テストのリスニング問題をぶっつけ本番でやっていた生徒が、試験前に「『スタディサプリENGLISH』で勉強しておこう」と言っていたのを耳にした時は嬉しかったですね。独学では取り組みにくいリスニングも、『スタディサプリENGLISH』なら上達の道筋をつけて、楽しく効果的に学ばせてくれるのでしょうね。
それではここで、実際に『スタディサプリENGLISH』を活用している生徒3名(年間活用時間:112時間・259時間・193時間)にインタビューしてみましたので、少しご紹介させていただきます。
Q 『スタディサプリENGLISH』を使ってみての感想を教えてください。
A 内容が日常の物語形式になっていてわかりやすく、リクとかキャラクターが成長していくのを実感できるのが楽しいです!
Q 具体的にどういう内容が楽しいと感じますか?
A なりきりスピーキングが都度採点してくれるのがおもしろいです。それと、内容理解クイズでは自分の英語力を試せるのでどんどんチャレンジできるところです。
Q 『スタディサプリENGLISH』を使ってみて何か変化はありましたか?
A 英語が楽しくなってきて、スペルや単語が覚えられるようになり、英語のテストも自信を持って受けられるようになりました!
Q 『スタディサプリENGLISH』に期待することはありますか?
A 登場人物が同じなので、もっと他にも登場人物を増やしてほしいです。またランキングが全国になっているのを学校・クラス毎にしてもらえると嬉しいです!

生徒だけではなく、『スタディサプリENGLISH』は教員の業務負担軽減にも一役買っています。これまでは1回の課題につき、課題の作成→配付→採点→返却までの手間がかかっていました。生徒の取り組みが可視化されるのもありがたいですね。
現在、『スタディサプリENGLISH』の取り組みは、成績の評価対象ではありません。毎週課題を配信し、その後は声かけも行うなどして定着を促進しています。取り組みが少ない生徒は紙に書いて貼り出していますが、逆に頑張っている生徒を貼り出すのもいいかもしれません。来年度はさらなる定着を目指して、成績に加味することも検討中です。