今、社会は急速な変化の時代を迎えています。グローバル化の進展やICT化の加速など、目まぐるしく変化するこれからの社会を生き抜くためには、生徒たちに主体的に進路を探し、人生を切り拓く力を身につけさせなければなりません。志望校合格のために学習させることはもちろん大事ですが、キャリア教育を通じて、変化の激しいこれからの社会を生きる力を育てたい。学校として職業観育成・文理選択・志望校決定などを系統立てて指導していくことが急務でした。
これまでも当校の進路指導課を中心に、「総合的な学習の時間」を利用して、学部・学科説明会や進路講演会などの行事を開催していましたが、それぞれの活動が単発的になってしまい、キャリア教育本来のねらいに沿った活動とは言えませんでした。「総合的な学習の時間」で生徒たちに何を指導するのか。教員の中には指導にばらつきがあるのではないかと悩む者もおり、また生徒の中には受け身的に過ごす者もいました。