リアルドラゴン桜プロジェクト

学校法人 須賀学園 宇都宮短期大学附属高等学校

Vol 01
2019.4.25
このプロジェクトは
未来を楽しくするためのチャレンジだ!

新緑が眩しい4月25日。いよいよ宇都宮短期大学附属高等学校のリアルドラゴン桜プロジェクトがスタートしました。参加するのは、中高一貫コースおよび特別選抜コースの1年生106名。この日はプロジェクトの幕開けとして、現役東大生の東龍門コーチによる生徒向けの講演会と、先生向けのキックオフが行われました。新たな挑戦の幕開けに、期待と不安が交じり合った表情を浮かべる生徒たち。彼、彼女たちがこれから1年間でどのように成長していくのか、乞うご期待です!

どん底の僕でも東大に入れた
選ばれたみんなは絶対にできる!

プロジェクトに参加する生徒たちが一堂に会した午後。講演会の会場となった教室は、生徒たちの本気度が伝わってくるかのように静まり返っています。

「このプロジェクトの目的は、みんなの可能性を広げること。そして、本気で目標を持ちたい!って思えるようにすること。これは、みんなの未来を楽しくするためのチャレンジなんだ」。

講演会は、リアルドラゴン桜プロジェクトのコーチの1人、西岡壱誠さんの力強い言葉から始まりました。プロジェクトの目的を改めて知り、目を輝かせる生徒たち。
続いて話は西岡コーチの自己紹介へと進みます。

「成績は小学校から中学校まで学年最下位。英語は100点満点中3点だった」という西岡コーチのカミングアウトに、少し驚いた表情の生徒たち。そのままどんどん西岡コーチの話に引き込まれていきます。

「僕はサッカーもやっていたけど、全然ダメだった、言ったとおり、勉強もダメ。こんな僕なんて、どうせこのまま中途半端に生きていくんだろうって思ってた」。そうやって底辺をさまよっていたとき、「お前はこのままでいいのか?」と真剣に叱咤してくれた先生と出会ったエピソードを紹介。そこが東大を目指すターニングポイントになったのだと、西岡コーチは語ります。

「どん底にいた僕が東大に入れたんだから、選ばれたみんななら絶対できる!」

実体験をもとにした西岡コーチの熱いメッセージは、生徒たち1人1人の心に響き、
「自分にもできるかも知れない」という自信を与えたように見えました。

勉強をすることで
世界はもっと広がっていく!

冒頭から生徒たちの心をつかむことに成功した西岡コーチ。スライドを使いつつ、講演は続きます。

「みんな、牛乳ってどの県で作られているか知ってる?」

そんなクイズを出し、答えを考えさせる西岡コーチ。みんな隣や後ろの生徒と相談した後、積極的に手を挙げて「栃木!」「北海道」と、自分たちで考えを発表していきます。

「牛乳といえば北海道ってイメージだよね。さっき答えてくれた人もいたけど、実は牛乳の産地は群馬県とか栃木県とか、関東が多いんだ」。

意外な答えに、驚きの表情を見せる生徒たち。その後も西岡コーチからテンポよくクイズが出題され、生徒同士の議論もどんどん白熱していきます。

ここで西岡コーチが伝えたかったのは「正解することよりも、議論することが大事なんだ」ということ。続けて「東大を始めとした難関大学では、知識だけでなく思考力が必要なのだ」ということを、生徒たちにわかりやすく教えていきます。

「勉強は普段の生活に生かせるし、知ることは楽しいことなんだってみんなに知って欲しい」と訴えかける西岡コーチ。勉強は知識を詰め込むだけの楽しくないもの。という生徒たちの意識に、一石を投じます。

「たとえば物を考えるとき、数学的な整理が役に立つことを知ってる?x軸とy軸、プラスとマイナスの4象限に分けると整理しやすいんだ。x軸を<好き>と<嫌い>、y軸を<役に立つこと>、<役に立たないこと>という4象限で考えれば、勉強は<嫌いだけど、役に立つこと>だよね」。

さらに西岡コーチはこう続けます。
「ならこれを<好きで、役立つこと>にしていけばいい。これからの授業で僕は、それをやっていきたいんだ」。

高校3年間で大切なのは
「自分の弱点と向き合う」こと

ここで西岡コーチがみんなに配ったのは、マンガ『ドラゴン桜』のコピーでした。
「受験生の7割ができていないのが、このPDCAサイクルというものなんだ」と西岡コーチ。語ったのは、まずは計画を立てて、やってみること。そしてやったことをチェックし、改善して、アクションすることの大切さです。

テストで重要なのは、間違ったところを見直すこと。「東大生は100点を取ると落ち込む」という西岡コーチの話に、生徒たちは意外そうな表情を浮かべます。そんな生徒たちに「3点しか取れなければ、97点分弱点を発見できる。テストは自分の弱点を発見するための手段だって思うべきなんだ」。とたたみかける西岡コーチ。

「テストが0点だったら、喜んでいい。それは100点分改善できるっていうことだから」。
そして「自分の弱点と向き合うこと。これから3年間でこれができた人間は、社会に出てからもやっていける」。と、熱く語ります。

勉強は普段の生活に生きる楽しいものだということ。弱点は成長の伸びしろなのだということ。授業は自分で取りに行き、自分で考える『Take』の姿勢が大切なのだということを生徒たちの心に焼き付けた西岡コーチ。最後は

「何のために勉強するのか?みんなには、そのことをしっかり考えて欲しいと思います」。

という言葉で講演をしめくくりました。

そして終了後には、さっそく西岡コーチの周りに集まり、熱心に質問を投げかける生徒たちの姿が。
さらに生徒たちに取ったアンケートでは、「何のために勉強するのか」という問いに対して「考える力が身につくから」、「未来の人生が開けるから」、「大人になってからの自分の人生に生かしたい」といった回答が多く見られたのが印象的でした。

100分という短い時間の講義でしたが、生徒たちの心には早くも小さな変化が表れているようでした。

生徒に必要なのは
「インプット」よりも「アウトプット」

講演会が終わった直後。今度は先生に向けたキックオフが行われました。会場に集まった先生たちが、真剣なまなざしを西岡コーチに向けています。

「このキックオフは、学習のプロである先生のみなさんに『教える』時間ではありません」と、スタンスを伝えることから始まった西岡コーチの講演。続いて、「生徒の勉強がはかどらないのは、勉強に価値を感じていないこと、価値を知らないことが原因なんです」と、現役東大生として、生徒たちと同じ目線に立った課題感を伝えます。

「僕自身も学生であるという立場を生かし、生徒たちに上から教えるのではなく、共有するというスタンスで、勉強の楽しさを知るきっかけづくりがしたいと思っています」と、プロジェクトにかける真摯な思いを語った西岡コーチ。そして話は、いよいよ学力を伸ばすためのポイントへとつながっていきます。

「学力が伸びるのは、授業を聞いてるときではなく、アウトプットしたときなんです」。授業を受けたら、その後白地のノートに授業の内容を書いてみる。他の生徒に説明してみる。生徒自身が教壇に立って授業をしてみる。このようなアウトプットを行うことを前提で授業を聞くことで、インプットの質が格段に上がるのだと、西岡コーチはいいます。

そして、次に語られたのは、スタディサプリを使う際の基本スタンスでした。
「スタディサプリは、あくまで動画付きの教材だと思っていただきたい」と話す西岡コーチ。
「『スタディサプリをやっておいて』と言っても、生徒は絶対にやりません。授業中にやったことに対し、復習としてこのスタディサプリを見ておいて、という感じで、副教材として使って欲しいんです」。

デジタルとアナログの融合で新しい授業をつくっていく。あくまでも勉強の中心は、先生の授業であることを、西岡コーチは強調します。先生たちも熱心にメモを取り、この言葉を心に刻み付けているようでした。

最後にもうけられた質疑応答の時間には、教頭先生から「今後はさらに具体的な内容も盛り込んで欲しい」という要望が出され、次回以降がさらに楽しみになる形でこの日のキックオフは幕を閉じました。

先生と生徒、学校が一丸となって挑む今回のプロジェクト。これから生徒たちがどのような進化を遂げていくのか。生徒×先生×コーチのタッグでどのような化学反応が起こっていくのか。これからも目が離せません。

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