活用事例

到達度テストと連動課題による学習サイクルを確立。
「同種別2回受検」が継続的な学びを支える

広島市立広島商業高等学校(広島県)
2026.3.5
校内の「ハイスクールビジョン推進委員」のコアメンバーの4名です。
左上:深井志葉先生(商業)、右上:後藤莉早(音楽)、左下:深井優先生(商業)、右下:青木健太郎(数学)
課題
  •  生徒間の学力層の幅が広く、一斉授業だけでは個別最適な指導が難しい。
  •  主体的に学習する姿勢が十分に育っておらず、家庭学習を含めた学習習慣の定着が求められた。
活用ポイント
  • 到達度テストを期間を空けて2回受検し、その間に連動課題に取り組むことで、成長を可視化するサイクルを構築。
  • 「正答率」「1回目からの伸び幅」「講義動画の視聴時間」の3観点による表彰制度で、生徒の学習モチベーションを喚起。

     

 活用効果
  • 2回目の到達度テストで多くの生徒にスコア向上が見られ、成長を実感できる結果となった。
  •  デジタル上で集計や結果の公開が完結するため、印刷の手間が省け、教員間での情報共有もスムーズになった。

一斉授業だけでは対応しきれない現状。
個別最適な学びの実現が鍵に

広島県広島市に位置する本校は、100年を超える歴史を持つ伝統校です。 「基礎基本の定着」を軸に、生徒たちが興味関心に応じて商業の専門分野で学び、就職や進学といったそれぞれの進路先で活躍できる人材の育成に注力しています。

一方で近年、本校が直面していたのは、入学してくる生徒の学力層の幅広さという課題です。中学校範囲の基礎学力が十分に定着していない生徒から、国公立大学を志望する生徒までが共に学ぶ中、一斉授業だけでは一人ひとりの理解度に応じた指導が難しい状況がありました。特に下位層の生徒へのフォローが求められていました。
加えて、家庭学習の習慣が身についていない生徒も多く、日々の学習習慣をいかに定着させるかも大きな課題でした。多様な学力層の生徒それぞれが、自ら学習に向かうサイクルをどうつくるか。個別最適な学びを提供できる環境づくりが急務となっていました。

こうした課題に対応するため、本校では2024年度よりスタディサプリを導入しました。数ある学習ツールの中でも、特に注目したのが「到達度テスト」と「連動課題配信」の仕組みです。到達度テストによって生徒一人ひとりの理解度を可視化し、その結果に応じた課題を自動で配信できることで、個々の学力に応じた学びの実現を期待しました。

朝学習×表彰制度で学習を習慣化。
継続と意欲を生み出す仕組みづくり

スタディサプリを活用する上で、本校が重点を置いているのが、同じ到達度テスト を期間を空けて再び受検する「同種別2回受検」です。まず、生徒は到達度テストを受検し、自身の理解度や弱点分野を把握します。その後、結果に基づいて配信される連動課題に取り組み、一定期間の学習を経て、同種のテストを再受検します。単に課題に取り組むだけで終わらせず、再受検によって伸びを可視化することで、生徒自身が成長を実感できる仕組みを整えました。
この取り組みを支えているのが、毎朝の「朝学習」です。ショートホームルームのうち約10分間を生徒それぞれが自分に配信された連動課題に取り組む時間とし、3~4週間程度のスパンで継続的に学習を進めています。


さらに、生徒の学習意欲を高める工夫として、独自の「表彰制度」を設けています。評価の観点は「到達度テストの正答率」「1回目からの伸び幅 」「講義動画の視聴時間」の3つです。単に点数の高い生徒だけでなく、努力や成長のプロセスにも光を当てることで、多様な生徒のモチベーション向上につなげています。
目的や意義を事前にしっかり伝えることも重視しています。「再受検があるから、そのために朝学習の連動課題に取り組もう」「表彰もある」といった形で周知することで、生徒の主体的な学習姿勢を促しています。


これらは学年共通で行う取り組みですが、日々の授業では、教科ごとに柔軟にスタディサプリを活用しています。例えば範囲が短めの確認テストは、授業の復習として細かく配信していくのに有用だと感じます。英語と数学では、夏休みや冬休みの長期休暇中にスタディサプリを課題配信し、提出状況を成績にも反映させています。

成長への実感が、学習モチベーション向上につながる

取り組みの成果は、数値にも表れています。同種別2回受検での運用により、直近の到達度テストでは、1回目から2回目にかけて、高1・2の生徒391名中195名がスコアを伸ばしました。自分の弱点に応じた課題に取り組み、再度同じテストに挑戦するというサイクルが、学力の向上に結びついていることがうかがえます。
自分の努力がスコアに反映され、生徒たちが「取り組めば伸びる」という実感を持てることも大きな意義です。成功体験を通して、スタディサプリに自主的に取り組む生徒が増えるなど、学習習慣が少しずつ形成されてきたのを感じています。

教員の業務面でも、スタディサプリの活用は一定の効果をもたらしています。表彰に伴うデータ整理の手間はあるものの、スコアの集計や結果共有はシステム上で完結するため、従来の紙による管理や印刷の負担は軽減されました。校内での情報共有もスムーズになり、デジタル活用のメリットを実感しています。

一方で、課題も残されています。朝学習で取り組む連動課題の提出率は、まだ100%には至っていません。すべての生徒をこの学習サイクルに乗せるためには、提出状況の把握や声かけ、仕組みづくりのさらなる工夫が必要です。
導入から3年目を迎える2026年度には、1年生から3年生までの全学年でスタディサプリの活用を予定しています。これまで培ってきた学習サイクルをベースに、より多くの生徒に個別最適な学びを提供していく方針です。特に3年生においては、就職・進学それぞれの進路に応じた活用の幅を広げ、生徒一人ひとりへの支援を強めていきたいと考えています。

広島市立広島商業高等学校(広島県)
生徒数:1学年172名 2学年219名 3学年190名
ページ内容は2026年3月時点の情報です。
この事例で取り上げられたサービス
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