実は本校に赴任する前の学校でも、他社のオンライン講座を導入していました。それはそれで非常に効果もありましたが、いかんせん料金が高い。もちろん予備校と比べればずっと安いし使い勝手もよいのですが、公立高校には経済的に厳しい家庭の生徒もいるため、どうしても全生徒に導入するというわけにはいきません。
本校でオンライン講座の導入を検討していた時、スタディサプリは他と比べて格安だったにもかかわらず、試しに視聴したら他社のものと遜色なく、「遠隔地や経済的に塾通いが難しい家庭に良質な教育を提供する」というコンセプトにも共感できました。SSH(スーパー・サイエンス・ハイスクール)というものがありますが、「当校はSEH(スーパー・エコノミカル・ハイスクール)にしてやるぞ」という気持ちで、いかに安くて質のよいものを多くの生徒に提供できるかを常に考えています。長い教員生活で数多くの生徒達を見てきましたが、費用をできるだけかけずに生徒の進路実現をサポートすることが、公立高校の使命。経済的に恵まれない生徒にも、平等にチャンスを与えてあげたいという切実な思いがありました。