本校の生徒をひと言で表現すると、いたって「まじめ」。言われたことにはきちんと取り組めるのですが、そのまじめさが学力などの成果につながっていませんでした。原因を突き詰めたところ、前の学年や入学前の学習内容が身についていない生徒が多かったのです。つまり、目の前の学習に熱心に取り組んでも、学力の土台である既習事項に課題があるため、学力としての積み上げが難しかったのです。中学生、高校生ともに学び直しが急務でした。そこで、月曜日から金曜日までの昼休み後の25分間を、DE(Developmental Education)タイムとして設定し、入学前の積み残しや弱点克服といった課題克服に取り組む自習にあてることにしました。
DEタイムを設定したものの、生徒はすぐに取り組めたわけではありません。ましてや、前の学年の学習内容や苦手な単元まで戻って学び直しをするというのは、生徒にとって心理的に大きな負担となります。まずは、自分から学習に取り組む習慣を、いかに定着させるか模索しました。そこで利用したのがスタディサプリです。講義動画を視聴すること以上に、多様な講座の中から自分に合った講義を生徒自身で選ぶというステップが、主体的に学ぶきっかけになるのではないかという期待がありました。最終的に、理解度に応じた講座内容や主要教科を網羅した講座ラインナップ、一人ひとりのペースに合わせて自由に視聴できるスタイルが決め手となり、DEタイムに使用する正式教材として導入を決めました。