本校では、生徒が選択肢を持ち、大学を選ぶ目を養える手段を常に探しています。その一環として、今年度からデジタル版である『スタディサプリ for SCHOOL』の運用を開始しました。導入を決めたのは、もともと利用していた学習用のスタディサプリの品質に信頼を寄せていたことと、昨年度に1学年に向けて実施したスタディサプリ進路の紙ベースの「適性診断」に有用性を感じたからです。また、オリジナルワークシートやテキストも活用し、進路に関する情報集めから、集めた情報の整理までを一貫して行える「未来事典」にも、魅力を感じました。 「適性診断」については、自分の適性や可能性に気づけたと生徒に好評だったので、彼らが2学年に進級した今年度は、さらに進学と職業について考えてもらいたいと思い、利便性の高いデジタル版である『スタディサプリ for SCHOOL』の導入に踏み切りました
『スタディサプリ for SCHOOL』の導入自体はスムーズだったのですが、活用が始まる直前になって、コロナの影響で休校になってしまいました。理想としては、学校で教員と生徒でコミュニケーションをとりながら作業し、結果をもとに大学を選んで夏休みのオープンキャンパスに参加してもらい、2学期に志望理由書を書いてもらうことをゴールにしたかったのですが、結果として、ホームルームで実施したかった「適性診断」は、生徒の自宅での課題となりました。3学期には修学旅行があるため、進路に関して時間を割けるのは2学期末まで。その意味で、取り掛かりとなる『適性診断』の時期を遅らせるわけにはいきませんでした。混乱の中、教員内でも充分に話し合いができない中での宿題実施となり、うまくできない生徒もいましたが、担任が個別に電話で説明するなど、柔軟な対応で乗り切ることができました。想定外の出来事で苦労もありましたが、教員同士の協力によって何とか生徒100%の実施を達成できました。ただただ感謝しかありません。