活用事例

1日1レッスンの取り組みやすい目標設定で
英語学習の習慣化に成功

伊勢崎市立四ツ葉学園中等教育学校(群馬)
2023.1.11
英語科/田上先生
課題
  • 学校が注力する「キャリア・グローバル教育」を推進する上で、授業はもちろん、授業以外でも英語力を伸ばしたい。
  • グローバル人材の育成に注力するも、コロナ禍により海外研修の機会が中止となり、リアルな英語に触れる機会を提供する必要があった。
 活用ポイント
  • 授業内で十分な時間を確保できないListeningの指導を行うために、『スタディサプリENGLISH』を朝学習と家庭学習に活用。入学次から実施することで、生徒の負担を抑えながら習慣化をはかる。
  • 生徒は平日1レッスン、1週間で10レッスンを目標に「デイリーレッスン」を受講。目標に届かない生徒は学校で取り組む時間を設けるなど、活用を動機付ける取り組みを行う。
 活用効果
  • 定期テストでListeningの問題を出したところ、以前よりも聴き取れる生徒が増えていると実感。1年次で英検準2級の一次試験に合格する生徒も現れるようになった。
  • 『スタディサプリENGLISH』の取り組み状況を競うEフェスタに参加。順位を気にする生徒も現れるなど、英語学習に対するモチベーションを高めることに成功した。

コロナ禍で海外研修の実施が困難に。
“生きた”英語に毎日触れさせるために活用をスタート

本校は、平成21年4月に仙台市立仙台青陵中等教育学校、新潟市立高志中等教育学校とともに、全国初となる市立中等教育学校として群馬県伊勢崎市で誕生しました。6年間の一貫教育を行い、総合的な学力や個の確立を図り、生徒の個性や創造性を伸ばす中等教育学校です。本校の教育理念は、「未来・世界にはばたく、高い知性と豊かな道徳性を身に付けた教養人を育成する」。社会に貢献できるグローバルリーダーの育成を目指し、未来にはばたくための「キャリア教育」、世界にはばたくための「グローバル教育」を両輪とした質の高い教育に取り組んでいます。

とりわけグローバル教育においては、令和2年度よりESD(持続可能な開発のための教育)推進を積極的に進めるとともに、1年次から計画的にSDGs(持続可能な開発目標)について学ぶ機会を提供し、一人ひとりが課題解決に向けた探究学習に取り組んでいます。さらに令和4年度よりユネスコスクールキャンディデート校となり、より一層活動の充実を図っています。

また、英語教育においては16人程度の少人数指導を行い、5年次には全員が海外研修を行うなど、生きた英語に触れる機会を提供しています。しかしながら、近年はコロナ禍により海外研修を実施するのが難しくなり、また授業内でListeningの時間を確保するのも難しいと感じていました。いかにして英語コミュニケーション能力を育てていくかを模索していました。

文部科学省のGIGAスクール構想を受け、2021年度より1人1台タブレット端末が整備されたのを機に『スタディサプリENGLISH』を一斉導入することになりました。『スタディサプリENGLISH』は、英語の「話す」「聞く」「読む」「書く」の4技能をオンラインで学習できる教材。また難易度を生徒自身で選べるので、自分の学力に合わせて英語コミュニケーション能力を伸ばしていけると考えました。特に1学年はタブレット端末を使った学習に対して興味を持ちやすく、早い段階からスタートすることで習慣化させることも可能です。英語の得意・不得意に限らず、毎日英語に触れる機会を提供できると感じました。

1日1レッスン、1週間10レッスンを目標に活用をスタート。
取り組みやすい目標で定着を促す

本校では平日1レッスン、1週間で10レッスンを目標に、朝学習と授業後の宿題で『スタディサプリENGLISH』を活用しています。1〜4学年が受講する「日常英会話コース」にはレベル1から7まで細かく分けられたレッスンが用意されていますが、まずは「英語に慣れること」「定期的に学習すること」を重視しているため、レベルの選択は生徒に任せています。レベルごとに設定されている英検級を目安に、受験する級に合わせて取り組むレベルを調整する生徒も見受けられ、個別最適な学びができていると実感しています。また、レッスンをクリアしていくごとに達成感を感じられる仕掛けも盛り込まれており、英語に苦手意識を抱えている生徒も意欲的に取り組むことができています。

導入したばかりの頃は「取り組む時間の量」を目標にしていましたが、生徒の学力によって進度に差が出てしまい、活用がうまく進みませんでした。そこで、最低限の目標として取り組んでほしい「レッスン数」に変更。生徒にとってわかりやすく、取り組みやすい目標にしたことで定着させることができました。生徒の取り組み状況は、週ごとに月曜時点で確認しています。1日1レッスンを習慣化させるために生徒の取り組み状況を常に把握し、目標に届いていない生徒に対しては、個別に取り組む時間も設定しました。一方で長期休みだからといって課題を増やさずに通常時と同じ量・タイミングで取り組ませたことで、だいぶ足並みが揃ってきたと感じています。

1年次で英検準2級の一次試験に合格する生徒も。
英語学習に対して前向きに取り組むように

毎日英語に触れる習慣を身に付けさせたいという思いから活用をスタートし、1年次は「1日1レッスン」の習慣化を目標に取り組んできました。朝学習では周りの目が気になって発音できない生徒も見受けられますが、1年次で英検準2級の一次試験に合格する生徒も現れ、実際に定期テストでListeningの問題を出しても聴き取れるようになってきていると実感しています。

授業進度やカリキュラムの都合上、授業内でListeningの時間を確保することは難しいものです。しかしながら、Listening、Speakingを『スタディサプリENGLISH』でカバーすることで、授業ではそれ以外の活動に重点を置くことができます。現状、レベルの選択は生徒に任せていますが、授業の進度に合わせてレベルやレッスンを指定して取り組ませることも検討しています。遅くとも3学期にスタートして、2学年からはより質やレベルの高い英語学習を展開していきたいです。

今年度は『スタディサプリENGLISH』の活用状況を競うEフェスタにも参加しました。生徒の進捗状況を数値化し、その達成度合いに応じて学校単位で競う大会です。期間中は週次ランキングを生徒に伝えていましたが、ある日生徒の方から「今週は何位でしたか?」と聞いてきたのです。これも英語学習に対する前向きな姿勢の表れだと捉えています。今後は他校の事例を積極的に取り入れながら、授業や宿題での活用方法に磨きをかけていきたいです。
伊勢崎市立四ツ葉学園中等教育学校(群馬)
学 科:学科: 普通科
生徒数:1学年129名 2学年126名 3学年129名 4学年122名 5学年122名 6学年119名
ページ内容は2023年1月時点の情報です。
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