「文武両立」を掲げる本校では、学力向上とともに体力を向上させる部活動の推進にも力を注いでいます。その方針のもとで生徒が多忙な学校生活を送る中、スキマ時間での学習をいかに充実させるかは重要な課題であり、それがスタディサプリの導入を考えたきっかけでした。机に座っての長時間学習よりもスマホなどを活用した短い空き時間の学習を促した方が、トータルでの勉強時間を増やせるのではないかと判断したのです。
全学年で2018年度よりスタディサプリの導入に踏み切りましたが、特に1学年はスタディサプリ、およびスタディサプリENGLISHの両方をすべての生徒が活用しています。現在の1学年は2020年度からの「大学入学共通テスト」を初めて受験する学年です。なかでも、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能評価が導入される英語への対応は必須であり、スタディサプリENGLISHの活用はそこに向けた準備を意識したものでもありました。
英語指導については、本校ではもともとネイティブ教員が授業を実施するため、生徒たちの間にも「聞けない、話せないでいるのは困る」という危機感はあります。ただ、それでも学習意欲には個人差が大きいのが現状です。これまでにも英語のラジオ講座などを推奨していたものの、学習意欲の高い生徒は言われなくても勉強する一方で、そうでない生徒も当然ながらいます。また、視聴したかどうかは自己申告制で、実際には確認できませんでした。「ラジオ講座をきちんと聞くように」と一方通行で呼びかける指導には限界を感じていました。
スタディサプリでは、生徒一人ひとりの視聴時間を細かく把握できる点に魅力を感じました。同時に、一般的な学習教材とは異なる、画面の見やすさやデザイン性・操作性の良さにも着目。明るい親しみやすい印象の教材で、「勉強」感を全面に出しすぎないことから、生徒もゲーム感覚で楽しく学べるのではと考えました。