活用事例

スマートフォンを活用した学習支援で 苦手分野の克服・学習習慣の定着を実現

北海道函館稜北高等学校(北海道)
2018.10.23
3学年担当・地歴/石崎先生
3学年担当・地歴/石崎先生
課題
  • 学校として生徒の自学自習を推奨していきたいが、いい手立てがなかった
  • 勉強に対する生徒の意識が低く、自分から学ぼうとする生徒が少ない
 活用ポイント
  • 生徒が目指す進路に合わせて、推奨講義をまとめた動画リストを作成
  • 『確認テスト』で苦手分野をチェックし、再テストでくり返し学ばせる

慣れ親しんだスマートフォンを使って 生徒の学力定着・自学自習を促進

本校は全日制の普通科高校で、卒業生の半数以上が4年制大学へ進学しています。卒業後の進路実現のためにも、学校として学力定着・自学自習を注力すべきポイントとして挙げていたのですが、教員から「勉強しなさい」と促しても、生徒はなかなか勉強に取り組めないという課題がありました。そこで考えたのが、「日頃生徒たちが慣れ親しんでいるスマートフォンを使ったら学習しやすいのではないか」ということ。当時の学年主任が興味を持ったのがスタディサプリでした。

3学年担当・地歴/石崎先生
ほとんどの生徒がスマートフォンを所持しているため、自分のペースで講義動画を見ながら勉強できるという使い勝手の良さに惹かれました。「試しにやってみたらどのような効果が得られるのか」。それが導入のきっかけです。

苦手把握から苦手克服まで 基本的な「学びの姿勢」が定着

本校では2年生と3年生でスタディサプリを導入しました。2年生には夏休みの長期課題として「国公立大学を目指すならこの動画」というように、生徒が目指す進路に合わせて作成した動画リストを配布。リストに添って生徒の視聴履歴を教員が確認するのですが、それだけだと勉強をしているかどうかを判断しづらいため、2年生の秋~冬にかけて動画リストに合わせて『確認テスト』を実施しています。あわせて、苦手分野に関しては講義動画も宿題配信しました。『確認テスト』は学年全体で宿題という形で期限を設け、毎週1回教員が実施のチェックをしました。実施していない生徒については、その日放課後に終了するまで残すなどの対応をしました。教員が生徒と一緒に課題に取り組む姿勢を大切にし、学力が定着することを目指しました。

2年生の3月には全生徒にスタディサプリの講義テキストを購入させ、自学自習を継続して支援しました。この時期は目指す進路や学力に差が出てくるため、生徒に合わせて対応を変えました。なかには動画教材が合わないという生徒もいましたが、そうした生徒には参考書など別の方法で自学自習を推奨。他の教材も併用しながら、その生徒に合わせた学習方法や指導方法を提案するよう心がけました。

ある程度基礎学力が定着している生徒の中から意欲の高い生徒を募り、独自の選抜クラス「さくら組」を編成。20人ほどの生徒に対して、『到達度テスト』で間違えてしまった項目から優先順位の高い問題に絞って、再度『確認テスト』を実施しました。全問正解、もしくは一問間違いまでを合格とし、合格が出るまでくり返し『確認テスト』を行ったことで、学習習慣が確実に根付いていったと考えています。

スタディサプリを使って実感したのは、他社の動画教材に比べて、生徒が自身の苦手な項目を把握しやすく、苦手克服に向けた学習の姿勢を身につけられること。『到達度テスト』で自分の苦手な箇所がわかり、講義動画と『確認テスト』で苦手を克服する。スタディサプリは学習習慣の定着と共に、学力の底上げにも役立つと実感しています。

面談で『到達度テスト』の結果を使用。 生徒に対して客観的なアドバイスができるように

スタディサプリを導入したことで、生徒との面談も大きく様変わりしました。例えば「あなたは小論文が弱いよね。夏休みにはどういう勉強が必要だと思う?」と、模擬試験の成績や『到達度テスト』の結果を見ながら話を進められるため、現状の学力や今後の進路についても具体的な会話ができるようになりました。また、苦手分野が見えてきたことで教員側からも「こういう別の道の可能性もあるよ」「この分野、君はあきらめかけていたようだけどやっぱり目指してみない?」「この分野を目指すなら他の科目も取り組んだ方がいいね」というように、データに基づいた客観的アドバイスもできるようになりました。

生徒の指導で難しかったのは、生徒たちの自学自習を、どこまで生徒たちの自主性に委ね、どこまで教員側が強制すべきか、ということ。生徒にある程度受講計画を立てさせてサポートする形がよかったのではないかという考えもあります。このさじ加減が難しく、今後は経験を生かし改善していければと思います。スタディサプリを導入した成果は、確実に生徒の学習習慣の変化に現れていますが、大切なのは学力を定着させて希望の進路を実現できるかどうか。今後に期待しながら、生徒の指導にあたっていきたいです。
北海道函館稜北高等学校(北海道)
学 科:普通科
生徒数:1学年119名 2学年120名 3学年118名
北海道函館稜北高等学校
ページ内容は2018年10月時点の情報です。
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