活用事例

部活と勉強を両立させるため、ノルマを決めて学習習慣づけを推進。自ら管理できるように

酒田南高等学校(山形県)
2018.09.06
酒田南高等学校(山形県)先生方
左から 特別進学科3年担任 近藤拓真先生/特別進学科主任 五十嵐めぐみ先生/特別進学科1年担任 池田 聡先生/特別進学科2年担任 菅谷正芳先生

生徒が有効な自宅学習をしているのかを確認し、 学習時間を増やしたい

春夏の甲子園出場常連校であり、多くの運動部が優秀な成績を残している酒田南高校。以前は、部活動に力を入れる生徒は「普通科」、国公立大学進学を目指す生徒は「特別進学科」と分かれていたが、近年は“部活も勉強も頑張りたい”と希望する声が増えてきたことから、2012年度にカリキュラムを一新。各学年1クラスある「特別進学科」では、文武両道を目指す生徒たちが多く学んでいる。しかし、部活動が忙しい時期になると、土曜日の午前中や夏休み、冬休みの講習に出席できない生徒が出てくる。これでは、当然のことながら勉強が遅れてくる。

「生徒個別に遅れを取り戻す課題を出すなどしてきましたが、部活が忙しいと、課題プリントの答えを友達に聞いて提出してしまう生徒もいる。学習時間が足りないことには、学力は伸びません。部活と勉強を両立したい生徒の学習時間をどうしたら増やせるか。また、生徒が本当に有効な自宅学習をしているのかを教師が確認し、適確なアドバイスをしていく術はないものかという点が、ここ数年来の課題でした」と特別進学科の菅谷正芳先生は言う。

自宅学習を管理画面で把握 生徒への声掛けが変化し、確実な苦手克服指導へ

そうした課題の解決策として、同校が 2016年4月から導入したのが、「スタディサプリ」だ。自宅でも、学校の昼休みでも、部活の遠征中でも、生徒がスマートフォンで講義動画を見て学べる点はもちろんだが、“到達度テスト”で生徒の苦手分野を教師も生徒自身も把握できるようになり、「今の優先課題はこれ!」と基礎を徹底して定着させる指導で自学の習慣づけが可能になってきたと、 同学科主任の五十嵐めぐみ先生。

また、生徒たちの講義動画視聴状況を管理画面で教師が把握できるため、それまでの「勉強してる?」という一方的な声掛けから、「がんばってるね。もう課題が終わりそうだね」といった具体的な内容に変化。生徒との会話が増えたという。

「導入当初は苦手分野の講義動画視聴を週末課題にしていましたが、講義内容のテキストを購入し、秋からはテキスト提出も必須としました。生徒によって苦手克服課題の数が違うため、多い生徒は大変ですが、1週間のノルマを決め、できなければ居残り。甲子園組であろうと特別扱いはしません。今年度は、1年間サプリを活用してきた2年生に『7月末まで、週1回、15回に渡って高校1年までの苦手克服課題の点検をする』と伝えたところ、各自、目標を立てて勉強をしています。自分で勉強の仕方をマネジメントできるようになれば、学力は必ず上がります。それを全学科に広げたい」と、前出・菅谷先生。

「スタディサプリ」を1年次から活用してきた生徒たちが、どんな進学実績を残すか、楽しみだそうだ。

特別進学科の教師全員で 月1回は会議。活用法を精査する

同校の特別進学科は各学年1クラスと少人数であるため、一人ひとりに添った指導が可能になっている。5月中旬のこの日は、4月に行った到達度テストの結果を踏まえて会議が行われていた。「昨年は3年生の担任だったので、受験対策として『スタディサプリ』を活用していました」と言う英語の池田聡先生は、今年1年生の担任。昨年の事例を詳しく聞いていた。
酒田南高等学校(山形県)先生方

目標や約束事を書き込ませる 自学計画シートで、やる気を促進

自学計画シートは、各学年の担任が自由に作成している。“「スタディサプリ」の講義動画は、1週間で最低4つ視聴すること”“、動画の確認テストは2回で合格すること”などの目標が書いてあるのは、現在3年生担任、国語の近藤拓真先生が作成したシート。「計画シートに記入することで、生徒たちの自学への取り組み方がずいぶん変わりました。勉強が面白くなったという生徒が多いですよ」と近藤先生。
計画シート
酒田南高等学校(山形県)
創立1961年
学 科:普通科
生徒数:生徒数415人(男子271人、女子144人)※進路状況(2017年3月実績)大学進学81人、短大進学5人、 専各進学33人、就職37人
ページ内容は2018年9月時点の情報です。
この事例で取り上げられたサービス
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