本校では2年生と3年生でスタディサプリを導入しました。2年生には夏休みの長期課題として「国公立大学を目指すならこの動画」というように、生徒が目指す進路に合わせて作成した動画リストを配布。リストに添って生徒の視聴履歴を教員が確認するのですが、それだけだと勉強をしているかどうかを判断しづらいため、2年生の秋~冬にかけて動画リストに合わせて『確認テスト』を実施しています。あわせて、苦手分野に関しては講義動画も宿題配信しました。『確認テスト』は学年全体で宿題という形で期限を設け、毎週1回教員が実施のチェックをしました。実施していない生徒については、その日放課後に終了するまで残すなどの対応をしました。教員が生徒と一緒に課題に取り組む姿勢を大切にし、学力が定着することを目指しました。
2年生の3月には全生徒にスタディサプリの講義テキストを購入させ、自学自習を継続して支援しました。この時期は目指す進路や学力に差が出てくるため、生徒に合わせて対応を変えました。なかには動画教材が合わないという生徒もいましたが、そうした生徒には参考書など別の方法で自学自習を推奨。他の教材も併用しながら、その生徒に合わせた学習方法や指導方法を提案するよう心がけました。
ある程度基礎学力が定着している生徒の中から意欲の高い生徒を募り、独自の選抜クラス「さくら組」を編成。20人ほどの生徒に対して、『到達度テスト』で間違えてしまった項目から優先順位の高い問題に絞って、再度『確認テスト』を実施しました。全問正解、もしくは一問間違いまでを合格とし、合格が出るまでくり返し『確認テスト』を行ったことで、学習習慣が確実に根付いていったと考えています。
スタディサプリを使って実感したのは、他社の動画教材に比べて、生徒が自身の苦手な項目を把握しやすく、苦手克服に向けた学習の姿勢を身につけられること。『到達度テスト』で自分の苦手な箇所がわかり、講義動画と『確認テスト』で苦手を克服する。スタディサプリは学習習慣の定着と共に、学力の底上げにも役立つと実感しています。