本校は90年以上の歴史を持ち、「自由と芸術」という創立の精神のもと、生徒たちはのびのびと自分の目標に向かって学校生活を楽しんでいます。盛んな部活動と学習を両立し、難関大学への進学を果たす生徒も増えています。
そのような中、高大接続改革に伴い、進路指導における英語教育の強化の必要性を感じていました。入試においても外部試験のスコアを持っていることが有利とされ始めている今、本校でも文科省の指針であるCFERを指標に据え、「英語民間検定試験の全員受験」を取り組みとしてスタートさせました。ところが、多様なコース設定ゆえに、準1級を目標に据えている生徒もいれば、初めて英検を受ける生徒もいるなど学力差が広がっており、また、学習習慣の定着度合いもさまざまで「できる生徒はやるが、できない生徒はやらない」という状況が見られました。
生徒それぞれの学習進度や理解度に応じて、レベルや内容を調整して学びを提供してくれるアダプティブラーニングを実施できる環境を整える必要がありました。また、単なる受験勉強にとどまらず、大学入学後や社会に出てからも役立つコミュニケーションとしての英語力を身につけてほしいという想いもありました。
初めてスタディサプリENGLISHをご紹介いただいた時は、イラストがメインで明るく楽しい印象を受けました。英語学習にハードルを感じて苦手意識を持つ生徒にとっても楽しめる教材がよいと考えていたため、主人公の恋愛や葛藤などのストーリー性がある内容は、どんな展開になっていくのかを楽しみながら学習できるだろうと感じました。加えて、スマホを使って短い時間に学習できる手軽さも良いと思いました。スカイプ等を活用したオンライン学習の場合は、PCを必要とするため全校でスタートするには制限があったからです。また、10~15分という単位が時間割の中に組み込みやすいと感じました。何より、本校が目指すアダプティブラーニング、つまり一人ひとりに対応した学習の提供が可能で、一括して管理できるシステムである点が魅力でした。