本校は創立130年を超える女子高校です。社会に貢献できる「自立した女性の育成」を教育の柱として、日々進路指導を行っています。医学・薬学・看護学をはじめとした国立大学、私立大学への合格実績も多数ありますが、近年は、進路選択について受け身な生徒が見受けられるようになっていました。
人は生涯にわたる多くの時間を、仕事を通して生きていきます。しかし、その仕事や職業について知る機会がなければ、また、自分自身と向き合う機会が少なければ、自分の可能性や価値観に気づかないまま進路・職業を選んでしまいます。生徒たちは知っている職業からしか職業選択できません。そうであれば、知っている職業を増やすしかない。社会には数多くの仕事があること、その仕事に就くためには数多くの選択肢があることを知ってほしい。いかに、高校3年間で主体的に進路や職業について考え、判断する「機会」を生徒に提供するか、それが本校の抱える課題でした。