学習指導では「徹底した基礎学力の習得」を教育方針に掲げ、1クラス17〜27名程度の少人数制クラス編成で、長時間にわたって一人ひとりの生徒としっかりと向き合い、基礎学力の充実を基盤としてきました。ただ、近年は生徒間における学力の幅に悩み、これまでも放課後や朝の課外授業、長期休み中の夏期・冬期・春期講習、大手予備校講師を招いた特別大学入試対策などを行っていますが、学習に対して受け身になっている生徒も見られ、基礎学力の定着と学習意欲を向上させるには、一斉授業だけ、学校だけ、教員だけでは限界があると痛感しました。
これまで、教員の役割と言えば、一般的に授業での教科指導や進路指導が中心に語られてきましたが、全国各地の小中学校で教員不足が広がっているように、教員一人の力は限られています。当校が考える教員の役割は、生徒の自ら学ぶ意欲を育みながら、社会や学校外とのつながりを提供し未来の選択肢を増やすこと。そのためには、教員だけでは伝えきれない有益な「コンテンツ」を探し出し、それを生徒に伝えていくことも教員の重要な役割です。スタディサプリを導入したのも、生徒の指導を行う上で、積極的に外部の視点を取り入れたいという思いがあったからです。