活用事例

進路選択や職業選択の視野を広げるために。「適性診断」を起点に生徒の自主性を養う

清心中学校・清心女子高等学校(岡山県)
2018.09.10
進路指導部長/山内先生
進路指導部長/山内先生
課題
  • 進路指導の一環として、他社の「適性診断」に取り組んでいたが、その後の進路指導に活かせていない
  • 進路選択や職業選択の視野が狭く、生徒の自主性を促す進路教材が必要だった
 活用ポイント
  • スタディサプリ「適性診断」を起点とした進路指導で、進路選択の幅を広げる
  • 主体的に自分の進路について考える機会を設け、生徒の自主性を養う進路指導を実施

「知っている職業」からしか選べない生徒。 「知っている職業」を増やす進路指導が必要

本校は創立130年を超える女子高校です。社会に貢献できる「自立した女性の育成」を教育の柱として、日々進路指導を行っています。医学・薬学・看護学をはじめとした国立大学、私立大学への合格実績も多数ありますが、近年は、進路選択について受け身な生徒が見受けられるようになっていました。

人は生涯にわたる多くの時間を、仕事を通して生きていきます。しかし、その仕事や職業について知る機会がなければ、また、自分自身と向き合う機会が少なければ、自分の可能性や価値観に気づかないまま進路・職業を選んでしまいます。生徒たちは知っている職業からしか職業選択できません。そうであれば、知っている職業を増やすしかない。社会には数多くの仕事があること、その仕事に就くためには数多くの選択肢があることを知ってほしい。いかに、高校3年間で主体的に進路や職業について考え、判断する「機会」を生徒に提供するか、それが本校の抱える課題でした。
進路指導部長/山内先生
スタディサプリ進路を導入したきっかけは、スタディサプリ進路教材を利用する他校の事例紹介です。これまでスタディサプリ学習は導入していましたが、進路教材まであることに驚きました。最終的に導入の決め手となったのは、『適性診断』をベースにした、スタディサプリ進路の系統立てた教材ラインナップ。これまでも『適性診断』のような教材は利用してきましたが、取り組むことが目的になってしまい、その後の進路指導に活かせないという課題もありました。スタディサプリなら、1年次から3年次まで、一貫したストーリーのもとで進路指導ができると考え、導入を決めました。

学力の二極化が進む中、 「勉強嫌い」の生徒に「わかる楽しさ」を伝えたい

本校ではキャリア教育に力を入れており、1年次には行事や部活動を通して「自主的な活動を増やす」、1年次から2年次の間に「職業への視野を広げ自分で考える」、2年次の後半に「自分で選び、進路を考える」ことを進路目標としています。生徒の自主性を促すために、大きなテーマは与えるものの、基本的に生徒が自分で探し、見つけて、調べるというプロセスを採用しています。
進路指導教材
スタディサプリ進路には、『適性診断』の他にも、生徒自身が考えながら取り組む『オリジナルワークシート』もあり、生徒の自主的な進路選択を支援することをモットーにした本校にぴったりでした。1年生は「自己理解・職業観育成・文理選択」をキーワードに設定し、『適性診断』『未来事典』に取り組ませました。自分が満足できる仕事や学問を知ることができる『適性診断』、仕事や学問についてさまざまな切り口から調べ学習ができる『未来事典』を通して、自分から進路について考えるという習慣が身についている生徒が見受けられました。

2年生は「オープンキャンパス対策・学校研究・志望理由対策・志望理由添削・面接講座」をキーワードに設定し、『適性診断』『オープンキャンパスBOOK』『志望理由・小論文BOOK』に取り組ませました。自分で分野を選び、進路について考える、その進路を実現するために何が必要かを考える。はじめは「こんな教材に取り組む意味があるの?」と、とまどいを見せる生徒もいましたが、自分から取り組むうちに、進路は自分で考えるもの、自分で選ぶものだと実感しているようでした。

ビジョンこそが入試や進路、 人生を生きるモチベーションに

スタディサプリ進路を導入して2年が経ち、進路実績として現れるのはまだ時間がかかるかもしれません。ですが、現3年生の様子を見ていると、2年次に取り組んだ『オープンキャンパスBOOK』『オリジナルワークシート』の取り組みが実を結び、「幅広い視野を持たないといけない」と考える生徒も増えてきたように実感しています。

また、生徒の間に推薦・AO入試への意識が高まったことから、教員主導で2年次に「志望理由書指導」「面接ガイダンス」を始めるなど、これまでにない取り組みも始めています。校内で開催する「志望理由の書き方講座」にも90名ほどの予約が集まっています。推薦入試やAO入試への意識の高まりは、裏を返せば自分の性格や可能性を知り、仕事や進路について深く考えたからこそ。スタディサプリ進路を導入した成果だと捉えています。

私が常々大切にしている言葉に、「ビジョンなくしてモチベーションなし」というものがあります。進路選択において最も大切なのは、「私はこうなりたい」「こう生きていきたい」というビジョンが早期に見つかる機会を、生徒に提供するということです。生徒が抱いたビジョンは、その後の入試や進路、人生に対するモチベーションにつながります。生徒が希望する進路は多様です。どんな進路を選んでも、生徒一人ひとりがモチベーションを持って進路を実現できるように指導していきたいです。
清心中学校・清心女子高等学校(岡山県)
学 科:普通科 (文理コース/生命科学コース/NDSU進学コース)
生徒数:1学年166名 2学年127名 3学年156名
清心中学校・清心女子高等学校
ページ内容は2018年9月時点の情報です。
この事例で取り上げられたサービス
スタディサプリ進路
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