群馬県館林市の豊かな自然の中にある館林市立第四中学校は、7万平方メートルを超える広大な敷地内に蛇沼や森林を有する市立中学校です。館林市は「確かな学力の育成」を教育目標で掲げ、2020年度から市内16校の小・中学校で『スタディサプリ』が導入されました。教育目標を実現するにあたり、特に講義動画による概念理解の強化を重視しています。小学校の既習事項が定着しきれていない生徒がいるなかで、講義動画を中心に、要点がよくまとめられており、過去の学習内容をいつでも学び直しできる『スタディサプリ』の有用性を感じていました。そこで、概念理解を促すために、『スタディサプリ』を家庭学習用の教材として活用し始めました。
活用を進める中で生徒の取組状況を見てみると、自分から積極的に取り組む生徒が現れる一方で、講義動画を視聴せず「確認テスト」に取り組んでいる生徒も多く、なかには正解が出るまで闇雲に選択肢を選んでいるという生徒もいました。家庭学習用の教材として活用をスタートしたものの、今後どのように活用していくべきか、他の教員と相談しながら決めていく必要がありました。
そんな時に、リクルート主催の発展研修に参加しました。発展研修で取り上げられていた他自治体の活用事例を通じて、授業内で活用する方法もあると知り、目から鱗でした。新しい気づきを得たことで、『スタディサプリ』の講義動画を組み込んだ授業構成につながりました。