活用事例

いつでも教材を利用できる学内環境に。内発的な動機付けで、学習習慣の定着を図る

神戸学院大学附属高等学校(兵庫県)
2018.08.16
2年教務 数学/藤原寿幸先生、教務部長 英語/森永武人先生
(左から)2年教務 数学 藤原寿幸先生、教務部長 英語 森永武人先生
課題
  • 何ごとにもあまり積極的に関わろうとしないタイプの生徒が多い
  • コースによって学力や時間の使い方の幅が広く、生徒一人ひとりへの対応が難しい
活用ポイント
  • 3年生になる前に、自主的な受験勉強の教材として活用できるよう1~2年生を導いていく
  • タイムラインで生徒の学習内容を把握し、声をかけながら定着させていく

主体的に動くタイプではない生徒に対して 内発的な「動機付け」で成長を支援

本校は、「特進サイエンス(理数)コース」「特進アカデミック(文理)コース」「特進グローバルコース」「総合進学コース」の4コースに分かれています。勉強が中心の生徒もいれば部活中心の高校生活を送る生徒もいるため、勉強する生徒だけでなく、部活に励みながら勉強するという生徒たちに、スタディサプリは相当フィットしていると感じています。学校としては、勉強がおろそかになりがちな生徒に「予備校に行きなさい」と言うわけにもいきません。スタディサプリの導入は、そういった生徒たちの学習習慣の定着が一番のねらいでした。

本校の生徒は、どちらかというと主体的に動くタイプではなく、例えば学校主体のイベントで参加者を募っても、なかなか手が上がらないような性格の生徒が多いように思います。そうした生徒の特質を考えた上で、ここ数年、学校が意図的に取り組んでいるのは「環境提示」です。外発的な動機付けには限界があります。いかに内発的な動機付けを行うかが永遠のテーマですが、学校、教員から生徒たちに学習する機会や環境を提示し続けることが大切だと思っています。
もちろん、生徒たちにとって「環境」が「強制」に置き換わってしまう表裏一体の面はありますが、教員が提示した機会や環境になかば嫌々参加していた生徒も、そこから劇的に成長できる「伸びしろ」は大きいと考えます。生徒に提示する環境の一つとして、またコストパフォーマンス面も考慮して、スタディサプリの導入に至りました。

半強制でのスタートから 生徒の7割が「役に立っている」と効果を実感

本校では、校舎全館でWi-Fiを利用できる環境を整えており、入学直後から一人1台のタブレット端末を用意しています。つまり、学校内ならいつでもどこでもスタディサプリを使用できる環境で、全生徒が取り組んでいます。そうした環境の中で、自分から積極的にスタディサプリを利用する生徒が自然と出てきています。例えば、指定していない科目をやっていたり、指示した範囲以外の単元をやっていたり。まだ一部ではあるものの、自主的に勉強する習慣が定着している生徒も見受けられます。クラスで数学の模試をやる時に、「調べながら取り組んでいい」と言うこともありますが、タブレット端末を出してスタディサプリを見ている生徒もいます。生徒たちにとって、スタディサプリは教科書や参考書、塾、予備校の感覚になっているのかもしれません。その後、授業でも模試の解説を行うため、生徒によっては同じ単元の解説を数回聞く場合もあるでしょう。同じ問題で反復学習できるのはよいと思います。
スタディサプリは生徒だけでなく、教員にも大きな影響を与えました。これまでは生徒の学力の幅から、どの理解度に合わせて課題を出すのかが大きな課題でした。ですが、スタディサプリを使えば、教員が生徒一人ひとりに違う課題を用意する必要がなく、本人のレベルに合った課題を出しやすい。また、生徒が部活などで学校にいない時間や帰宅後でも、タイムラインで学習の状況が確認できるので、生徒への声かけや取り組み状況の把握にかける時間の使い方もある程度管理できます。
2年教務 数学/藤原寿幸先生、教務部長 英語/森永武人先生

適切なタイミングで声をかけ、適切な課題を提示する そして結果を求めていく

入学当初からスタディサプリを活用している1~2年生の成績を見ていると、主に活用している数学以外の科目も上がってきており、全体的にバランスがよくなってきています。
生徒にアンケートをとってみると、7割くらいは「役に立っている」と答えており、生徒自身でもスタディサプリの効果を実感しているのだと思います。「難しい宿題もここにヒントがある」といった安心感や、自分で調べる時間が短縮されるメリットもあるのでしょう。
強制的に与えた課題数だけの生徒もいますし、その3倍くらいやっている生徒もいます。
タイムラインで取り組んでいる課題数を見て「やってるな」と感心したり、授業では積極的でなかった生徒がクラスで一番視聴していることがわかったり。スタディサプリを通して、生徒の意外な一面も見え、教員の方から生徒に声をかける場面も増えています。

多くの生徒が、スタディサプリを自主的に活用するようになればよいのですが、そのためには教員の声かけが何より大事だと思っています。適切なタイミングで適切な課題を提示していって、学習を定着させたいと考えています。勉強のやり方が自分でわかってくれば、これからもっと伸びるはず。生徒たちの今後が楽しみです。
神戸学院大学附属高等学校(兵庫県)
学 科:特進サイエンス(理数)コース/特進アカデミック(文理)コース/特進グローバルコース/総合進学コース
生徒数:1学年269名 2学年302名 3学年351名
神戸学院大学附属高等学校(兵庫県)外観
ページ内容は2018年8月時点の情報です。
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