「勉強」というものに対する生徒の反応は「嫌いなもの」。嫌いだからといっても、教員としては勉強をするように働きかけなければなりません。ですが、「言われたからやる」という姿勢では、受験勉強はもちろん、就職活動や社会に出てから苦労してしまいます。生徒に対して進路指導をしていると、合格できるかどうかで進路を決めようとしたり、安易にAO入試などで進路を決めようとしたりする生徒もいますが、こうした生徒は決してやる気がないわけではありません。ただ、何をどのように、どれだけ取り組めばいいのかわからず、自分に自信がもてないだけなのです。高校1年生のうちに、やらされるのではなく、自分で何かを選び、自分でやり遂げるという主体性と自発的な学びのきっかけを与える重要性を痛感していました。