活用事例

個別の希望進路や、学力に適した教育の不足が課題。独自のシートを運用し全教員が関与

北海道松前高等学校(北海道)
2019.01.18
進路指導部長・書道/天満谷先生
進路指導部長・書道/天満谷先生
課題
  • 国公立志望の生徒を対象にした学習ツールを運用しているが、年々国公立を志望する生徒が減少
  • 生徒それぞれが目指す進路や学力に合わせた教育ができていなかった
 活用ポイント
  • 独自の「スタディサプリ視聴シート」を作成。生徒の学習意欲の向上、学習習慣の定着に貢献
  • 職員会議でのスタディサプリ使用状況の報告を通して、全教員が取り組みに関与するように

一部の生徒に限らず、すべての生徒へ 有益な指導を行えるサービスを探していた

本校では国公立を目指す生徒のための教育支援として、他社サービスを使用していたという経緯があります。高校内で国公立志望の生徒を集めて教員がチームを組み、その生徒たちを対象にサービスを使用した結果、その中の生徒が国公立大学へ進学することができました。しかしその後なかなか国公立大学を目指す生徒が出なかったことや、サービスを使いこなせないなどの問題があり、継続して使用するか悩んでいました。

加えて、生徒の中には小・中学校での学びに取りこぼしがある生徒や、まったく家庭学習に取り組まない生徒もいたため、学校側としてはそれぞれの生徒に合わせてバランスよく学習指導を行うことも課題でした。そんな時、某高校の先生より紹介されたのがスタディサプリです。当時の進路指導部長も「これなら国公立大学を目指す生徒に限らず、すべての生徒にとって有益な指導が行える」と感じたようで、自学自習の副教材として導入に至りました。

オリジナルの「視聴シート」を作成し 生徒の学習意欲向上を促す

本校ではスタディサプリを学年ごとに、目指す進路ごとに合わせて運用方法を変えています。例えば進学コースを選んだ1年生は本校独自の『スタディサプリA』を、2〜3年生は『スタディサプリB』を、就職コースで公務員希望の生徒は別教材と『スタディサプリ』を、民間就職希望の生徒は一般教養などで『スタディサプリ』を活用するというように、使用する教材や方法が異なっています。

具体的な活用方法としては、生徒たちの学習意欲を向上させた上で、「学習した」という達成感を味わってもらえるよう、講座視聴の際にオリジナルの「視聴シート」を活用。生徒が講座の視聴、もしくは確認テストに取り組んだ日と内容、質問・相談内容などを記入して、毎週教科担任の先生に提出。教科担任の先生は生徒の視聴シートをチェックし、必要に応じてアドバイスを加え返却する形をとっています。
教員と定期的にやり取りすることで生徒自身が学習の習慣を身につけることができますし、生徒も自学自習を褒められることで喜びを感じているようです。先生もそれぞれの生徒のレベルや、つまずきやすいポイントを理解した上で集中的に指導することができるようになりました。

また、国・数・英の先生以外にもこの取り組みに関わってもらえるよう、2ヶ月に1回の頻度で職員会議においてスタディサプリの活用状況を報告。担任側からスタディサプリの使用状況を話してもらうようにしたところ、体育科などの先生からもこの取り組みに共感してもらうことができ、日常的に生徒へ声をかけるなど、積極的に関与してくれるようになりました。

生徒のキャリア形成にも役立つ「スタディサプリ進路」の導入を検討

実際に導入してみると生徒たちからの反応も上々です。スタディサプリは動画コンテンツであるため、今の生徒たちにとって親しみやすいツールであり、副教材として有効活用できるのではないかという教員側の期待通りでした。勉強が楽しくなったり、わかるという喜びが生まれたり、生徒自身が将来像を描きやすくなったり。スタディサプリには生徒の学習への意欲を高めるポジティブな可能性が詰まっていると感じています。教員の目から見ても「こんな教材が高校生の時にあったら、もっと違った大学を選んでいたかもしれない」と思ってしまうなど羨ましさも感じました。

夏にはスタディサプリ営業担当の方に、「キャリア教育を通した進路指導のあり方」という講演会をお願いしました。そこでは『未来事典』や『仕事・学問BOOK』などのテキストを使って自分の人生のプランニングやスケジューリングができるという「スタディサプリ進路」の基本的な活用方法を話してもらいました。自学自習を支援するだけでなく、キャリアプランニングやキャリア形成、進路選択にも活用できるスタディサプリの今後にも期待しています。

こうした取り組みが生徒の成績向上にすぐにつながるかはわかりません。しかし、スタディサプリを通して実感できた「学ぶ喜び」が、生徒にとって将来の展望を描く際の指針や夢の実現の支えになればいいと考えています。進学していく生徒たちに「松前高校で学んだからこそ、進学に必要な学力を身につけることができた」と感じてほしいですね。
北海道松前高等学校(北海道)
学 科:普通科
生徒数:1学年13名 2学年30名 3学年23名
北海道松前高等学校
ページ内容は2019年1月時点の情報です。
この事例で取り上げられたサービス
スタディサプリ進路
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