高大接続の一貫校である本校は、1962年に大東文化学園の附設校として開校し、「剛健・中正・努力」の精神をもとに、半世紀以上の歴史を重ねてきました。
本校は、私学の附設校としては珍しく中学がないため、高校に入学した時点で、学力や学習主幹にかなりの個人差があることが、長らくの課題となっていました。基礎学力の向上と成績格差を解消するために、6年前から週1回のペースで、DFT(Daito Fundamental Test)という、学び直しを目的とした課題とチェックテストを始めたのですが、結果、特定の教科の教員に大きな負荷をかけることに。通常の授業を行いながら、DFTの教材も作成することになり、生徒からの授業外の質問も増加したのですから当然です。しかも生徒の中には、DFT課題の回答をただ丸暗記し、テストが終わると忘れてしまう、という傾向が散見され始めました。教師に負荷をかけてなお、学び直しが形骸化しつつあることに、はがゆい思いを感じていたとき、私が学年主任になることが決定しました。これを機にと、現状を打破する施策として目に留まったのが、当時、一部生徒のために提供していたスタディサプリでした。