リアルドラゴン桜プロジェクト

学校法人誠恵学院 誠恵高等学校

Vol 11
2019.11.28
『点数』にこだわり、徹底的に『準備』をしよう

11月28日、期末テストの終了後にリアルドラゴン桜授業がおこなわれました。教室に集まった生徒はみな、テストの手応えについて話をしています。今回のキーワードは『点数』と『準備』。実は期末テストが終わった直後のいま、その重要性が最も実感できる内容です。受験が迫る3年生の声とともに、授業の内容をお伝えします。

テストで何点を取りたかったですか?

冒頭、西岡コーチはこう語り始めました。「みなさんは今日、期末テストが終わったばかりだと聞いています。ちょうど良いタイミングなので、今日はテストについて考えたいと思います。誰もが、テストで良い点を取りたいと思うでしょう。では英語と数学で、みなさんは何点取りたいと思っていましたか?」。

生徒は次々に「もちろん満点を目指します」、「考えていませんでした」などと答えていきます。答えを聞いた西岡コーチは、次のように語りました。「まずはその考え方を、今から変えましょう。毎日の勉強で、テストや入試を意識していますか?テスト前や入試前は意識するでしょう。しかしテスト直後や1・2年生の時は、意識をしていないのではないですか?受験では、合格最低点に1点足りないだけでも不合格となります。だから点数を強く意識してください。毎日、点数につながる勉強をするのです。そしてテストや入試の目標点数を決めましょう。今日のキーワードは2つ。1つ目はこの『点数』です」。

期末テストを終え、少し開放感を感じていた生徒の表情が引き締まりました。

西岡コーチは続けます。「実話を紹介します。数学の成績がほぼ同じの2人がいました。テスト前、Aくんは『いい点を取りたい』と思い、Bくんは『70点を取りたい』と思っていました。結果はAくんが56点でBくんは67点。なぜBくんの成績が良かったのかわかりますか? 70点を取るためには、この分野は苦手だから間違えるかもしれない。そうするとここだけで30点マイナスになる。だから重点的に勉強しようと考えるわけです。逆にこの分野は得意だから、勉強時間は少なくても大丈夫。その時間を苦手分野に使おうと考えるわけです。限られた時間を最大限有効に使って勉強をする人と、そうでない人に差が生まれるということを知っておいてください」。

「関連する話をもう少しします。東大生は、どんなテストでも満点を目指していると思っていませんか?もちろんそういう人もいます。しかし多くの東大生は、たとえば70点で単位が取れるとすると、71点を取ることを目指します。最小限の努力で、目標の点を取ることが体に染みついているのです。そして余った時間を、その他の勉強に使います。これが東大生のすごさです」。

「最後に僕自身の話をしましょう。僕は東大入試で、すべての科目の、しかも大問ごとの目標点数を決めていました。当時僕は、やりすぎているのかもしれないと思っていました。しかし東大に入った後で友達と入試の話をすると、あの科目は何点が目標だったのに3点足りなかったなどと話す人ばかりで驚きました。それほど合格という結果を手に入れるためには必要なことなのです。だからもう一度言います。目標とする『点数』に、こだわってください」。

西岡コーチは実話を次々とあげて、『点数』にこだわる事の大切さを伝えました。

徹底して準備をしよう

西岡コーチは次のテーマについて語り始めました。「次に、2つ目のテーマについて考えましょう。それは『準備』です。今まで『点数』にこだわろうと言ってきました。そこで目標の点数を決めたとします。次は、その目標点数を実際に取らなければなりません。その実現に必要となるのが、『準備』なのです。『準備』と勉強は違います。目標の点数を取るための、すべての行動が『準備』なのです。勉強をするのは大前提です。しかし漫然と勉強をしていても、目標点数を取ることはできません。どのように勉強をするのかを考えられている勉強こそが、『準備』なのです。たとえば今日は英語を頑張るという計画と、英単語を60分で10ページやるという計画とではまったく違った結果になります。前者はやったかやれなかったのかがわからない。でも頑張ったという満足感で終わります。後者だと60分で5問は覚えられなかったとわかります。そうすると、次に生かせるのです。翌日5問多く覚えればよいのですから。これが繰り返されると大きな差になるのです。勉強以外の例をあげましょう。みなさんはテストを受ける時、問題を解く順番を決めていますか?」。

生徒の多くは特に決めていませんでした。西岡コーチは続けます。「何も考えずに最初から解く人は、『準備』をしていないことになります。実際に考えてみましょう。今年の英語のセンター試験問題を用意しました。配点もわかるようになっています。これをどの順番で解くのか、理由とともに考えてみてください」。

生徒は解く順番を考え、発表していきます。西岡コーチはこう解説しました。「この問題に正解はありません。自分で考え、理由とともに順番を決めたことに意味があるのです。たとえば英語は時間が足りないから、配点が高い長文からやるというのも良いでしょう。単語が得意なので、最初にやって勢いをつけるというのもありです。順番を決めるということは、自分の得意分野や不得意分野を、正確に把握できていないとできません。つまり自分の現在の状態を正確に把握するところからはじまります。そこに意味があるのです」。

「実話を紹介しましょう。昔、東大模試で1位をとったことがある人が2次試験で落ちました。この人は数学がとても得意で、いつも最初の問題から順番に解いていたそうです。ところがこの年の数学は1問目が極めて難しく、この人は1問目に試験時間の半分を使ってしまいました。その結果時間切れとなり、残念な結果となったのです。他の学生は、1問目は難しすぎるのでさっさとあきらめ、次の問題に進みました。もうわかりましたね。入試では『準備』をしていないと、どれだけ成績が良い人でも、当日失敗することが起こりうるのです」。

「ここから得られる教訓です。テスト開始後の5分間は、毎回、必ず自分が決めた行動をしてください。僕の場合は、すべての問題に目を通しました。そして出来る問題に○、出来るかどうか怪しい問題に△、捨てる問題に×をつけました。その後、自分が決めた順番に解いていくのです。こうした準備が万端であれば、同じ実力でも20点は上がります。誤解しないでほしいのは、これは単なる受験テクニックではないということです。入試は1点差で合否が分かれます。だから『点数』にこだわる。そして『準備』を万端にする。その結果、1点でも多くもぎとるのです。定期テストに対してもこのように向き合っていれば、実力は自然と上がっていきます」。

西岡コーチは『点数』と『準備』の重要性を熱く語り、その重要性に気がついた生徒にも強い決意が感じられました。

3年生の想い:K.I.くん

授業の終了後、3年生に感想を聞きました。受験を控えたいま、何を感じているのでしょう?

志望大学は?
---教育学部を志望しています。社会が好きで得意でもあり、将来は社会科の教員になりたいと今は考えています。

リアルドラゴン桜授業で学んだことは何ですか?
---勉強の意義から具体的な勉強法まで、多くのことを学びました。とても役に立っているので、もっと早くから受けたかったほどです。1年生や2年生が羨ましいですね(笑)。

実際に実行していることはありますか?
---たくさんありますが、たとえば英単語の重要性を教えていただいた時の勉強法は毎日続けています。1冊の単語帳を、何度も繰り返して覚えています。また、国語の授業で教わった『言い換え』の技術も使っています。キーワードを抜き出して言い換える方法は、他の科目でも使えると教わりました。実際にその通りで、特に英語の長文読解では役に立っています。

東大生についてどう感じていますか?
---たくさん勉強したと思うのですが、それに加えて勉強のやり方を理解しているのだろうなと感じました。今日の授業で紹介された、目標の点数を決めてギリギリでよいから上回るという発想は僕にはありませんでした。東大生は『満点を目指さない』と聞いた時は信じられませんでしたが、効率的に勉強をして余った時間を他の勉強時間に使うと聞いて納得しました。

受験に向けて、今の気持ちは?
---まだ時間はあるので、あせらずに全力を出し切ります。今日の授業で教わった『準備』を、最後までやるつもりです。問題を解く順番を決めて、過去問をやっていきたいと考えています。