現在、スタディサプリはさまざまな場面で活用しており、そのひとつが朝の学習タイムです。従来は主に読書の時間に充てられていた朝の時間を、スタディサプリを活用した学習時間に変更し、全校生徒が毎朝約10分間の学習に取り組むようにしました。また、都農町が設定している15~30分程度のモジュール学習の時間や、生徒会・委員会活動などで一部の生徒が教室を離れている際などにも、隙間時間を無駄にしないよう、スタディサプリの積極的な活用を呼びかけています。
特別支援学級の生徒への学習支援でも、授業の復習課題や実力テストの範囲として活用しています。スタディサプリは小学校から高校までの学習を広くカバーしているため、授業内で生徒のつまずきが見られた際には、小学校範囲の教材も活用して課題を配信できます。例えば、社会科で消費税の計算を苦手とする生徒には、小学校の算数から「小数のかけ算・割り算」を配信するといった工夫が可能です。私自身も音楽が専門ではありますが、自分の担当する教科以外であっても講義動画を活用することで、生徒の理解に繋げることができます。また、講義動画を一緒に視聴することで、生徒の表情や反応、「わかりました」という言葉から、生徒の理解の深まりを実感できました。
スタディサプリのアンケート機能が活躍する場面も多いです。例えば、校外での職業体験学習の際、従来は家庭から電話で終了報告を受けていましたが、今年度は生徒が各自の端末からスタディサプリのアンケート機能を使って報告を行う仕組みに変更しました。また、私が担当する音楽科では、生徒が編曲した楽曲のURLをアンケート機能で共有し、工夫した点の発表や感想もアンケート上に記入しています。そのほか、研究論文作成のため生徒の興味関心の調査や、卒業式の選曲についての意見収集にアンケート機能を活用したこともあります。生徒がスタディサプリにログインする習慣が身についているからこそ実施できた取り組みであり、生徒にとっても教員にとっても利便性が高いと感じています。