活用事例

生徒一人ひとりの学習の選択肢を広げ、
自分に合った方法で「理解するまで取り組む」習慣の定着へ

越前町立朝日中学校(福井県)
2025.1.23
 
課題
  • 真面目に素直に取り組む生徒が多いが、自分から主体的に学ぶ力をより伸ばしていきたいと考えていた。       
  • 問題を解くだけで終わってしまい、間違えた問題を理解してできるようになるまで学習ができていない生徒もいた。
 活用ポイント
  • 平時は、課題として講座やチェックテスト等を配信。生徒の自主性を重視し、任意課題として宿題を配信することも。「取り組むとよい復習になるよ」などの声掛けを行い自主的な学習を促している。
  • 長期休暇中は予約配信機能を活用し、事前に配信カレンダーで宿題の予定を共有。生徒が自ら学習計画を立て、間違えた問題は動画を見て全問正解を目指して取り組める仕組みを構築。
 活用効果
  • 学習状況の可視化により、生徒一人ひとりの進捗を詳細に把握でき、登校が難しい生徒も含めた個別最適な支援が可能に。

  • ICTと従来の学習方法を組み合わせ、生徒が自分に合った学習方法を選べるよう選択肢を充実させることができた。


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真面目で素直な生徒たち。
そこから更に一歩踏み出せる「主体性」の育みへ

本校の生徒たちは教員から指示された課題などに対しては素直に頑張る子が多い印象ですが、自ら主体的に学習を進める力もより伸ばしていきたいと考えていました。問題を解きっぱなしで終わらせてしまい、分からないところを自分で確認して、理解を深めるという学習習慣が不足している生徒も見られ、生徒が分からない問題を理解しながら、自分のペースで学習を進め、個別最適な学びを実現する環境が不可欠と考えていました。

そんな中、動画教材の活用により、しっかりと動画で学びなおしや理解をしながら、自分で必要な学習を進めていけるよう、スタディサプリの導入を行いました。

長期休暇の宿題は全学年・全教科で『スタディサプリ』を活用し、予約配信を実施

導入初年度となる現在、平時の授業や家庭学習では『スタディサプリ』は生徒たちの学びの選択肢として位置づけています。既習範囲の復習などで宿題配信を実施していますが、生徒の自主性を重視する観点から、強制はせず、あくまで任意課題として「取り組むとよい復習になるよ」といった声かけをしています。

長期休暇には従来の紙のワークの代わりに、全学年・全教科で『スタディサプリ』での課題配信を行いました。予約配信機能により、長期休暇中であっても定期的に宿題を配信できたことは、生徒の学習習慣の維持のために大きかったと思います。ICT導入は様々な効果が期待できる一方、慣れるまでが大変という認識はあったので、事前に教員に向けた予約配信の操作説明資料を配布し、簡単に使い方のレクチャーを実施するといった工夫をしました。

生徒に対しても、学習計画を立てやすいように事前に配信カレンダーを配布し、いつ、どの宿題が配信されるかを知らせています。カレンダーの裏面には各教科の教員からのアドバイスを記載し、間違えた問題や苦手な部分は解説動画を見て再挑戦すること、必要に応じて前学年の内容を復習したり、自分で講座を選択したりして学習できることなどを伝えました。
▲生徒に配布した配信カレンダー(おもて面)
▲生徒に配布した配信カレンダー(うら面)




また、ただ宿題だからやるのではなく、間違えた問題は動画を見て再挑戦し、「理解するまで、全問正解するまで取り組み続ける」という意識を持てるように、学習方法に関する資料も配布しました。
▲生徒に配布した学習方法に関する資料

学習状況が可視化されるICTのメリットを活かし、個別最適のサポートにも活用

『スタディサプリ』の大きなメリットは、教員用の画面から生徒の取り組み状況を適宜確認できることです。動画を視聴したか、問題を解いたか、全問正解になるまで取り組んでいるのかなど、生徒一人ひとりの学習状況を詳細に把握できます。長期休暇中は、その情報に基づき、取り組みが不十分な生徒には部活動などで登校した際に個別の声かけを行うことができました。

導入から9カ月が経過し、学校全体での『スタディサプリ』活用は比較的スムーズに進んでいると感じています。教員用画面のタイムラインで生徒の学習状況を定期的に確認していますが、数学が苦手な生徒がコツコツと動画を見て学習する様子なども見られています。これは『スタディサプリ』導入前には把握できなかったことで、生徒の学習状況が可視化された意義は大きいと思います。登校が難しい生徒に対しても家庭学習の状況を確認し、個別のサポートにつなげられるようになりました。

生徒の活用についても、間違えたら動画を見て確認出来ることは大きなメリットだと感じています。自ら学習する際にも動画があることで、理解しながら学習を進めることが出来るのではないかと思います。実際に、定期テスト前に自らスタディサプリで該当範囲の学習に取り組んでいる生徒も見られました。


数学の途中式や英単語などは、手を動かしてノートに書くことで理解を深め、記憶に定着させることが重要なため、ICTと従来の学習方法それぞれの良さを活かしながら、「ただやる」のではなく「理解して身につける」ことを重視して、生徒一人ひとりが自分に合った学びを深められるような活用方法を模索していきたいと考えています。

越前町立朝日中学校(福井県)
●生徒数:1学年78名 2学年79名 3学年77名

ページ内容は2025年1月時点の情報です。
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