当校は、瀬戸大橋のたもとに位置し、「香川県の玄関口」とも称される宇多津町の町立小学校です。宇多津町は住宅建設、分譲・賃貸マンション、賃貸住宅、社宅・官舎等が多いことから、児童の転出入が常にあり、学級数は18~21の中規模校です。令和5年度に創立32周年を迎え、 21世紀の宇多津町を支える子どもを育成する学校として、地域住民からの期待と信頼が厚く、PTA諸活動も極めて積極的という特徴があります。
国のGIGAスクール構想の実現に向けて、2020年度から町内の全小中学校に1人1台端末の整備が進み、Web学習サービスとして『スタディサプリ』の導入が決定しました。導入当初は活用の具体的なイメージが湧かなかったものの、これまで副教材として購入していた紙のドリルとは違った魅力をもつ教材として活用できるのではないかと考えていました。
紙のドリルでは、採点や添削、印刷などの業務負担も大きく、児童の理解度や学力に応じた指導が難しいという課題がありました。学習指導要領の改訂に合わせた授業内容の改善や授業準備、児童へのフォローなど、学習指導に充てられる時間には限りがあります。『スタディサプリ』の導入により、教員の業務負担を軽減できるのではないかとの期待が生まれました。また、既習範囲の習得が十分でない児童も多く、前の学年に戻って問題に取り組める利便性の高さも魅力として感じました。
ICTに対して苦手意識を持っている教員もいましたが、「苦手だから使わない」ということではなく、「まずは使ってみよう」という校長のメッセージが後押しとなり、学校全体で『スタディサプリ』を活用していくことになりました。