ノーベル賞受賞者とオリンピアンの両方を輩出した日本で唯一の学校、それが本校です。2014年にノーベル物理学賞を受賞した赤﨑勇博士、2008年北京オリンピックの水泳で銅メダルを獲得した宮下純一さん、どちらも本校の卒業生です。現在も学問とスポーツの両立を重視しており、文部科学省指定のスーパーサイエンスハイスクールにも選ばれています。
教育において、日頃から大切にしているのは「自走できる生徒」を育てること。本校は毎年、国公立大学に既卒含め270名前後の合格者を輩出しており、生徒たちの学力は高めです。そのため言われたことはしっかりできるのですが、そこから一歩進み、自分に何が足りないかを把握して「自ら学ぶ」姿勢を身につけてほしいと考えています。
もともと本校では、学校教育のICT活用を支援するクラウドサービスを活用していました。ただ、それによってGoogle、Microsoftなどのアカウントやツールが乱立することとなり、かえって使いづらさを感じるようになっていました。このサービスを使い続けるかどうかを検討する中で、もっと学力向上の効果が期待でき、進路指導にも活用できる別のサービスに切り替えたほうが良いのでは…という話になりました。『スタディサプリ』の営業を受けたのは、ちょうどそんなタイミングでのことでした。
『スタディサプリ』で魅力的に感じたのは、まず講義動画です。これを見ることが、生徒にとって「自ら学ぶ」ことの第一歩になるのでは?と考えました。内容や講師陣も充実しており、教員の間で「この英語の先生、有名な方ですよね」といった声も上がりました。また、単元テストや到達度テストを活用することで、個々の生徒がどこでつまずいているかを把握できることも非常に良いと感じました。さらに、共通テストの受験者が多い本校としては、新しい「情報」の教科に対応していることも大きなポイントでした。
導入にあたっては、それまで利用していたクラウドサービスで学力診断テストも実施していたため、それが『スタディサプリ』の到達度テストに置き換わることで、「過去の成績と比較した相対把握ができなくなる」という意見も出ました。ただ、「相対把握は後からでも可能。まずは、今のつまずきがどこにあるか、きちんと把握することが重要ではないか。『スタディサプリ』ならそれができる」ということで学内の合意を得ました。現在、導入1年目ですが、以前のサービスよりも活発に使われていると感じています。リクルート社の方が来てくださり、教科会に入って先生方への説明会を開催してくださったことも積極的な活用につながったと思います。
(進路支援部主任/国語科/森園 隆志先生)