実際、生徒の多くが充分な基礎学力を満たしていないにもかかわらず、特に問題視はされていなかったのです。さらに「学校評価アンケート」を見ると、学習支援に関する満足度が3年の間に7.1ポイントも下がっていることに気がつきました。本校としては補習授業など、できる限りの学習支援は行っていたのですが、この数年の間に、生徒や保護者が求めるものが変化し、学習支援に対して「支援の手厚さ」「学習効果」を求めるようになっていたのです。学習習慣が身についていない生徒に対する「基礎学力の底上げ」と「新たな学習支援」に対するニーズとも言い換えることができるでしょう。
これらの課題を前にしてひらめいたのが、前任校で導入していたスタディサプリでした。直接の担当ではありませんでしたが、スタディサプリの効果のほどは実感していました。今までにないツールの導入に対し反対意見も挙がりましたが、職員会議ではオープンに意見を交換し合い、最終的に導入が決定。今年度の4月から、1年生を対象に活用が始まりました。