活用事例

活用が進まない現状を打破するために、 教員、生徒が一丸となって取り組める仕組みを構築

東海大学付属福岡高等学校(福岡県)
2020.02.05
教務主任/田中先生
教務主任/田中先生
課題
  • 60名ほどの特進クラスのみで導入していたものの、活用が進まない状態だった。
  • 基礎学力の定着度を測る試験結果を分析したところ、学年が上がるにつれて成績が下がっていく傾向が見受けられ、3年間を通じた学力の定着化を図るために対策が必要だと痛感。
活用ポイント
  • 各学年・各コースに、講義動画を配信する「コントローラー」の先生を配置。また、配信を依頼する用紙を作成し、役割分担を明確化するなど、活用を促す仕組みを構築。
  • 「スタディサプリ」への取り組みが成績にも影響することを生徒に説明する機会を設ける。各教科担当の先生にも理解を促し、宿題を出して終わりにせず、しっかりと評価につなげるよう徹底した。
 活用効果
  • 月曜日のHR時にポートフォリオの入力時間を取っているが、それ以外の時間でも部活の試合結果やボランティア活動など自主的に入力する生徒が増えてきた。
  • 宿題配信はプリント印刷・配布の手間を省き、本来行うべき指導に時間を割くことができるとともに、宿題への取り組みの途中経過やポートフォリオを見ることで、生徒のことがより良く分かるようになったと実感する教員が増加。

学年が上がるにつれて成績が落ちる生徒が多数。 導入しても活用できていないという厳しい現状

本校に着任した当時、スタディサプリの導入は60名ほどの特進クラスのみに留まっており、導入はしたものの活用できているとは言い難い状況でした。ご家庭から利用料をいただいている以上、活用できていないのは意味がないと考え、大学入試対策として「ポートフォリオ」機能が使えるのではないかと模索を始めました。

また、基礎学力試験の得点推移を分析したところ、特進コース以外で、学年が上がるにつれて成績が落ちている生徒が多いことがわかりました。本校は東海大学の付属校ですが、このままでは進学の際に希望の学部に行けないケースも出てくるため、3年間かけてしっかりとした基礎学力を定着させる必要を感じていました。そのような状況から、ポートフォリオ機能以外の学力向上ツールとしてもスタディサプリが活用できないかと考え始めました。当時進路主事であった私が率先して、活用のシステム化を図り、学校全体で取り組む流れを作っていかなければと思いました。

「導入」よりも「活用」が何より重要。 活用を促すためにスタディサプリの「仕組み化」を推進

スタディサプリを導入するにあたり、まずは教員の理解を促すために、リクルートの営業の方に説明会を開いていただきました。そのうえで、スタディサプリを導入する以上は、しっかりと活用してもらいたいと考え、学校全体でスタディサプリ活用の「仕組み化」を図りました。

具体的には各学年、各コースに「コントローラー」と呼ばれるスタディサプリ配信担当の先生を配置。また、各教科の教員が生徒に宿題配信をしたい場合には、コントローラー宛ての依頼用紙に記入して依頼するシステムを作りました。こうすることで、コントローラー役の教員は宿題の量を調整し、生徒の負担が過度にならないようチェックしながら配信することができます。教員の依頼を集約した段階で宿題量が多くなった場合は、「その宿題は来週にさせてください」などと、各教科の教員に調整を行う役目を担います。また、仕組み化を行う一方で、教員と生徒の双方に対して「活用の意識づけ」を行うことも重要です。生徒には、スタディサプリの宿題提出が成績にも影響することを説明し、教員には、宿題を出したままにせず、きちんと評価し、成績に反映してもらうことを徹底しました。
配信課題依頼用紙
配信課題依頼用紙
ポートフォリオ機能の活用方法は、毎週月曜日の朝のHRでポートフォリオ入力の時間を割いています。本校はスマホの持ち込みを許可しているため、生徒は自分のスマホで入力を行います。スマホを持っていない生徒は専用の用紙に書き込み、期日までに図書室のタブレット等で入力するよう指導しています。初めてポートフォリオに取り組む際に、あらかじめ「目標設定」「よかったこと」「悪かったこと」「次回に向けて」という項目を入れておき、それに沿って入力を促しています。スタディサプリの活用で最も心配だったのは、いかに自主的に活用できる環境を用意するかということ。自主的に学ぶことが苦手な生徒が多い中で、多少強制的にやらせることで、自分で学んでいけるようになればよいと考えていました。そのため、週1回、学校でスタディサプリを開く機会を設けることで、宿題に取り組む環境を整えたいというねらいもありました。

宿題配信は、長期休暇の宿題、到達度テストの振り返りの宿題、通常の授業での宿題と3パターンで行っています。コースごとに配信の頻度を決め、コントローラーの教員が日常的に宿題量を調整するほか、長期休暇の宿題は一覧リストを作成して教科間の宿題量を調整。長期休暇の宿題は中学範囲を含む過去の学び直しや、学期の学び直し、次学期の予習など教科によってさまざまです。到達度テストの後や日常の宿題などは各教科に任せています。宿題の提出率は7~8割ですが、100%のクラスも見受けられました。中には宿題を提出していない生徒もいますが、放課後に残して取り組ませるようにしています。

教員と生徒が互いに成長していくために。 スタディサプリのさらなる仕組み化を目指して

教員と生徒が一体となって取り組んだ結果、月曜日のHR時以外でも自主的にポートフォリオの入力をする生徒が増えてきました。例えば部活動の試合や、校外のボランティアは休日や長期休暇に活動することが多いため、終了後に自ら進んで写真と共に入力する生徒なども出てきました。また、体育祭などの大きな行事の後には、あまり期間を空けずにクラスで入力する時間をHR以外でもとっています。

大学入試改革でポートフォリオがどのように活用されるかはまだ把握できない部分もありますが、スタディサプリの活用により、生徒の間で自分自身を振り返る習慣がついてきたのは良いことだと思います。
教務主任/田中先生

「教員=教える+○○(新しい役割)」の○○にあてはまるこれからの教員のありかたとは―

教員=教える+「心」を「受」け取ると書いて「愛」

教育に携わる者として、教員に求められるのは「教える」という視点ではなく「心」を「受」け取ると書いて「愛」ではないかと考えています。教員から生徒に対して一方的に伝達するのではなく、常に生徒の変化や心を受け止めて、お互いに成長できる存在でなければなりません。先生と生徒が双方向でコミュニケーションを行うためのツールとして、スタディサプリも活用していけたらと思います。

実際、教員側からも、生徒が入力したポートフォリオを読んで、生徒のことがよくわかるようになったという声を聞きました。宿題に関しても以前は回収するまで取り組み状況がわからなかったのが、リアルタイムで途中経過を知ることができ、指導に役立っています。また、教員の働き方改革を模索するうえで、スタディサプリを導入したことで、宿題の印刷、配布を省略化でき、生徒に向き合うための本来の指導の時間が取れるようになったことも大きなメリットです。

今後、テストの結果がどう伸びていくか楽しみです。他社サービスと連動しながら宿題だけではなく授業にも取り込めるようさらなる仕組み化を図り、「どうやって問題を解いたか」までをその場で見ていけるように活用していきたいです。
東海大学付属福岡高等学校(福岡県)
学 科:学科:普通科
生徒数:生徒数:1学年390名 2学年 385名 3学年 367名
東海大学付属福岡高等学校
この事例で取り上げられたサービス
スタディサプリ高校講座
スタディサプリポートフォリオ

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