活用事例

家庭ではインプット、授業でアウトプット。
そんな英語学習の理想形をめざして

福岡大学附属若葉高等学校(福岡県)
2026.7.22
左から)英語科 主任/田中秀樹先生、英語科/小林大晟先生
 
課題
  • 英語活動の時間を確保する中で、英文法の解説に十分な時間を割くことが難しかった。
  • 基礎学力にばらつきがあり、中学範囲の復習から高校内容へスムーズにつなげる必要があった。
  • 生徒に「授業外で学習する習慣」を定着させることが課題だった。
 活用ポイント
  • 学年ごとに「週末課題」あるいは「毎日課題」として活用。
  • 「週末課題」では復習を重視して個別フォローアップ課題まで実施。
  • 「毎日課題」では学習のハードルを下げ、家庭での学習習慣を身につけることを重視。
  • 取り組み内容は定期考査や平常点とも連動させて評価。
 活用効果
  • 英語の平均点が向上し、基礎学力の定着につながった。
  • 学習習慣が身につき、生徒が自ら計画的に学習に取り組む姿勢が見られるようになった。
  • 授業内でアウトプット活動に時間を使えるようになり、学びの質が向上。
  • 教材管理や採点業務が削減され、教員の業務負担軽減にもつながった。

基礎力の定着と英語活動。
その両立のために必要だった「授業外の学び」

福岡市中央区に位置する本校は、2010年に福岡大学の附属高校となった私立の共学校です。
卒業生は、大半が福岡大学をはじめとした大学に進学します。

英語科では、大学に進学してからも英語を学び続け、社会で活躍できる土台を築くことを重視してきました。
そのため、1・2年生の間に「英単語」と「英文法」の基礎力を確実に定着させることをめざしています。
しかし、限られた授業時数の中で、英会話などの活動時間まで確保しようとすると、「英文法」の解説に十分な時間を割くことが難しいという課題がありました。

そこで検討したのが、スタディサプリ高校講座を活用し、授業内で不足しがちな「文法の解説・演習時間」を家庭学習などの授業外で補完することです。特に、1年生で英語の基礎力が不足している生徒にとっては、中学範囲の復習から高校内容へとスムーズにつなげるための助けにもなると考えました。

検討する中で、スタディサプリは講義動画の内容が充実しており、解説もわかりやすいと感じました。また、演習後のフォローアップ機能が備わっていることも導入の決め手に。生徒が間違った問題に関する講義動画や類題が送られ、復習できることが大きな魅力でした。

いざ導入となってから初期に苦労したのは、生徒たちに「スタディサプリをやる習慣」を身につけさせることです。
未提出者を名簿でチェックし、昼休みに対象生徒を集めて話をするなど、教員による粘り強い声かけの結果、徐々に取り組みが定着しました。
他教科の担任の先生とも協力体制を築く必要があったので、負荷はかかりましたが、ここが一番重要なポイントかと思います。

「週末課題」と「毎日課題」、
どちらの活用方法でも使いやすさを実感

導入1年目の2024年度は、田中の主導で1年生を対象にスタディサプリを活用しました。

【2024年度からの取り組み:週末課題として復習を重視】

・1年生の1学期は中学範囲の総復習からスタート。
 単元テスト後、個別フォローアップ機能によって間違ったところの動画視聴まで実施しました。

・2学期以降は、授業進度から少し遅らせて「ベーシックレベル英語」の講義動画を配信。毎週金曜配信・木曜締切。

・授業で一度学んだ内容を、少し時間を置いてからスタディサプリで解くという、「2周目の復習」を行うことで基礎力の定着を図りました。

・この活用スタイルは、彼らが2年生になった2025年度も継続。
 1学期は、1年生の復習として「ベーシックレベル英語」の単元テストとフォローアップの講義動画を配信。
 2学期以降の内容は、単元レベルを一段上げた「スタンダードレベル英語」とし、個別フォローアップも引き続き活用しています。

・単元テストは「100点を取るまでやり直し」で確実に理解させます。

・スタディサプリの取り組み状態は、成績の平常点に組み込んで評価。
 定期考査の文法問題にも、スタディサプリの単元テストの内容をそのまま採用し、日々の取り組みが点数に直結する仕組みを作っています。

また、2025年度の1年生については小林が主導し、「毎日課題」へと活用方法を変えました。

【2025年度からの取り組み:毎日課題として学習習慣の定着へ】

・1年生を対象に、「ベーシックレベル英語」の講座を毎日1チャプターずつ配信。

・10分程度でこなせる量の学習を積み重ねることで、学習習慣を形成し、「スタサプならできる」という自信も醸成。

・負担が増すと続かなくなるため、フォローアップ配信は活用せず。


活用を進める中で、「スタディサプリのココがいいな」と実感したのは以下のような点です。

●小分けのトピックが豊富
平日に毎日配信しても内容が重複しにくく、飽きずに学習を続けられる。
「細かくレベルを分けて、少しずつ」が他のICT教材よりも圧倒的にやりやすい。

●効率的に学習できる
課題は短時間で解ける構成になっており、間違えた問題も解説動画ですぐに振り返ることができるため、効率的に学習できる。

●学習習慣が定着しやすい
5〜10分で終えられる課題が多いため、学習への心理的ハードルが低くなり、「まずはやってみよう」というきっかけになりやすい。結果的に、スタディサプリ以外の英語学習や他教科の学習意欲の向上にもつながる。


●学期の初めにまとめて課題を設定できる
「年間の見通しを持った指導」がしやすい。予約配信で、まとめて1学期分を送っているので送り忘れもない。

●取り組み状況を可視化しやすい
他社教材よりも、学習ログによって生徒一人ひとりの実施状況が把握しやすく、未実施の生徒に対して迅速に声かけができる。

生徒が「自走できる」学習姿勢に変わり、
教員も時間を有効に使えるように

約2年間、スタディサプリを活用してみて、さまざまな効果を感じました。

まず、生徒について。
現在の1年生は、配信対象としている11クラス中10クラスで英語の平均点が伸び、基礎学力の向上につながっていると思います。
現在の2年生は、1年時で習慣化できたおかげで、今は強制されなくても自分たちで計画的に取り組めるようになりました。「この時間に」と、決まったルーティーンの中で実施する生徒も増えてきています。

また教員側は、文法の説明を動画に任せられるため、授業内の時間をアウトプットなどの活動に使えるようになりました。
問題演習についても、以前は毎週100人分近い冊子を回収・スタンプ押し・返却していましたが、その作業がなくなりました。
定期考査ごとのチェックだけで済むようになり、週単位の事務作業時間が大幅に削減されました。

今後はスタディサプリを、基礎力の定着だけでなく、上位層の学力をさらに引き上げるためにも活用していきたいと考えています。
理想は、知識のインプットはスタディサプリを使って家庭で済ませ、学校の授業はアウトプットの場という「反転授業」を実現すること。
そして英語科だけでなく、学校組織全体としてデジタルを活用し、先生の負担を減らしながら生徒の学力を最大化できる体制を築いていきたいと考えています。
福岡大学附属若葉高等学校(福岡県)
●生徒数:1年生:541人、2年生:488人、3年生:500人
ページ内容は2026年7月時点の情報です。
この事例で取り上げられたサービス
スタディサプリ
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