本校は、ほとんどの生徒が大学に進学します。ただ、大学進学が人生のゴールではありません。重要なのは、大学入学後にどのようなキャリアが描けるかを理解した上で大学選択をすること。そのためには、とにかく職業や進学先に対する関心を深め、知識を増やしてほしいという思いがありました。新しい仕事がどんどん生まれてくる時代なので、幅広くアンテナを張る力をつけさせて卒業させたいと思っています。
1年生は単に苦手な教科があるからといった理由で進路を決めるのではなく、将来から逆算した形で文理選択をしてもらいたい。2年生は興味、関心、得意不得意、家庭環境なども含めて自分がどういう人間なのか、すなわち「自分の見える化」を図った上で3年に進級してほしいと考えています。どのような方向に進んだらやりがいのある仕事に出会えるか、その通過点として卒業後の進路をどうするべきか。その意味で、選択肢は大学だけとは限りません。公務員試験を受けて早く社会に出た方が良い生徒もいますし、大学院で研究してから社会に出たほうが良い生徒もいます。生徒が選ぶ選択肢に正解はないと思いますが、できるだけミスマッチを起こさないようにする。そのためには、やはり情報収集が大切ですし、それをフォローするのが進路指導の役割だと考えています。