本校は、平成21年4月に仙台市立仙台青陵中等教育学校、新潟市立高志中等教育学校とともに、全国初となる市立中等教育学校として群馬県伊勢崎市で誕生しました。6年間の一貫教育を行い、総合的な学力や個の確立を図り、生徒の個性や創造性を伸ばす中等教育学校です。本校の教育理念は、「未来・世界にはばたく、高い知性と豊かな道徳性を身に付けた教養人を育成する」。社会に貢献できるグローバルリーダーの育成を目指し、未来にはばたくための「キャリア教育」、世界にはばたくための「グローバル教育」を両輪とした質の高い教育に取り組んでいます。
とりわけグローバル教育においては、令和2年度よりESD(持続可能な開発のための教育)推進を積極的に進めるとともに、1年次から計画的にSDGs(持続可能な開発目標)について学ぶ機会を提供し、一人ひとりが課題解決に向けた探究学習に取り組んでいます。さらに令和4年度よりユネスコスクールキャンディデート校となり、より一層活動の充実を図っています。
また、英語教育においては16人程度の少人数指導を行い、5年次には全員が海外研修を行うなど、生きた英語に触れる機会を提供しています。しかしながら、近年はコロナ禍により海外研修を実施するのが難しくなり、また授業内でListeningの時間を確保するのも難しいと感じていました。いかにして英語コミュニケーション能力を育てていくかを模索していました。
文部科学省のGIGAスクール構想を受け、2021年度より1人1台タブレット端末が整備されたのを機に『スタディサプリENGLISH』を一斉導入することになりました。『スタディサプリENGLISH』は、英語の「話す」「聞く」「読む」「書く」の4技能をオンラインで学習できる教材。また難易度を生徒自身で選べるので、自分の学力に合わせて英語コミュニケーション能力を伸ばしていけると考えました。特に1学年はタブレット端末を使った学習に対して興味を持ちやすく、早い段階からスタートすることで習慣化させることも可能です。英語の得意・不得意に限らず、毎日英語に触れる機会を提供できると感じました。