活用事例

学年ごとの進路学習の「流れ」をつくり
年間で必要な内容をもれなくカバー

広島工業大学高等学校(広島県)
2020.10.16
学年主任・理科/吉本先生
課題
  • 進路を決めるにあたって選択肢を増やし、大学を選ぶ目を養いたい。
活用ポイント
  • 学年ごとに進路学習の「流れ」を作り、年間を通してどの教材をいつ使うか決めておく。
  • オープンキャンパスやイベントなどの後にワークシートによる作業を行い、生徒の取り組みを可視化する。
 活用効果
  • 「適性診断」や「未来事典」の活用により、生徒の進路に対する意識が変わり始めつつある。
  • 確固とした意思で進路を決めていた生徒が、自分の進路について疑問を持つように。生徒の思い込みを揺さぶり、新たな視点を与えるツールとして有効。

「何となく」ではなく「これがいい!」
妥協のない進路は多彩な選択肢を持つことから

本校が生徒に望むのは、高校の3年間を通じて、より良い将来につながる「選択肢」をひとつでも多く見つけてもらうこと。自分の進路を決めるにあたって、さまざまな選択肢を持っていることは、可能性を広げ、状況の変化に柔軟に対応できるからです。また、進路以外でも、人生において重要な選択や決断を迫られる場面は多々あります。そうなった時、「とりあえずこれでいい」といった軸のない対応をするのではなく、その時の自分にとってベストな選択ができるよう、常に意思を持って人生を切り拓いてほしいのです。3年次での進路選択はそのステップのひとつともいえます。この「選択肢」を見つけるためには、自分を知ること、日頃からアンテナを張り視野を広げておくこと、目の前のことに真剣に取り組むことが大切です。学習や部活をはじめ、プライベートでも多彩なアクティビティを充実させて、たくさんの引き出しを持つ必要があります。多くの経験を通して、自分に響く選択肢を少しでも発見し、進路選択に活かしてほしいと思っています。

本校では、生徒が選択肢を持ち、大学を選ぶ目を養える手段を常に探しています。その一環として、今年度からデジタル版である『スタディサプリ for SCHOOL』の運用を開始しました。導入を決めたのは、もともと利用していた学習用のスタディサプリの品質に信頼を寄せていたことと、昨年度に1学年に向けて実施したスタディサプリ進路の紙ベースの「適性診断」に有用性を感じたからです。また、オリジナルワークシートやテキストも活用し、進路に関する情報集めから、集めた情報の整理までを一貫して行える「未来事典」にも、魅力を感じました。
「適性診断」については、自分の適性や可能性に気づけたと生徒に好評だったので、彼らが2学年に進級した今年度は、さらに進学と職業について考えてもらいたいと思い、利便性の高いデジタル版である『スタディサプリ for SCHOOL』の導入に踏み切りました

『スタディサプリ for SCHOOL』の導入自体はスムーズだったのですが、活用が始まる直前になって、コロナの影響で休校になってしまいました。理想としては、学校で教員と生徒でコミュニケーションをとりながら作業し、結果をもとに大学を選んで夏休みのオープンキャンパスに参加してもらい、2学期に志望理由書を書いてもらうことをゴールにしたかったのですが、結果として、ホームルームで実施したかった「適性診断」は、生徒の自宅での課題となりました。3学期には修学旅行があるため、進路に関して時間を割けるのは2学期末まで。その意味で、取り掛かりとなる『適性診断』の時期を遅らせるわけにはいきませんでした。混乱の中、教員内でも充分に話し合いができない中での宿題実施となり、うまくできない生徒もいましたが、担任が個別に電話で説明するなど、柔軟な対応で乗り切ることができました。想定外の出来事で苦労もありましたが、教員同士の協力によって何とか生徒100%の実施を達成できました。ただただ感謝しかありません。

学年ごとに進路学習の「流れ」をつくり
見逃していた情報を可視化する

本校における『スタディサプリ進路』の活用の主な目的は、1~2学年を重点的に、進路学習の「流れ」を作ることです。
まず、1学年は1学期に「適性診断」を行い、結果をもとに二者・三者面談での話を進めます。2学期の11月には、類型の選択のための説明会と、特別進学類型の希望の是非を問う確認があり、それを見据えて学期開始と同時に「未来事典」の朝読書と一言程度の感想を記すワークシート「ひとこと感想シート」の記入をスタートします。9月から始めて、ちょうど11月位までに終了する計算です。

2学年も1学期に「適性診断」を実施し、その後には志望校の資料請求を行ってもらいます。続いて分野別ワークシートに取り組み、夏休みの宿題として「オープンキャンパスBOOK」を配付。休み中に各大学のオープンキャンパスに参加してもらいます。2学期には、それまでのネタをもとに志望理由書を1枚書いてもらいます。さらに冬休みには課題として、実際に原稿用紙を使って志望理由作成に取り組んでもらいます。この時の課題は添削されるので、その結果からさらに学び、高い意識を持ったまま最終学年に臨んでもらえます。

そして最終学年の3学年では、4月の時点で複数の志望大学候補があることが望ましいです。1校だけですと、点数が思うように伸びない時など余計な不安が生じてしまうので、頑張って複数の「選択肢」の準備をお願いしています。行きたい大学、行きたい学部や学科をレベル別に選んでおけば、その後の自分の成績や気持ちの変化に応じて、フレキシブルに対応できますので。

教員の目から見て、『スタディサプリ進路』の長所は、年間のプランに沿って必要なことが漏れなく進められること。ワークシートの記入作業もあるので、生徒の取り組みが可視化されるのもメリットです。特に後者は、これまでの進路学習では成果物が残るような指導をしていなかった分、その重要性を痛感しています。例えば今までは、オープンキャンパスの前に声かけはするけれど、その後は生徒まかせで、レポートの提出もさせていなかったので、彼らがそこで何をして何を感じたかを知るすべがありませんでした。でも今では、生徒が何かを行った後には、ワークシートに取り組み提出するという流れができました。シンプルですが大きな一歩だと思っています。特に問題がないからと見過ごしてきたことが『スタディサプリ進路』により、きちんと整備されてきたのです。個人的にも、生徒が今何をしているか、進捗具合はどうなのか管理画面で確認できるので、安心して他の物事を進められるようになりました。あと、学習用の『スタディサプリ』の話ではありますが、アンケート機能の利用で、生徒とのちょっとした会話が増えたのが嬉しいですね。この機能は、学校行事や定期試験の連絡にも利用していて、新たなコミュニケーションの手段が確立したのかなと思っています。

『スタディサプリ進路』は生徒たちにも影響を与え始めています。特に印象的だったのは、確固とした意思で進路を決めていた生徒が、「未来事典」のワークシートに取り組んだ後、感じるものがあったのか、自分の進路に疑問を持ち始めたのです。「やった!」と思いましたよ。進路を決めておくのは素晴らしいことですが、自分を多角的に見た時に浮かび上がる可能性も無視してほしくはないからです。その意味では、「適性診断」や「未来事典」は「生徒の中の当たり前」に揺さぶりをかけられる強力なツールではないでしょうか。

高校生活で培った選択肢を探す力を活かして
前例のない世界をパワフルに生き抜く

本校の生徒に望むことは「力強く生き抜く」ということ。長い人生において、前例がなく、何が正解かを見出せない状況は、当然起こりえます。本校も今回のコロナ禍において、生徒にとって何がベストな対応なのか悩みましたが、手探りでも次の一手を打ち続けなければいけませんでした。今後も前例のない不幸が社会に降りかかるかもしれませんが、そのたびに振り回されていたら心身がもちません。たとえ衝撃があっても倒れるのではなく状況は状況として客観的に受け止め、その中でベストな選択をし、パワフルに逞しく生きていかれる強さを身につけてほしい。これは生徒だけでなく、自分自身に言い聞かせていることでもあります。
広島工業大学高等学校(広島県)
学 科:特別進学類型・総合進学類型HITコース・特別進学類型LAコース
生徒数:1学年439名 2学年278名 3学年401名
この事例で取り上げられたサービス
スタディサプリ進路

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