本校は生徒の大半が4年制大学を目指す進学校です。学校として大切にしていることはふたつあり、まずは生徒が目標を達成できるよう常にサポートすること、そしてまだ若く視野が限られた生徒が、教科の学習だけに目を向けるのではなく、社会に対しても広い視点を持てるようにすることです。後者は本校の課題でもあるのですが、生徒の多くは自分の世界を積極的に広げることが苦手で、何事に対しても受け身になりがち。学習の仕方についても、授業への取り組みをはじめ、それに付随した課題やテスト、長期休暇中の補講など、一見充分な量をいろいろな角度からこなしているように見えますが、これらはすべて学校から「与えられた学習」にすぎません。生徒には大学受験を見据えて、早めに受験を意識した学習をしてほしい。一歩踏み出してもらい、自分がなすべきことを自分で見つける習慣を早めにつけてほしい。そのためには今までの学習法とは違う試みが必要だと感じていた折に、スタディサプリに出会ったのです。
スタディサプリのメリットはさまざまですが、1番魅力を感じたのは、いつでもどこでも学べること。生徒はスマートフォンを常に携帯しています。学習で何か疑問が生じた瞬間に、すぐに手元で学べて、すぐに解決できるという短期の完結サイクルは、彼らのやる気を促進するはず。それまで本校でメインの自主学習教材だった参考書とは違う、この新しいアプローチは、生徒のモチベーションを刺激しながら、自主性も育ててくれそうだと思いました。トータル的に本校の生徒向きの教材だと感じ、年明けから説明会や環境設定を始め、到達度テストの実施を経て、3月に導入に至りました。対象者は1・2年生全員と3年生の希望者です。