活用事例

教育格差という地域課題に立ち向かい
多様な生徒の主体的な学びを支える

北海道紋別高等学校(北海道)
2022.01.26
写真左から 進路部長/米田先生、校長/花松先生、教頭/高野先生
課題
  • 学校の周辺に塾や予備校がなく、学校内で幅広い学力層の生徒に対応する必要があった。
  • 生徒たちの資質・能力を育てるために、基礎学力の下支えが必要であった。進学目的以前に、早い段階での苦手分野の発見と克服が求められていた。

 活用ポイント
  • 下位層の学び直しを行うために「到達度テスト」を活用した。「連動課題配信」で個別最適化した課題に取り組ませる。金曜日に「課題配信」、月曜日に「単元テスト」など学校での取り組みに加えて、長期休暇でも活用している。
  • 現3学年は、1、2学年の頃から「ポートフォリオ」機能を活用した。学校行事ごとにアンケートを行い、受験年度の今年度は「活動メモ」も積極的に活用し、主体評価が重視される受験への対策も実施した。
 活用効果
  • 生徒の大多数が指示に従って活用を進め、紙ベースの頃よりも宿題の提出率が上がった。課題として取り組む内容と自学する内容を上手に使い分けて、自分に合った学習を主体的に選べる生徒が出てきた。
  • 教員の負担軽減により、空いた時間を進路指導に充てるほか、教材研究を通じた自身のスキルアップに使うなど、教員それぞれが本来取り組みたかったことに時間を使えるようになった。

周辺に塾や予備校がなく、
都市部との教育環境の格差が顕著

オホーツク西部の中心校として、本校では質の高い教育を通じ、豊かな人間性の育成と生徒の進路希望の実現に向けて、日々教育活動を行っています。これまでの社会では、知識を適切に使っていくことが重要視されていましたが、新しい時代においては、いかに「変化」に柔軟に対応して行けるかが求められています。そこで、本校では①向上心 ②自主性 ③論理的な思考能力 ④感性 ⑤想像力 ⑥ 表現力 ⑦責任感 ⑧思いやり ⑨郷土愛という「育てたい9つの力」を軸に、自由な発想を最大限に生かしながら、主体的に行動できる生徒の育成を目指しています。


一方、本校を取り巻く環境として、都市部との教育格差が課題に挙げられます。学校の周辺に塾や予備校がなく、基礎学力を定着させたくても様々な学力層の生徒が混在する状況で、生徒一人ひとりのレベルに対応したフォローが難しかったです。基礎学力は主体的行動のベースとなる力です。生徒たちの資質・能力を下支えするために、早い段階で苦手分野の発見と克服を行い、基礎学力が身に付くようサポートする必要がありました。『スタディサプリ』はインターネット環境さえ整っていれば、「いつでもどこでも学べる」点や、安価であるにもかかわらずレベル別に対応した学びをサポートできる点など、本校にはぴったりの教材だと実感しました。また、生徒に対して細やかなサポートができるため、教員の働き方改革にもつながり、導入しやすいのではないかと考えました。
しかしながら、活用のスタート時には多少の苦労も伴いました。校内のWi-Fi環境の整備や、スマートフォンを持たない生徒のためにタブレットを20台整備するなど環境整備から始めました。現在では、校内の自習室でタブレットを利用し、貸し出しも可能です。隣の高校が廃校になったため、遠方から通学する生徒がいましたが、利用する路線バス内にもモバイルWi-Fiを整備したため、通学時にスマートフォンで学習を進める生徒もいます。

学び直しから、大学受験対策、学習への興味付けまで
スタディサプリを幅広く活用

『スタディサプリ』を活用するにあたって、メインの目的は下位層の学び直しでした。以前は教員がプリントを作成して学び直しをさせていましたが、生徒一人ひとりのレベルに合った教材を用意するのは無理でした。そこで『スタディサプリ』の「到達度テスト」を活用しました。国語・数学・英語の3教科を中心に、テストにより個別最適化された連動課題を配信し、それに取り組んでもらうことで一人ひとりの学び直しをサポートできると考えたのです。

現在、数学では『スタディサプリ』を日々の指導に活用する教員が増えてきています。授業中にタブレット端末からホワイトボードに投影し、講義動画を見せて学ばせたり、金曜日に課題を配信し、月曜日に「確認テスト」を実施しています。定期的に課題配信も行なっています。英語でも連動課題の配信を行い、夏休みの課題も『スタディサプリ』で設定し、課題の取り組み状況を成績に加味しています。その他、現3学年は「ポートフォリオ」機能も活用し、行事ごとにアンケートを行うことで、主体性評価が重視される大学受験への対策も講じています。

また、教員にとっても『スタディサプリ』を活用する利点があります。本校の教員は新任が全体の1/3を占めます。先輩教員が新任教員について教えるのは難しく、教科の内容のフォローまでは手が回っていませんでした。『スタディサプリ』の講師陣は授業のスペシャリストであるため、新任の教員にとっては、その教え方や間の取り方、板書の仕方などを学べる機会となっています。

授業内で『スタディサプリ』の講義動画を見ることは生徒にとっても良い効果があります。授業内で講義動画を視聴することで、授業の解き方とは別の解き方もあるというように、学びの広がりを持たせ、興味を喚起できると実感しています。

課題の提出率が高まり、成績下位層が減少。
教員の業務負担の軽減に貢献し、スキルアップを図る教員も

活用の効果としては、複合的な要因があるので『スタディサプリ』以外の要素もあるかもしれませんが、中でも数学の成績が向上しています。また、現2学年は1学年の頃から積極的に『スタディサプリ』の活用を進めてきたこともあって、下位層が少なくなり、学力層のボリュームゾーンが中間のレベルに集まり始めています。

生徒によっては、学校で習う内容の他、『スタディサプリ』の中でも、課題として学習する内容と自学する内容を上手に使い分けて、自分に合った学習方法を主体的に選べる生徒が出てきました。とはいえ、まだ大半の生徒は課された内容の取り組みに留まっていますが、紙ベースだった頃に比べて課題の提出率も高くなり、期日内に提出する生徒が増えてきています。やはり今の世代の子どもたちは、帰宅後机に向かってプリントなどの宿題を「やらなくては」と考えて取り組むより、スマホを使って取り組む方が心理的に取り組みやすいのではないかと思います。

また、『スタディサプリ』は教員の働き方改革にも役立っています。従来まで時間を取られていた作問や採点、提出状況のチェックなどの業務を短縮することができ、空いた時間を進路指導に割いたり、教材研究など自身のスキルアップに使ったりと、本来やるべきことや、やりたかったことへ時間を活用できるようになりました。

今後は学校全体として戦略的に『スタディサプリ』の活用方法を策定していく必要があると考えています。たとえば、学年全体で「今月は国語の強化月間」と決めて集中的に1つの教科の配信を行うこともできますし、5教科以外の専任教員が担任のクラスでも無理なく配信できるなど、もっと色々な方法で有効活用できるのではないかと考えています。進学においては、学校のスクールポリシーと生徒の将来の夢をより適合させ、就職においても、企業の事業内容と生徒の適性との整合性をしっかりと取れるよう、『スタディサプリ』の活用を進め、個別最適化した進路指導を行っていきたいと思います。
北海道紋別高等学校(北海道)
学 科:普通科、電子機械科、総合ビジネス科
生徒数:1学年152名、2学年123名、3学年159名
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