本校は総合高等学校として単位制を採用しています。そのため、生徒は自分の進路に合わせて科目を履修し時間割を作るのですが、とくに3年次生は空き時間ができていました。学校の自習室を開放しているものの、座席数も限られており、生徒の一部は予備校などに通って講義を受講していました。また、部活動に全員が加入しており、それぞれの生徒が部活動のない日や部活動後の時間を上手く使って授業の宿題やテスト勉強をしていました。このような現状から、本校の生徒は、空き時間にスタディサプリの講義動画を視聴でき、家庭学習の拡大につなげられるのではないかと考え、スタディサプリの導入を検討しました。
ただ、学校としてスタディサプリを導入するのは簡単ではありませんでした。最も苦労したのは生徒個人の端末や通信環境への対応です。生徒によっては、通信速度制限で講義動画を視聴することが難しく、だからと言って生徒全員にタブレット端末を用意するのも難しい。スタディサプリを導入したとしても、生徒の環境によって利用できないという現状があったのです。個々人の環境の違いがあるからこそ、自宅で視聴させるよりも、学校で全員が公平に受講できる環境を提供する必要がありました。そこで目をつけたのが、夏期講習でスタディサプリを活用することです。