活用事例

進路探究のツールとして導入。進学・就職どちらも見据えた自分らしい進路選択を促進

沖縄尚学高等学校(沖縄県)
2020.10.22
2学年主任・地歴/小橋川先生
課題
  • 今後の新しい教育環境を考えた時に、固定概念を崩して、新たにチャレンジする必要を感じていた。スタディサプリ導入前に結論を出すのではなく、まずは一歩踏み出し、実施してから検討してみたいと考えていた。
  • コロナ禍と新入試制度の影響で、進路に対して不安を感じる教員、生徒が増えていた。
活用ポイント
  • 1週間の活用期間を設けて、朝と夕方のショートホームルームや、教科指導のすき間時間に取り組んでいる。
  • 進路希望調査後に情報収集を行うことで、進学先だけではなく就職も見据えた進路選択を促している。二者面談や三者面談でもスタディサプリ進路を活用している。
 活用効果
  • 積極的に活用を進めた結果、マインドが変化した生徒が1人、2人現れ、その情報が自然とシェアされていき、5人、10人と広がっていく好循環が起こっている。
  •  進路探究を進めることで、実際に自分が目指す方向性により近い進路へと選択を変えた生徒も現れた。   

時代に合った学習方法を取り入れるべき。
旗振り役となって「まずは導入」を促す声かけをした

本校は「一、怖れず・侮らず・気負わず、やるべきことに取り組む」「一、暖かみ・厳しさ・知性を身につけ感謝と奉仕の心を実践する」という教育理念のもと、文武両道を目指す進学校として、日々生徒の指導にあたっています。学業のほかにも、野球、柔道、テニスなどスポーツ面での多くの実績を残し、多くの人々に信頼される「覇気と風格」の感じられる学校運営を目指しています。

私自身も本校の卒業生ですが、在校時に勉強だけではなく部活動や学校生活からさまざまなことを学び、ここで育んだ豊かな人間性が、社会に出てからも役に立ったと実感しています。先行きが不透明な時代だからこそ、机上の勉強だけではなく、どんな困難にも立ち向かっていける骨太でつぶしが効く人材を育てていきたいと考えています。

学業面から言えば、志望校の判定をB、Cランクまで取れるようにしてほしいというのは生徒全員に伝えています。とは言え、大学合格は人生のゴールではありません。むしろ、大学で学びを深め、何になりたいのかを高校3年間を通して見つけてほしいと考えています。

現在は高校2学年の学年主任を担当していますが、今の生徒が中学1学年の頃から担任し、持ち上がりで5年目。その生徒たちが中学2学年だったときにスタディサプリを導入しました。当初はこんなに便利な教材があるんだなと驚きました。生徒にとってなじみのあるスマホを使って、いつでもどこでも学習できる。教材は勉強のモチベーションを高められる。「適性診断」で学問分野や仕事分野を把握でき、オープンキャンパスや学校比較などに役立つ教材とワークシートは情報収集から整理までを一貫して指導できるので、主体的な進路選択に貢献できるのではないかと期待したのです。導入にあたり、リクルートの営業担当から話を聞く内に、これからの時代は「学習はこうあるべき」という固定観念を崩していかないといけないと痛感しました。変革のためには、誰かがかじ取りをしなければならない。導入する前に判断するのではなく、導入してから考えようと教員に声をかけました。

SHRやすき間時間の活用で、進路探究を進めていき
生徒、保護者、教員が一体となって将来を考える

『スタディサプリ進路』の取り組みとしては、1週間の期間を設け、その間に、朝と帰りのショートホームルームを活用するほか、各教科の授業中のすき間時間に進めてもらっています。「適性診断」やポートフォリオに入力した内容は、生徒と担任の二者面談での活用はもちろんのこと、今年はコロナ対応で保護者を交えた三者面談がオンラインになりましたが、その際にも有効に活用できました。

一人ひとりの生徒にとっても、進路探究をしっかり進めた結果、より自分の希望に合った進路に変更する生徒が現れ、具体的な職業、職種まで明確にしたうえで逆算して進路を考えられるようになるなど、進学に向けての目標が明確になった生徒が見受けられました。

また、情報がしっかりと共有化されることにより、教員の方から「将来はどう考えているの?」「お父さん、お母さんのお仕事を見てどう思う?」と投げかけ、一緒に子どもたちの人生を考えて、人としてどういう方向にいきたいかまで踏み込んで話ができるようになってきたと感じます。

「変化」の輪が広がっていく光景を目の当たりにする。
世界に羽ばたく人材育成を見据えて今後も挑戦していきたい

『スタディサプリ』のような新しいことを始めると必ず変化が生まれます。行動や態度が変わる生徒が1人、2人いると、生徒同士で自然と体験をシェアしてくれて、5人、10人と広がっていく好循環ができていきます。そのような意識の変化こそが、新しいことに取り組む価値だと思っています。

沖縄から羽ばたく人材を育てようと、以前まで「総理大臣が先か、甲子園の優勝が先か」と話していたものですが、今や総理大臣こそ出ていないものの、大臣を輩出し、本校も甲子園で2回の優勝を経験させていただきました。当校はグローバル進学校として、日本はもちろん海外の大学に進学しても「大丈夫な」学力と人間力を身につけることを目的としています。世界で自分を「生かすことのできる」グローバル高校生を育成する学校とも言えます。「自分を生かす」とは、「自分も人も幸せにする」ことで、自分が持って生まれた才能を顕在化させ(自己実現)、自分と関わる人達を「安心させ」「喜ばせる」(社会貢献)ことを意味します。

地域に貢献できることはもちろんのこと、世界に羽ばたける人材を作り、最終的には沖縄に戻ってくる未来のための学び舎にしていきたいと考えています。そのために情報を受け手になるではなく、自ら取りにいき、自分なりに活用してアウトプットするスキルをこのようなツールを用いてぜひ身につけていってほしいと思います。
沖縄尚学高等学校(沖縄県)
学 科:東大・国公立大医学科コース、尚学パイオニアコースα、尚学チャレンジャーコース、
    国際文化科学コース(国際バカロレア)、尚学パイオニアコースβ
生徒数:1学年389名 2学年367名 3学年351名 
ページ内容は2020年10月時点の情報です。
この事例で取り上げられたサービス
スタディサプリ進路
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