活用事例

学習への取り組みやすさを生み、学習への抵抗感を減らす
低学年ならではのICT活用法

常陸大宮市立山方南小学校(茨城県)
2024.1.26
2年生担任 武藤 彩花先生
課題
  • 常陸大宮市が取り組む「確かな学力育成プロジェクト事業」の一環で、2022年度から『スタディサプリ』を一斉導入。導入時は使い方をはじめ、他ICT教材との併用のイメージがわかず不安があった。
  • コロナ禍でGIGAスクール構想が前倒しでスタート。小学校2年生の担任として、タブレットを「遊び道具」として捉える児童が多いのではないかと不安を抱えながらのスタートだった。
 活用ポイント
  • 本校ではスクールバスを利用しているため、全学年一斉下校を実施。6時間目のない低学年に対して「おかえり勉強」という時間枠を設け、『スタディサプリ』を使った放課後学習を実施。
  • テスト後や授業中のスキマ時間の自主学習、週末の家庭学習用課題として『スタディサプリ』を活用。先生が事前に講義動画を確認した上で、児童の定着が甘い箇所をセレクトして配信を実施。
 活用効果
  • 低学年は学力や経験もバラバラで、文章や言葉だけで説明しても伝わりにくい。定規の目盛を読んだり、水のかさを量ったりするイメージを持てるよう、『スタディサプリ』のアニメーション解説動画を用いることで、理解しにくい概念や感覚をつかむのに役立っている。

  • ドリルやプリントを使ったくり返し学習は、学習そのものに抵抗を感じる児童も多いが、『スタディサプリ』を使うことで、学習に対する心理的なハードルを下げながら、児童の意欲向上に貢献。


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ICT教材で視覚的に低学年児童の学習をサポート


常陸大宮市は茨城県の北西部、八溝山地の東麓に位置し、一級河川である那珂川と久慈川を抱く自然あふれる街です。当市では2022年度から「確かな学力育成プロジェクト事業」がスタートし、茨城県で初めて市内全小中学校への『スタディサプリ』導入を開始しました。

当校においても市内一斉導入に伴い、『スタディサプリ』を活用していますが、『スタディサプリ』を導入する前から他のICT教材も市内導入されており、活用方法や使い分けに関して検討するところから始まりました。

他のICT教材と併用することで、宿題の量が増えるのを嫌がるのではないか、携帯電話やゲーム機のように「遊び道具」を与えられたと感じるのではないかなど、多くの教員が不安を抱えてのスタートでした。その一方で、ICTの良さを活かした『スタディサプリ』の講義動画は、視覚的に理解できるのが良いと感じていました。特に低学年の指導では概念の説明をするのが大変で、言葉や文章だけで理解を促すには限界があります。2年生はまだ幼いこともあり、体験・経験の引き出しが少ない児童が多く、ICTを利用することはイメージの手助けにもなります。例えば、定規の目盛を読む、水を容器にくむといった様子をアニメーションの解説動画で視覚的に子どもたちに理解を促せるのが良いと考えました。

児童が一人一台端末を利用するにあたり、教務主任が中心となって、教員同士で不安を共有しあう場を設定し、どういうルールが必要なのか、どのように活用していくのかが効果的なのかについても案を出し合いました。そして、最終的にはICTを活用するための児童向けの取り決め「山方南小タブレット活用のルール」を策定しました。当初はこれを児童一人一人がファイルに入れて随時確認するように指導することで、教職員のICTに対する共通理解を図ることもでき、「学校全体でICT活用に取り組む」という体制を整えることができました。

ICT教材の取り組みやすさを利用し、
児童が問題に触れる回数を増やす


『スタディサプリ』は、児童の概念理解の促進と、学習内容定着のための問題演習に活用しています。具体的な活用場面としては、放課後学習と授業中のスキマ時間、週末の宿題です。当校では全学年一斉下校を実施しており、低学年の児童は中・高学年の授業が終わるのを待つ時間があります。その時間全てを遊ぶ時間にするのではなく、「おかえり勉強」という時間枠を設け、『スタディサプリ』を使った学習を実施しています。そこで10〜15分で終わる内容・量の課題に取り組み、課題を終えた児童は自分で学習したい内容を選んで学習します。なかには教員の個別支援が必要な児童もいますが、課題を出している間は児童が自主的に学習を進められるので、安心して支援が必要な児童のサポートに回ることができる点が使いやすいと感じています。

また、学習に前向きな児童ほどテストや授業の課題を早く解き終えてしまうため、余ったスキマ時間を使って『スタディサプリ』に取り組んでいます。取り組む内容は、漢字や計算といった基礎学力習得のための講座から選択するよう伝えていますが、自学年の学習範囲を終了した児童も出てきました。児童自ら次学年の内容に取り組みたいという申告もあり、先取り学習に挑戦しているところです。その影響で、他の児童も「早くプリントを終わらせてスタサプやらないと!」と良い刺激になっています。

授業中にまだ定着が進んでいないと感じた部分や、テスト実施をしたことで見えたつまずきに対して理解を促すために、週末に『スタディサプリ』を通じた週末課題を出しています。実際、アニメーションの解説動画を家で見てきたため、次の授業で児童の理解が進んでいるという様子が見られることもあり、効果を実感しています。

子どもたち自身もICTでの問題演習に取り組みやすさを感じているようで、プリント学習よりも「食いつき」が良いと感じます。一方で、ノートに書くなどの繰り返し動作を通して身体で覚えていく学習も大切にしたいという考えから、当校では紙のドリルも導入しています。中には書くことが苦手でなかなか取り組めない児童もいますが、それをフォローできるのがICT教材の良さと捉えています。紙の教材よりもICT教材の方が取り組みやすいというのであれば、その問題に触れる回数を増やせばいい、と考えています。くり返し問題と対面することで学力は少しずつ身についていくと信じて、課題を出しています。今では正答率や取り組んだ問題数をお互いに見せ合うなどして、競争をする・・といった様子もあり、学習意欲への刺激になっているようです。

また、特に個別指導や特別な支援を必要としている児童に対しても『スタディサプリ』は効果的だと感じる場面がありました。個別指導の時間が取れない時に、スタディサプリで課題を出しておき、その後、定着度を確認するための復習問題を出すと、いつの間にか理解できていることがしばしば見られます。個々のサポートができない場合でも、児童が理解できるという手応えを感じています。

学習が難しくなる中学年に上がる前に
学習への抵抗感をなくしたい

導入当初はICT教材をどのように使うのか、子どもたちが遊び道具にしてしまわないかという不安を抱えていましたが、研修に参加し「とにかくやってみる」という気持ちになりました。また困った時は市のICT支援推進員、職員室の他の教員と連携をとることで問題なく活用することができました。

子どもたちには、自分自身の苦手を把握し、自分に必要な学習方法を見つけられるような児童になってほしいと考えています。しかしながら、低学年に自主学習を促しても、何に取り組めばいいのかわからない児童も多いものです。さらには、やることをやらずに、できない結果だけをみて「できない」「ダメだ」と学習への自信を失う児童も。

3年生からはいよいよ理科・社会が始まり、これまで以上に学習内容も難しくなります。高学年の学習は低学年からの積み上げによって成り立っていることを考えると、やはり低学年のうちから学習への抵抗感をなくすことはとても大切です。ICT教材はタブレットを開いてボタンを押すだけで始められるので、手軽に学習に臨めます。
また、記憶に定着させるにはすぐに復習することが大切です。ICT教材だと学習への取り組みやすさを生み、学習への抵抗感を減らすことができるので、それを目的にこれからもICT教材を使っていきたいです。
常陸大宮市立山方南小学校(茨城県)
●児童数:1年生 6名 2年生 13名 3年生 9名 4年生 14名 5年生 15名 6年生 17名 

ページ内容は2024年1月時点の情報です。
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