活用事例

スタディサプリの講師×当校の教員によるTTで
新しい指導の形を実現

県立島田高等学校(静岡県)
2022.11.17
地歴公民(社会)/村瀬先生、国語科/槫松先生
課題
  • 少子化の影響で生徒を取り巻く環境が大きく変化。入学段階で学力の分散が広がり、多様な学力層の生徒が入学するなかで、生徒の学びをどのように支援していくべきか、対応を迫られていた。
  • 自主学習できる環境づくりに努めるも、それだけでは活用しきれない生徒も。環境づくりに加えて、生徒が自ら学びたくなる「しかけ」を作る必要があった。
活用ポイント
  • 前任校での活用実績をもとに、自主学習ツールとして『スタディサプリ』を一斉導入。導入して終わりではなく、授業内での活用や「連動課題配信」など、さまざまな場面で『スタディサプリ』に触れる機会を与えた。
  • 3学年の選択科目「古典演習」では、講義動画を軸とした指導を実施。『スタディサプリ』の講師と学校の教員によるTT(Team Teaching)で、新しい授業の形を実現。
活用効果
  • 授業内で『スタディサプリ』の講義動画を紹介したところ、自分から講義動画を視聴する生徒が現れた。『スタディサプリ』を通じて、勉強のおもしろさに気づいたと実感。
  • さまざまな学びのしかけにより、『スタディサプリ』が生徒間で浸透。配信した課題以外の講義動画を自ら視聴する生徒も増えてきています

生徒の学力が多様化するなかで
自主学習を促す「学びのしかけ」を作る

 当校は1919年に島田町外3か村学校組合立島田実科高等女学校として開校し、平成30年(2018年)に創立100周年を迎えた県立高校です。これまでに当校を巣立った卒業生は2万2千人超。政治、経済、教育、芸術……さまざまな分野でリーダーとして活躍するなど、志太・榛原地区中等教育の中核を担う高校としての役割を果たしています。次の100年を見据え、教育目標として掲げているのは、地域のリーダーを育成すること。それを実現するために、強力な学習支援体制のもと、「自立した学習者の育成」「4人に1人が国公立大学合格」を目指しています。
 生徒の大半は、卒業後に4年制大学に進学します。地元志向の高まりや経済的理由などで、国公立大学を志望する生徒も増えており、結果的に25~30%が国公立大学に進学しています。しかしながら、近年は少子化の影響で、入学段階における学力の分散が目立つようになり、生徒の学力も多様化。これまでも難易度の高い問題に挑戦する「発展クラス」を作ったり、放課後に「自主学習教室」を開設したり、職員室前に学習スペースを設置したりと、自主学習できる環境を整えてきました。こうした取り組みに加えて、生徒がより自主的に学習できる「学びのしかけ」を用意して、一人ひとりの学びを支援する必要性を痛感していました。
 その解決策として選んだのが、前任校で活用していた『スタディサプリ』です。前任校は進路多様校だったのですが、さまざまな角度から教員・生徒・保護者をサポートするツールとしての有用性に着目していました。学習面においては、小学校4年生の学習範囲までさかのぼって学習することも可能です。当校に入学した段階から、中学時代のつまずきを把握して学習することで、学力向上に役立つのではないかと考えて、導入に向けて動き出しました。前任校では『スタディサプリ』を導入した学年で進路実績を上げることができていたため、他の教員や管理職に対して情報提供もしやすく、比較的スムーズに導入に至りました。『スタディサプリ』を一斉導入するにあたって、保護者や生徒の反応が心配でしたが、中学時代に利用していた生徒もいて抵抗も少なかったように思います。ただ、『スタディサプリ』を導入したからといって、生徒が自主的に活用するわけではありません。そこは課題を出したり、授業で活用したりと、教員側から働きかけを行う必要があると考えています。

スタディサプリの講師×当校教員による
TT(Team Teaching)で、より深い理解を促す

 当校の活用方法は、「到達度テスト連動課題配信」「授業内活用」「週末課題配信」の3つに分けられます。一つ目の「到達度テスト連動課題配信」では、つまずき範囲の把握と学び直しを目的にすべての学年で実施しています。1学年は4月に「到達度テスト」を実施し、5月の連休明けに課題を配信。2学年は6、7月に「到達度テスト」を実施し、夏休みに課題を配信。3学年は6月に「到達度テスト」を実施し、その結果を三者面談で活用。受験勉強や進路選択に役立ててもらっています。なお1・2年生は春と秋の2回「到達度テスト」を実施し学びのサイクルをつくっていきます。

 教員によっては、授業で『スタディサプリ』を活用する取り組みも見られます。例えば3学年の選択授業「古典演習」では、講義動画を軸にした授業を行っています。教員は適切なタイミングで動画を停止し、その都度補足説明を行ったり、重要な箇所を強調して説明したりします。この授業を行うメリットは、授業中にわからないところがあったとしても、生徒が自分自身で振り返りやすいところ。また、授業準備にかけていた時間を大幅に削減できるため、教員は補足説明やポイントの指導などに注力することができます。もちろん事前に講義動画を視聴し、どのタイミングでどのような問いかけを行うか、どのチャプターの何分で一時停止するかといったチェックは必要ですが、ゼロから準備する時間と比べると、圧倒的に授業準備にかける時間は少なくなり、より充実した内容となります。『スタディサプリ』の講師と、当校の教員によるTT(Team Teaching)を通して、つまずきをその場で解消し、より深い理解を促すことができていると実感しています。
 当校の『スタディサプリ』活用の特徴として挙げられるのが、「柔軟な活用」です。「絶対にこう使うべき」という活用方法は存在しておらず、教科担任や学年ごとにコミュニケーションを取りながら活用方法を決めています。教員によって配信する量・頻度も異なり、取り組み状況の把握の仕方も異なりますが、それで良いと考えています。『スタディサプリ』を活用する上で注意したのは、「使う」ことが目的になってはいけないということ。生徒によって理解の仕方が異なるなかで、講義動画を強制したり、課題をこなしたかどうかを把握しても意味がないからです。むしろ、数あるツールのなかから、自分に最適な学習方法を取捨選択し、自主的に学習することの方が重要です。いつでも、どこでも、どんな時でも、生徒が自主的に学習できるよう『スタディサプリ』を活用した学習機会を提供しています。

「やらなければいけない」ではなく、
「おもしろいから考えてみよう」という生徒を育てるために

 導入当初は自主的に取り組む生徒は多くありませんでしたが、今年度は課題を配信しなくても、生徒が自分に必要な講義を選択して学習している様子が見受けられます。先述した「古典演習」の授業内でアンケートを取ったところ、「授業以外で『スタディサプリ』を視聴した」と答える生徒もいました。「到達度テスト連動課題配信」「授業内活用」「週末課題」など、様々な場面で『スタディサプリ』に触れる機会を与えたことで、自分から学習するという姿勢が身についてきたのかもしれません。
(村瀬先生)
 教員=教える+「生徒が未来を創るための道具箱」
 「道具」とは、教科の知識や進路の知識といったさまざまな知識のこと。道具は私たちの生活を支援し、便利にはしてくれますが、必要な道具を取り出し、それを使うのは生徒自身。教員は生徒が求めるものを常に所持し、生徒の主体性に応えられる存在でなければならないと考えています。

(槫松先生)
 教員=教える+「教わる」
 人に何かを教えるためには、自分で考え、資料を準備しなければなりません。生徒の大半は「教わる」ことが多いと思いますが、私自身が生徒の感性や考え方から「教わる」ことも多く、刺激になっています。人に何かを教えることで得られる学びも多いため、このような機会を提供したいと考えています。

 最終的には「やらなければいけない」から勉強をするというよりも、「おもしろいから考えてみよう」と思えるような生徒を育てていきたいです。当校が大切にする「地域のリーダー育成」を実現するために、これからも国公立大学合格、そして自主学習の習慣づくりを支えていきます。
県立島田高等学校(静岡県)
学科:普通科
生徒数:1学年176名 2学年186名 3学年159名
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