講義動画の解説はとてもわかりやすく、本校の生徒も取り組みやすいと感じています。とはいえ、生徒に渡しただけでは活用が進まないと感じていたのも事実です。そこで、総合的な探究の時間の質向上のために、『スタディサプリ探究講座』を使用しました。
本校は今年度から、探究学習の充実と、地域連携教育の充実に力を入れています。地域を知るなかで生徒たちの進路が明確になり、主体的に学習に取り組む態度が身につくという考えのもとで取り組んでいます。『スタディサプリ探究講座』は本校の生徒のレベルに合わせて、ベーシックレベルを利用。実生活や社会に目を向けて課題を探り、その課題を自分ごとにした上で、課題に対する解決策を探る「課題発見型」では、「課題の設定」「探究とは/問題を見つける」「情報の収集」「原因調査」「整理・分析」「課題の整理/アイデアの発散」など、探究未経験の生徒が基礎から取り組める内容。また、授業や指導に必要な教材と動画コンテンツは、教員の知識定着にも役立ちます。
また、授業の内容は、ポートフォリオ機能を利用して記録しています。『スタディサプリ』にはタグ機能もあるので検索しやすいですし、ポートフォリオを取ることに特化した機能があるのはとても便利です。山口県でも「キャリア・パスポート」を作成・活用しており、それを補完する機能としても有効です。
1・2年生の理科や英語では、知識定着を目的に『スタディサプリ』を活用し、テスト前に授業の復習として宿題配信を行っています。生徒一人ひとりの理解度に合わせて個別最適化された学びを促すことで、知識の定着を効率よく行えていると実感しています。
髙﨑先生は以前いた高校で、テスト範囲に該当する『スタディサプリ』のテキストを印刷して取り組ませていました。配信した課題がテストに出題されるため、生徒も取り組む意欲が増しています。昨年度から始まった観点別評価に活用しておりほとんどの生徒は取り組んでいます。現在工夫している点は課題配信のタイトルです。「生物基礎 第5回考査対策課題」というような名称を付けることで、生徒が取り組む動機付けを行っています。